詩人PIKKIのひとこと日記&詩

すっかりブログを放任中だった。
詩と辛らつ日記を・・

ダンシング・クィーンズ

2020年03月03日 | 映画
かつては街のマドンナ的存在として華々しい青春時代を過ごしていたジョンファ。現在は冴えない弁護士ジョンミンの妻として平凡な日々を送っていた。そんな中、彼女にダンス歌手になれる一大チャンスが訪れる。しかし彼女が夢を追う一方で、なんと夫のジョンミンが市長候補として出馬することに! 政界に進出する夫の妻を演じながらも、ダンシング・クィーンズのリーダーも務めなければならないという、ダイナミックでスリリングな二重生活が始まる。

キャスト
出演:ファンジョンミン オムジョンファ
スタッフ
監督:イ・ソックン

ソウル市長候補の妻がダンシング・クィーン!? 演技派俳優ファン・ジョンミンと、万能エンターテイナー オム・ジョンファ主演の大ヒット・コメディ。
韓国で大ヒット!! 演技派俳優ファン・ジョンミンと、大ヒット歌手&女優である万能エンターテイナー オム・ジョンファ主演。数々の名作に出演し名優として名高いファン・ジョンミンと、かつては韓国のディーバとして一世を風靡し、現在は女優として様々な作品に出演している オム・ジョンファ主演! 韓国では公開以来爆発的な反応を得、400万人を動員!(「建築学概論」と同レベル)全ての年齢層が楽しみ共感できる映画として注目されている。

世に倦む日日 @yoniumuhibi 中国インターネット通販アリババはコロナウイルスの感染拡大を受け日本にマスク100万枚寄付

2020年03月03日 | 犯罪
take a break with a favorite song
山口百恵 愛染橋https://www.youtube.com/watch?v=u-R1KpyuFXA …

WHOの「最大懸念国」に指定されるということは、事実上、諸外国から渡航禁止国に指定され、入国禁止国に指定されるということですよね。そのガイドラインだ。誰も日本に来てもらえないし、日本人もどこへも行けない。大変なことになりました。安倍晋三の初動ミスのために。感染症を甘く見たね。

WHOの最大懸念国(地域)に日本が入った。台湾は入らなかった。初動の差ですよね。台湾は蔡英文がキビキビ動いて、中国本土からの入国を止め、国内の対策も素早く厳重だった。日本は、安倍晋三が「やってる感」演出と会食三昧、検査もせず、御用医師が「手洗いしろ」だけ。https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200303-00000019-reut-kr …

WHOが中国を懸念対象国から外したことに、右翼の怒声と罵倒が上がっている。中国のイヌだの何だのと。感染禍の状況に少し余裕が出てきたからこそ、日本に検査キット1万2500個寄贈できたり、マスクを100万枚送ったりできるんだろう。本当に困窮していたらできない。https://news.yahoo.co.jp/pickup/6352870


アリババが日本にマスク寄付 恩返しに100万枚
3/2(月) 18:26配信 共同通信

 中国のインターネット通販最大手アリババグループは2日、新型コロナウイルスの感染拡大を受け、日本にマスク100万枚を寄付すると発表した。中国で医療物資が不足していた時期に日本からマスクや防護服が送られた恩返しという。
 マスクは3日に日本に届く予定。医療機関の支援を行う日本の団体が、マスクを必要とする医療現場に配布するという。マスクはアリババ創業者の馬雲氏が設立した基金などが調達した。

安倍政権による緊急事態宣言、新型インフルエンザ対策特別措置法改正に異議あり!    海渡 雄一(弁護士)

2020年03月03日 | 犯罪
 昨日(3/2)の参院予算委員会で、安倍首相が新型インフル特措法の改正と緊急事態宣言を発すると発言しました。野党の立憲民主党の議員の方々も賛成される方向性だと聞き、大変な危機感を持ちました。この法律と、それを安倍政権が行使することの問題点について、与野党の心ある国会議員の皆さんは自覚してほしいと考え、次のとおり、意見を表明します。

 この法律では次のような措置が可能となります。

 全国的かつ急速なまん延により、国民の生活及び経済に甚大な影響を及ぼし、又はそのおそれがあるものとして政令で定める要件に該当する事態となった場合、内閣総理大臣は「新型インフルエンザ等緊急事態宣言」を行う(第32条)。
 新型インフルエンザ等緊急事態において、以下の措置が可能になる。
 外出自粛要請、興行場、催物等の制限等の要請・指示(潜伏期間、治癒するまでの期間等を考慮) 都道府県知事は住民に対し外出の自粛を要請できる(第45条第1項)。
 また、罰則はないものの、多数の者が利用する施設(学校、社会福祉施設、建築物の床面積の合計が1,000平方メートルを超える劇場、映画館や体育館など)の使用制限・停止又は催物の開催の制限・停止を要請することができる(第45条第2項)。
 正当な理由がないのに要請に応じないときは、特に必要があると認めるときに限り、要請に係る措置を講ずべきことを指示できる。外出自粛や使用制限の期間は、新型インフルエンザ発生後の最初の1-2週間が目安とされている。
 住民に対する予防接種の実施(国による必要な財政負担)
医療提供体制の確保(臨時の医療施設等) 臨時の医療施設を開設するため、土地や建物を強制使用することも可能である(第49条)。
 緊急物資の運送の要請・指示
 政令で定める特定物資の売渡しの要請・収用
都道府県知事等は、新型インフルエンザ等の対応に必要な物資の売り渡しを業者に要請することができ、不当に応じない場合は収用することも可能である(第55条)。また、不当に売り渡しに応じなかった業者に対して、罰則を適用することもできる(第76条)。
 埋葬・火葬の特例
 生活関連物資等の価格の安定(国民生活安定緊急措置法等の的確な運用)
 行政上の申請期限の延長等
 政府関係金融機関等による融資 

 昨日の投稿でもふれたように、個人の自由や権利の制限につながるおそれもあることから、日本弁護士連合会は2012年3月に反対声明を出しています。この声明を添付します。日弁連声明(pdf)

 この法律は民主党政権時代に作られました。第5条において、国民の自由と権利の制限は必要最小限のものでなければならないと定められていますが、はたして、このような自制が安倍政権の下できちんと働くかどうかをよく考えてほしいのです。

 確かに、抑制の取れた政府が、正確な情報を把握したうえで、このような法律を適用することができれば、私も反対しません。民主党政権の時は弊害は出ませんでした。それは、この時の政権には抑制が効いていたからです。

 台湾では1月15日に指定感染症に指定し、中国からの人の流れを止めました。日本政府は強い警鐘があったのに、政令改正は1月31日で施行は2月7日という信じがたいスピードで、批判を浴びて施行だけは前倒しされました。この間、武漢からの観光客まで受け容れていたのです。それに付け加えて、ダイヤモンドプリンセス号からの下船者を、伝染病予防法で隔離すべきだったのに、隔離しないで帰宅を認めたために、大きな感染拡大をまねいたのです。明らかに政府の失策に基づく人災です。

 安倍政権の政策の最大の問題点は、検査させない政策で、まともに感染状況を把握しようとしていません。重症化するまで、検査しないなどという異常な政策が、今も改められていません。そして、専門家はおろか、文科大臣のいうことも聞かないで、突然全国の休校措置を要請したりしているのです。科学的根拠と関係なく、権力を行使しているのが安倍首相です。

 安倍政権は、これまでのコロナウィルス対策の失敗をこの法律改正で吹き飛ばそうとしているのです。安倍政権にこのような立法を与えることは、あまりにも危険です。政府の対策を批判する集会すら開けなくなります。

 当時民主党に属しておられた政治家の多くが、自分たちの作った法律だから大丈夫と軽信するのはあまりにもナイーブすぎます。安倍政権に強大な権限を与えることは、戒厳令に等しい状況をつくられてしまう危険性があるのです。独裁政権と化した安倍政権の永続化につながる危険性がないかという角度から、慎重に法案を審議していただきたいと思います。

杉原浩司 : パンフレット紹介『宇宙に拡がる南西諸島の軍備強化』

2020年03月03日 | 犯罪
東京の杉原浩司(武器取引反対ネットワーク:NAJAT)です。
[転送・転載歓迎/重複失礼]

お知らせが遅くなりましたが、大好評のパンフレットをご紹介します。ぜひ
ご注文ください。そして、多くの方に広めていただけると嬉しいです。

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【紹介】
前田佐和子さん講演録パンフレット

『宇宙に拡がる南西諸島の軍備強化』
(発行:大軍拡と基地強化にNO!アクション2019)
https://kosugihara.exblog.jp/240159684/

杉原浩司(武器取引反対ネットワーク[NAJAT]代表)

 いま、知る人ぞ知るあるパンフレットがじわじわと売れ行きを伸ばして
います。既に3刷が決定し、計1500部になろうとしています。南西諸島の
地元住民からの注文も相次ぎ、大好評です。
 首都圏の反基地運動や私たちNAJATなどでつくる「大軍拡と基地強化に
NO!アクション」が昨年7月6日に開催した発足集会での前田佐和子さん
(元京都女子大教授)の講演をもとに、最新情報を盛り込んでまとめたも
のです。
 前田さんは自衛隊基地の建設が強行されている宮古島や石垣島などの現
地に足を運び、調査や住民との交流をされてきました。前半では、それぞ
れの島で進む軍事基地建設の状況と人々の闘いをていねいに伝えています。
写真や図表も豊富に掲載されています。

 そして、中盤から後半にかけてがこの冊子の真骨頂と言えるでしょう。
宇宙科学を専門とされてきた前田さんは、南西諸島の軍事化の肝が、宇宙
システムにこそ存在することを暴き出します。なぜ、石垣、宮古、久米島、
種子島に準天頂衛星(日本版GPS)の地上管制局が集中的に設置されてい
るのか。その疑問を解明する中から、南西諸島こそが現代の「ポスト・ミ
サイル戦争」の最前線とされていることを論証していきます。
 要するに準天頂衛星は、「島しょ防衛」を名目に開発されている「高速
滑空弾」や「極超音速ミサイル」などの長距離ミサイルを実戦で誘導する
際に不可欠な重要インフラなのです。しかも、「専守防衛」を踏みにじる
”違憲兵器”である極超音速ミサイルの開発に、JAXA(宇宙航空研究開発
機構)や岡山大学、東海大学までもが参加しているのです。

 「軍民混在の島しょ防衛戦」をシナリオとする自衛隊の戦略は、まさに
「沖縄戦の再来」であり、危険な弾薬庫やミサイル部隊を住宅地の傍らに
張り付けることは、人々の暮らしや尊厳を蹂躙することに他なりません。
 「島しょ防衛」が新防衛大綱に基づく大軍拡路線の要に据えられ、武器
導入や開発の口実とされている中、地元住民はまだまだ孤立した闘いを強
いられています。このパンフは、宇宙軍拡との密接なつながりを解き明か
すことを通して、南西諸島の軍事化を阻むことが自衛隊の「攻撃軍」化を
食い止めることに直結していることをわかりやすく伝えています。

 2月25日の毎日新聞は「滑空弾 対空母も検討」と見出しを打って、開発
中の高速滑空弾に、防衛装備庁が研究を進めている「先進対艦・対地弾頭」
を組み込む検討をしていると報じました。空母の甲板を貫き、数百メート
ル四方の範囲にある目標を破壊することも可能になるというのです。これ
は、まさしく前田さんが終盤で注意を喚起された部分と重なります。
 南西諸島を軍拡ではなく「軍縮の最前線」へと反転させていくために、
タイムリーなこの冊子を多くの人々に読んでいただき、広めてほしいと思
います。
(初出「ピープルズ・プラン研究所Newsletter」68号)

<参考>
離島防衛用「高速滑空弾」 対空母も検討 防衛省、速度や射程向上へ
(2月25日、毎日)
https://mainichi.jp/articles/20200224/k00/00m/010/219000c

★1冊300円、送料実費負担。
申し込みは
anti.arms.export@gmail.com または 090-6185-4407(杉原)まで。
お名前、冊数、送付先、電話番号をご連絡ください。

【目次】
・「共存」への不安~与那国島
・生活圏に侵入する自衛隊~奄美大島
・水汚染と弾薬庫の危険~宮古島
・誘致派市長との攻防~石垣島
・水陸機動団と島嶼防衛戦争
・軍民混在の島嶼防衛戦
・ミサイル誘導の仕組み
・準天頂衛星は測位衛星
・主導したのは財界
・「宇宙安全保障」への急傾斜
・宇宙デブリと衛星破壊実験
・集中する追跡管制局
・南西諸島上空の電離圏異常
・暗号化信号を部隊運用に利用する
・「ポスト・ミサイル戦争」としての島嶼防衛戦争
・クラスター爆弾に代わる極超音速滑空飛翔体
・新宇宙戦争の技術開発へ
・謝辞
・奄美大島の現地より(佐竹京子さん)

【大軍拡と基地強化にNO!アクション2019】
<連絡先>
有事立法・治安弾圧を許すな!北部集会実行委員会
 北部労働者法律センター気付 TEL・FAX 03-3961-0212
立川自衛隊監視テント村 
 TEL・FAX 042-525-9036
パトリオットミサイルはいらない!習志野基地行動実行委員会
 TEL 090-3509-8732 FAX 047-456-5780
武器取引反対ネットワーク(NAJAT)
 メール anti.arms.export@gmail.com 
 TEL 090-6185-4407(杉原)
 ツイッター witter.com/AntjArmsNAJAT/
 Facebookページ https://www.facebook.com/AntiArmsNAJAT/

世に倦む日日@yoniumuhibi ニューヨーク州だけで1日の検査数1000件,日本は900件

2020年03月03日 | 犯罪
「ニューヨーク州のクオモ知事は、同州による検査が認められたことを歓迎するとした上で、1日の可能検査件数を1週間以内に1000件に伸ばしたいと表明した」。これも重要なニュースですよね。ニューヨーク州だけで1日の検査数1000件ですよ。https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200303-00000027-reut-cn …

重要なニュースだ。WHOが発表した「最大の懸念」4か国の中に日本が入った。日本、韓国、イタリア、イラン。https://www.jiji.com/jc/article?k=2020030300226&g=int …

しばき隊推薦のブティジェッジ、スーパーチューズデイを前にあっさり撤退。リベラル主義の時代は終わった。木村太郎だの、渡部恒雄だの、堤伸輔だの、マスコミ親米右翼が絶賛・宣伝していたが、口ほどにもない。リベラルからソシアルへ。大統領はサンダース。時代はソシアル。https://www.asahi.com/articles/ASN3231V0N32UHBI006.html …

尾身茂、NHKのニュースに出てきて、10-30代の若者が感染拡大の主犯だと言っていた。であれば、まさに若者を含めた全体の検査をしないといけないじゃないか。感染者の早期発見のため、高齢者や中等症者に対象を絞るのではなく、全員を検査しないといけないじゃないか。「基本方針」を撤回しろ。

「『相談センター』の電話縛りは続く - 『保険適用』と『民間検査』のウソ」をアップしました。https://critic20.exblog.jp/30775065/

安倍晋三、PCR検査数4000件の能力と言っていた。これは加藤勝信が言っていた数字と同じで、結局、増やさないということだ。1日900件のまま。民間企業が保健で検査できることになっても、それはあくまで、保健所が医師からの依頼を査定してのこと。つまり今までと同じ。庶民はたらい回し。

ジョナサンのBGMに"インター" ―「爽やか」「朝にピッタリ」

2020年03月03日 | 犯罪
投稿者 : 酒井 徹
ジョナサンのBGMに"インター"
――「爽やか」「朝にピッタリ」
https://imadegawa.exblog.jp/31079839/

◼ネット上に驚きの声
ファミリーレストランチェーン・「ジョナサン」で最近、
BGMで革命歌・「インターナショナル」が流れるという。
「休日の朝にぴったりな
爽やかな音楽であるかのような
振りをしていました」(縮限さん)と評判だ。

>いま、ジョナサンにいるんですけど、
>インターナショナルの歌がかかってるんですよ。/
>いよいよ革命起こるんですかね(縮限さん)。

>とょっと待て、何の冗談だ? /
>朝、現場近くのジョナサンでモーニング食いに来たら、
>BGMに「インターナショナル(旧ソ連国歌にも使われた)」が
>しれっと流れてるんだが…(竹鐘庵 憙矗さん)

>朝飯中のジョナサンで
>ギターソロの「インターナショナル」が
>有線でかかっている不思議…(^◇^;)
>(篠原常一郎〔古是三春〕・ゴスロギさん)
>ジョナサンで食事をしていたら、
>BGMにインターナショナルが流れてきて驚いた。
>非常に甘やかな演奏で、
>とてもシックリきたのに二度びっくり(草場純さん)。

など数々の体験談がツイッター上で語られている。

>休日の朝にぴったりな
>爽やかな音楽であるかのような振りをしていました。
>(縮限さん)

「休日の朝にぴったりな
爽やかな音楽であるかのような振り」って
どんな振りやねん!

実際に聞いた人たちによると、
朝のジョナサンで流れているのは
村治佳織さんによるギター独奏・
「ギターのための12の歌(武満徹編)」だ。
「12の歌」の1つとして
「インターナショナル」が奏でられる↓。

The Internationale/村治佳織
https://www.youtube.com/watch?v=u6Wa6H4UPIQ&feature


「相談センター」の電話縛りは続く - 「保険適用」と「民間検査」のウソ 世に倦む日日

2020年03月03日 | 犯罪
2月29日に安倍晋三の記者会見があり、新型コロナウィルス感染症についての政府の対策が発表された。その中で関心の焦点であるPCR検査についての言及もあったので、内容を検討したいが、一部のマスコミ報道で誤解が広がっているので釘を刺しておきたい。

安倍晋三の虚弁に騙されている向きがあり、特に、大谷義夫と岡田晴恵が出演した3月1日の日曜スクープと3月2日のモーニングショーでの説明は、見事に罠に嵌まっていて、安倍晋三の巧舌を自身の主観的な期待感を重ねて解釈してしまい、PCR検査が今週から拡充され、検査数が増えるものと誤認してしまっている。

この問題の報道で国民からの信頼と評価が高いモーニングショーで、結果的に間違った情報を伝え、世論を誤導してしまっており、地べたから検証と訂正を試みたいと思う。騙しのキーワードは「保険適用」と「民間検査機関」だ。安倍晋三の話の中に二つの単語があったため、大谷義夫は釣られて鵜呑みにしてしまっている。


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大谷義男は、政治的には全く素人の人間なので、これまでテレビで行ってきた自分たちの主張が安倍晋三に受け入れられ、政策が転換され、PCR検査が積極的に前に踏み出されたものと安易に錯覚したのだろう。

言葉面で巧みに人を騙す政治家の手練手管というものが分かってない。結論を言えば、今回の「保健適用」と「民間検査」の解禁は、何らPCR検査の実数を増やすものではなく、検査対象を開放して拡大する中身ではないのだ。安倍晋三の言葉を正確に分析して意味を読み取る必要がある。

安倍晋三はこう言っている。「来週中に、PCR検査に医療保険を適用いたします。これにより、保健所を経由することなく民間の検査機関に、直接、検査依頼を行うことが可能となります。民間検査機関の検査能力も大幅に増強されます」。このことは、検査の許諾に「帰国者・接触者相談センター(あるいは帰国者・接触者外来)」が介在することを排除していない。肝心なのはこの点である。


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あくまで、検査するしないの判断と認定は「帰国者・接触者相談センター」が行うのであり、「センター」の関門を通過しないかぎり、民間検査機関であれ、衛生研究所であれ、大学のラボであれ、患者は検査にたどり着くことはできない。

クリニックの医師は民間検査会社にPCR検査を依頼し、検体を送付することはできるけれど、それはあくまで「センター」が電話で認めた案件に限られ、「センター」の事務的許可が前提なのである。安倍晋三は、「保健所を経由することなく民間の検査機関に、直接、検査依頼を行うことが可能となります」とは言っているが、「相談センター(あるいは帰国者・接触者外来)を経由することなく」とは言っていない。ここがミソだ

。保健所は検査の対応実務から撤退するけれど、電話の「相談センター」からは手を引かない。依然として関所として機能し続け、従来どおりサスペクト(=新型コロナウィルス感染を疑う自覚症状のある患者)を検査から排除し続ける。


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クリニックの医師が民間検査会社に検体を送ろうとしても、「それは相談センター(あるいは帰国者・接触者外来)が認めたものですね」と確認を取られる。このカラクリは、御用医師である順天堂大学の堀賢が3月1日に出演したサタスタの中で、苦笑いしながら種明かしして認めていた。

言葉の字面だけで安直に期待しちゃいけないよとでも言いたげに、厚労官僚の狡猾で姑息な措置の真実をテレビで代弁して認めていた。なぜ、安倍晋三の話 -「保険適用」と「民間検査機関」- が実際の検査拡充に繋がらないか。そのトリックは安倍晋三の話の全体を吟味精読することで分かる。

安倍晋三は「現時点で、全国で1日当たり4000件を超える検査能力があります」と言っている。また、「作業を15分程度に短縮できる新しい簡易検査機器の開発を進めています。この1か月間、試薬の開発、精度向上などに取り組んできたところであり、3月中の利用開始を目指します」とも言っている。ここもミソだ。要点だ。


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1日当たり4000件という能力は、加藤勝信が2月18日に国会で答弁した数字とほとんど同じだ。そこから2週間近く経っているのに、検査体制は全く増強されてないのである。

1日4000件というPCR検査能力は、他のウィルス性疾患の検査も含めた全体のキャパであり、新型コロナウィルスだけの検査能力のボリュームではない。1日4000件ということは、加藤勝信が26日に国会で述べた1日900件という意味であり、その能力水準がずっと続いているという意味に他ならない。

安倍晋三の話をよく聞くと、新規のPCR検査キットを開発中で、それが3月中に利用開始予定であり、そうなると現在の1日900件体制よりは大幅に拡充されると言っている。つまり、早い話が3月中なのであり、政治家が「3月中」と言えば、コミットレベル(言質の責任レベル)では3月末までという意味である。3月いっぱいは1日900件のPCR検査体制なのであり、政府はこの体制を動かす意思がない。


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すなわちマルクスの比喩を用いれば、1日900件の検査能力が土台なのであり、「相談センター」の関門が上部構造なのだ。厚労省は、国立感染症研が開発中の国産PCR検査キットを導入するという既定方針を崩さず、これを断固として貫徹するのであり、その納期を3月末と計画しており(本当に実現可能かは怪しいが)、それまでは1日900件の検査体制を維持するのである。

逆から考えれば分かりやすい。「帰国者・接触者相談センター」の電話で門前払いをしなければ、1日900件の検査体制などでは到底収められないのだ。検査を1日900件の水準に抑えるためには、どうしても「相談センター」の電話関門を設け、そこで依頼を拒絶しまくるというプロセスが必要なのである

。町のクリニックから自由に民間検査会社に依頼させ、自由に検査をさせていたら、1日5000件とか1万件とかの検査規模になってしまう。そうすれば、1日100件とか200件の感染者が発生する。感染者数が増え、東京五輪に暗雲が垂れる。


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国立感染症研が国の補助金で簡易検査キットを開発しており、それを使用する必要があってロシュ社製キットを排除しているのだという説明は、上昌広がマスコミ各所でしていて、3月2日のサンデーモーニングの放送でも紹介された。安倍晋三の会見はそれを裏づけるもので、上昌広の洞察と指弾が正しかったことが証明されたと言える。

PCR検査は政府によって意図的政策的に抑えられていて、その真の事情は政府からは釈明されていない。このところずっと、国内での感染者の発生は10件から15件の件数を推移していて、この感染症に本来的と思われる増加のカーブを示していない。明らかに、政府が検査を抑制している影響だろう。

だが、そのことは、単に見かけの感染者数を押さえ込んでいるだけで、本当にこの感染症の市中での連鎖と流行の阻止に成功していることを意味しないし、国内の感染拡大の規模が小さいことを意味しない。ウィルスは忖度せず、隠蔽下で感染は勢いよく広がっていて、いずれ隠蔽の矛盾が爆発するときが来るだろう。

それは、岡田晴恵が危惧しているように、国内で人工呼吸器が足りなくなるときである。蛇足ながら、大谷義夫に悪意はない。政治的にナイーブすぎる人格のため、安倍晋三の話を善意に解釈して楽観論の見方になっただけだろう。この件は、隣に座っている玉川徹が正しく補足注釈して真相を伝えるべきだった。


by yoniumuhibi | 2020-03-02 23:30 | Comments(3)
Commented by 北海道人 at 2020-03-02 18:19 x
「新型コロナウイルスに感染した七飯町議の60代男性の濃厚接触者と保健所に判断された同町在住の50代男性は、保健所に検査を要請したが実施してもらえず、不安な日々を送る。」3月2日北海道新聞道南版記事より。濃厚接触者ですら症状が出なければ検査されないのが「緊急事態宣言」下にある北海道の実態である。鈴木知事のパフォーマンスが目立つが、北海道は事実上「幕府直轄地」となっている。

Commented by 長坂 at 2020-03-02 20:40 x
ちょうど2年前、右も左も、与党も野党も、産経も朝日も「オリンピックの政治利用」と連日文批判。で、今は政治がこのネオリベ運動会の為とにかくPCR検査拒否。堂々と政治のオリンピック利用。今日の国会でも「武漢帰国者・接触者」と言っていたが、もう感染経路なんてグチャグチャ。1月に原因不明の肺炎と診断された人が結構いるとか、肺炎で死亡の高齢者も実はコロナだったかもしれないと言われているのに、頑なに検査させないって、もうシンゾーのやってる事は「人道に対する大犯罪」

「韓国にできて日本にできないはずがない」もよく聞くが、じゃあオリンピックも習近平の来日もなければ、優れたリーダーシップを発揮し情報を公開しセイフティーネットを張り、人々の不安を最小限に留め感染の封じ込めに全力を尽くせたんですかね? 長期の仮設やブルーシートや雨晒しのフレコンバッグが山積みの国ですよ。考えたくないですが今大地震が起きたらもうお手上げ。土曜の「記者会見」あれ、ザ・ニュースペーパーのコントじゃないんですよ。

支持率挽回を期待した学校休校「要請」もシンゾーがやると「子供達を守りたい」というより「子供手当は国家や社会が行う子育ての国家化、社会化、ポルポトやスターリンが行おうとしたこと」に象徴される強い反共思想、日教組憎し、戦後公教育批判で「俺様いつでも介入するぞ」教育や地方自治の独立性の否定にしか見えなかった。とにかく公的支援は共産主義だからと極力金は使わない超どケチ、「人間を幸福にしない日本というシステム」の体現者。指揮官気取りの自分に酔いたいかもしれないが国民はもう吐き気しかない。

Commented by あおひげ at 2020-03-02 22:44 x
PCR検査が保険適応となったことが必ずしも検査拡大を意味しない。

日本の保健医療制度で一部例外を除き混合医療は認められていませんから、PCR検査は必ず薬事承認をとったものでなければなりません。具体的には医薬品医療機器総合機構が審査して決定しますが、ロシュ社製キットは除外され、「国立感染症研が開発中の国産PCR検査キット」だけが薬事承認を得られる、ということになっていくのではないでしょうか。

こうなれば、ロシュ社製キットを使うことは保険外診療となりますから、まちのクリニックは手を出せなくなります。そして「国産PCR検査キット」の数に限りがあれば、「帰国者・接触者相談センター(あるいは帰国者・接触者外来)」が介在してトリアージしていくことになる。結局ロシュ社製キットが排除されれば今と変わらない。今よりも悪くなることも考えられます。
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詩  転落

2020年03月03日 | 
疲れ果ててしまったせいなのか
それとも日没を恐れて
下山路を駆け通しだったせいか
真っ暗な谷底へと足を踏み外してしまった

後ろ指を差されたこのまま
死んでしまわねばならないのだろうかと
血まみれで見上げていた漆黒の狭い空

しばらくして川下から
遠い街の灯がまたたきだし
星がひとつまたひとつまたひとつ

いよいよ高まりゆく川音の中で
無事に生き延びられたら
きみに告げたかったただひとつの言葉が
あったんだと気づく

この世で遣り残した
ただひとつの事が
あったんだと気づく