詩人PIKKIのひとこと日記&詩

すっかりブログを放任中だった。
詩と辛らつ日記を・・

詩 また明日

2020年03月14日 | 
「さよならまた明日」と
何度君に呟いたろうか
いつもの黄昏の街角で
自転車で去ってゆくきみの後姿へと

認知症で寝たきりの母にも
「おやすみ母さん」
「あんたもいい夢をね」

明日にはたぶん
明日の風が吹いていて

明日にはぼくやきみが
何もかも無くして
震えているかもしれないけれど

それでも「また明日ね」と
呟くしかない

どんな権力や権威だろうと
生きようという生命を
抹殺することなんかできないのだから

世に倦む日日 @yoniumuhibi 北京市が、東京横浜ソウルテヘランの4都市に医療物資を寄贈

2020年03月14日 | 犯罪
米国、もうドライブスルー検査を始めている。早い。希望者は予約制で1日200人受けられる。こういう車を使ったオペレーションは米国は得意で大好きだ。米国らしく機動的に動く。検査は韓国に学べ。https://headlines.yahoo.co.jp/videonews/ann?a=20200314-00000016-ann-int …

北京市が、東京・横浜・ソウル・テヘランの4都市に医療物資を寄贈。防護服20万着、ハンド消毒ジェル6800瓶、PCR検査キット5000人分など。ありがたい。中国、よく頑張っている。https://www.recordchina.co.jp/b789274-s10-c30-d0046.html …

日本はさ、感染を収束させる前に、PCR検査論争を収束させないといけないよね。ずーっと延々と攻防を続けた。本当に無駄な時間の浪費とエネルギーの消耗だった。世界から見たらお笑いだろう。マスコミに責任がある。特にTBS報道1930とテレ朝報ステ。NHKは言わずもがな。

日本は検査体制を整えようとせず、1か月半以上、延々とPCR検査論争をやった。テレビ(報道1930とか報ステ)が御用学者を出して検査不要論や検査無意味論を言いまくり、左翼しばき隊までがそれを後押しした。結局、トランプの一言で決まりだけれど、国内の議論と政策は決着するんだろうか。

いったい日本はいつまで「検査は重症者だけ」を続けるのだろう。米国は来週50万人、1か月以内に100万人の検査体制となる。感染症の対策の基本は早期検査・早期発見・早期隔離。感染者を見つけて連鎖を遮断すること。世界中がそれを必死でやっている。日本のテレビは毎晩、検査不要論の刷り込み。

トランプがドライブスルー方式での検査を推進。全米に検査できるスポットを確保。https://bit.ly/2INjyV4 韓国の方式を模倣している。韓国のドライブスルー方式に難癖をつけていたランサーズ右翼工作員、韓国を「医療崩壊」だと誹謗中傷していたしばき隊、どう弁解するんだ。

御用学者がテレビで、ランサーズがネットで、PCR検査は感度が低く、30%は偽陰性になるから使えないと、繰り返しプロパガンダしてますよね。意味分かりますか。あの意味は、ロシュ製やロシュ準拠の韓国製キットは使うなと言いたいわけだ。国産でいいの出すから辛抱して待てと。そういうことだ。

つまり、国立感染症研・厚労省が目の届く範囲で、管理・統制できる形で試薬(キット)を開発したかったんだね。だから、国内の症例情報と検体を自由に外の民間企業に出したくなかった。試薬開発に繋がる臨床研究を独占しようとした。そのため、PCR検査の窓口を一本化し、検査数を抑えることにした。

つまり、この新型コロナウィルスの感染症は、これから毎年毎年、世界各地で大流行して、年間数億人がPCR検査を受けるわけだ。感度のいい高性能キットを開発できたら、それが国際標準の製品になって、特許で大儲けできる。逆に、開発競争に負けたら特許を払う方になる。それが日本政府の論理と方針。

今昌広が言っていた「国立感染症研の開発利権」の意味がだんだん分かってきた。意味が深いね。要するに、試薬(検査キット)の開発競争なわけだ。熾烈な国際競争なんだ。最初はロシュ製のキットしかなかった。中国、韓国が国産化に成功し、続いて米国が国産化して大量生産。日本は未だ開発できず。

トランプが会見。「来週の早い時期に50万人分、1カ月以内に500万人分の検査が可能になる」と。NY株が上がった。https://www.jiji.com/jc/article?k=2020031400234&g=int … 日本は今月中にPCR検査7000件体制です。「検査は必要ない」「重症者だけに検査を」「病院がパンクするから」と言っているのは日本だけ。

ICUに入っているのが米国人や英国人だったら、愛知県みたいに簡単にトリアージできないでしょう。国際社会から非難を浴びて東京五輪が危なくなる。それが、小池百合子が意地でも東京都民にはPCR検査を受けさせない理由だね。「ただの肺炎」で死んでもらうのさ。東京五輪のために。

だんだん分かってきた。東京都も神奈川県も、もう首都圏でも病院はパンクしている。クルーズ船の感染者を受け入れすぎて、ICUがキャパ・オーバーの状態になっている。だけど、愛知県みたいにICUを空けられないんですよ。なぜか。東京五輪があるからだ。ICUに入っているのが米国人だからだ。

愛知県は他より真面目にやっている。PCR検査を他よりよくやっている。だから感染者数が多い。東京都が愛知県より感染者が少ないなんてあり得ないでしょう。東京都では「ただの肺炎」で毎日何人も死んでいるわけだ。準医療崩壊なのは東京都や神奈川県も同じなのですよ。カウントされないだけだ。

愛知県で死者10人。名古屋市・愛知県では毎日2人死者が出ている。意味分かりますか。ICUが足りないんですよ。仕方なく順番にICUを空けているわけだ。トリアージして。つまり準医療崩壊が起きている。そのことを愛知県の保健医療局がメッセージしているわけだ。https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200313/k10012330601000.html …


世に倦む日日 @yoniumuhibi 北京市が、東京横浜ソウルテヘランの4都市に医療物資を寄贈

2020年03月14日 | 犯罪
米国、もうドライブスルー検査を始めている。早い。希望者は予約制で1日200人受けられる。こういう車を使ったオペレーションは米国は得意で大好きだ。米国らしく機動的に動く。検査は韓国に学べ。https://headlines.yahoo.co.jp/videonews/ann?a=20200314-00000016-ann-int …

北京市が、東京・横浜・ソウル・テヘランの4都市に医療物資を寄贈。防護服20万着、ハンド消毒ジェル6800瓶、PCR検査キット5000人分など。ありがたい。中国、よく頑張っている。https://www.recordchina.co.jp/b789274-s10-c30-d0046.html …

日本はさ、感染を収束させる前に、PCR検査論争を収束させないといけないよね。ずーっと延々と攻防を続けた。本当に無駄な時間の浪費とエネルギーの消耗だった。世界から見たらお笑いだろう。マスコミに責任がある。特にTBS報道1930とテレ朝報ステ。NHKは言わずもがな。

日本は検査体制を整えようとせず、1か月半以上、延々とPCR検査論争をやった。テレビ(報道1930とか報ステ)が御用学者を出して検査不要論や検査無意味論を言いまくり、左翼しばき隊までがそれを後押しした。結局、トランプの一言で決まりだけれど、国内の議論と政策は決着するんだろうか。

いったい日本はいつまで「検査は重症者だけ」を続けるのだろう。米国は来週50万人、1か月以内に100万人の検査体制となる。感染症の対策の基本は早期検査・早期発見・早期隔離。感染者を見つけて連鎖を遮断すること。世界中がそれを必死でやっている。日本のテレビは毎晩、検査不要論の刷り込み。

トランプがドライブスルー方式での検査を推進。全米に検査できるスポットを確保。https://bit.ly/2INjyV4 韓国の方式を模倣している。韓国のドライブスルー方式に難癖をつけていたランサーズ右翼工作員、韓国を「医療崩壊」だと誹謗中傷していたしばき隊、どう弁解するんだ。

御用学者がテレビで、ランサーズがネットで、PCR検査は感度が低く、30%は偽陰性になるから使えないと、繰り返しプロパガンダしてますよね。意味分かりますか。あの意味は、ロシュ製やロシュ準拠の韓国製キットは使うなと言いたいわけだ。国産でいいの出すから辛抱して待てと。そういうことだ。

つまり、国立感染症研・厚労省が目の届く範囲で、管理・統制できる形で試薬(キット)を開発したかったんだね。だから、国内の症例情報と検体を自由に外の民間企業に出したくなかった。試薬開発に繋がる臨床研究を独占しようとした。そのため、PCR検査の窓口を一本化し、検査数を抑えることにした。

つまり、この新型コロナウィルスの感染症は、これから毎年毎年、世界各地で大流行して、年間数億人がPCR検査を受けるわけだ。感度のいい高性能キットを開発できたら、それが国際標準の製品になって、特許で大儲けできる。逆に、開発競争に負けたら特許を払う方になる。それが日本政府の論理と方針。

今昌広が言っていた「国立感染症研の開発利権」の意味がだんだん分かってきた。意味が深いね。要するに、試薬(検査キット)の開発競争なわけだ。熾烈な国際競争なんだ。最初はロシュ製のキットしかなかった。中国、韓国が国産化に成功し、続いて米国が国産化して大量生産。日本は未だ開発できず。

トランプが会見。「来週の早い時期に50万人分、1カ月以内に500万人分の検査が可能になる」と。NY株が上がった。https://www.jiji.com/jc/article?k=2020031400234&g=int … 日本は今月中にPCR検査7000件体制です。「検査は必要ない」「重症者だけに検査を」「病院がパンクするから」と言っているのは日本だけ。

ICUに入っているのが米国人や英国人だったら、愛知県みたいに簡単にトリアージできないでしょう。国際社会から非難を浴びて東京五輪が危なくなる。それが、小池百合子が意地でも東京都民にはPCR検査を受けさせない理由だね。「ただの肺炎」で死んでもらうのさ。東京五輪のために。

だんだん分かってきた。東京都も神奈川県も、もう首都圏でも病院はパンクしている。クルーズ船の感染者を受け入れすぎて、ICUがキャパ・オーバーの状態になっている。だけど、愛知県みたいにICUを空けられないんですよ。なぜか。東京五輪があるからだ。ICUに入っているのが米国人だからだ。

愛知県は他より真面目にやっている。PCR検査を他よりよくやっている。だから感染者数が多い。東京都が愛知県より感染者が少ないなんてあり得ないでしょう。東京都では「ただの肺炎」で毎日何人も死んでいるわけだ。準医療崩壊なのは東京都や神奈川県も同じなのですよ。カウントされないだけだ。

愛知県で死者10人。名古屋市・愛知県では毎日2人死者が出ている。意味分かりますか。ICUが足りないんですよ。仕方なく順番にICUを空けているわけだ。トリアージして。つまり準医療崩壊が起きている。そのことを愛知県の保健医療局がメッセージしているわけだ。https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200313/k10012330601000.html …


民主主義破壊・権力集中がまた進む!/あっというまに成立した「新型コロナ特措法」

2020年03月14日 | 犯罪
http://www.labornetjp.org/news/2020/0313shasin

民主主義破壊・権力集中がまた進む!〜あっというまに成立した「新型コロナ特措法」

→動画(5分)

 3月13日夕方「新型コロナ特措法」は参院本会議で賛成多数で成立した。衆参合わせてわずか7時間余の審議だった。「緊急事態宣言」は、安倍政権にフリーハンドを与え「移動の自由」「表現の自由」「知る権利」など国民の自由と権利を幅広く制約するものである。審議のなかでは、民放に対して、放送内容について変更・差し替えの指示が可能との政府答弁もあった。

 この日は終日、参院議員会館前で「コロナ対策の名を借りて民主主義を破壊するな」と抗議の声が上がった。教員グループ「都教委包囲ネット」が呼びかけた緊急行動だ。午後4時半すぎ、本会議可決の報が入ると怒りが広がった。「野党はあまりにもだらしなさすぎる。こんなことを許したら改憲もやられてしまう」と嘆く声が飛んだ。

 官邸前で一人スタンディングをしている金平糖さん(konpeito2015 ツイッター名/写真)は、「今でも規制があるがまだ『表現の自由』としてスタンディングは認められている。しかし、これからは『人が集まるのはだめ』という理由で禁止されるかもしれない。とても心配だ。なにより一番怖いのは、みんなが声を上げることを自粛することだ」と語っていた。主催者は締めのあいさつで「これからは緊急事態宣言をさせない運動をやろう。とにかく自粛しないで行動することだ」と元気にアピールした。(M)

*参議院本会議の投票総数は234、賛成は216、反対は18だった。棄権・欠席は7だった。詳細は以下のとおり。

●反対
共産13(伊藤岳、市田忠義、井上哲士、岩渕友、紙智子、吉良よし子、倉林明子、小池晃、大門実紀史、武田良介、田村智子、山下芳生、山添拓)
れいわ2(木村英子、舩後靖彦)
碧水会2(嘉田由紀子、永江孝子)
沖縄の風1(高良鉄美)

●棄権・欠席
立憲4(石垣のり子、川田龍平、有田芳生、野田国義)
国民1(足立信也)
社民1(福島みずほ)
沖縄の風1(伊波洋一)

↓衆院委員会の議事録。山尾議員の質問に「放送内容の変更・差しかえの指示可能」との政府答弁。

渡部通信 : 緊急事態宣言を出させるな!「神様はドアを必ず開けておく」

2020年03月14日 | 犯罪
 ・「都教委包囲首都圏ネットワーク」、・「新芽ML」、
 ・「ひのきみ全国ネット」、・「戦争をさせない杉並1000人委員会」
の渡部です。(写真=座り込む渡部秀清さん、3/13国会前)
==============================
3月11日、 世界保健機構がコロナのパンデミックを認めて以降、
世界中の経済活動がさらに縮小され、世界中で株価の暴落が続いている。
そして、新たなコロナ対策が出るたびにそれを加速させている。
しかし、安倍政権はコロナ対策をさらに進めるためと称して、
本日(3月13日)夕、「新型インフル特措法改正案」を参院で可決した。
これには、これまで「安倍政権打倒!」を掲げていた
野党の立権・国民・社民なども賛成した。
「安倍政権打倒!」で闘ってきた多くの仲間たちが
梯子を外された思いである。

そんな中で、本日も朝から参院議員会館前で
<本日コロナ対策に名を借りた「緊急事態」反対!緊急行動>
が取り組まれ、70人が参加した。そして20人が発言した。

多くの発言者が怒りを込めて発言したが、
前回のメールで多くの発言を紹介したので、
ここでは代表して以下のような発言だけ紹介しておきたい。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
自分は絶望している。1994年に小選挙区制が導入されたとき、
絶望を感じた。石川啄木の「時代閉塞の現状」と同じだと。
2006年に教育基本法が改悪されたときにも絶望を感じた。
しかし持ちこたえてここまできた。必ずどこかに出口がある。
『サウンド・オブ・ミュージック』と言う映画で
「神様はドアを必ず開けておく」という言葉があった。
成立しても「緊急事態宣言」を出させない事だ。
株価が落ちたので『宣言』を出したら、1万円を切るかもしれない。
しかし油断はできない。独裁者が出たら出すだろう。
マスコミは油断している。2年間は危ない。
改憲に持ち込むこともある。
緊急事態法はファシズム法だ。絶対阻止しよう。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
抗議行動は、午前中だけの予定だったが、
委員会が午後まで伸び、本会議もその後になり、
結局、16:30の可決まで続くことになった。

微力ながらの今回の行動であったが、
色々なことが明らかになったように思う。
 第一に、あえて改正法案を出す安倍政権の危険性である。
すでに,安倍政権は超法規的な大きな権力をふるっている。
その安倍政権にさらに強大な権力を与えることになったのである。
 第二に、多くの野党が、自らの立ち位置を忘れ、
あるいは投げ捨て、市民たちを置き去りにした事である。
その結果市民の中に生まれた不信感は大きい。
 第三に、市民運動がほとんど動けなかったことである。
これは「自粛」に屈した結果でもある。国会では毎日
大勢で会議をやっているのに、市民の方は集会室閉鎖にも
大きな反対もせず、自粛してしまった。
 第四に、微力でも声を上げれば、不満をもっている人々は
集まってくるという事である。私たちは「誰も来なくても構わない、
しかし誰かが声を上げなければならない」と考えていた。
それでも開けてみると多くの人々が集まってくれた。
 第五に、この取り組みがこれからの新たな困難な闘いの
第一歩となったことである。そのことは、
多くの参加者たちの発言にも表れていた。

コロナ感染と株価暴落で今後世界は大きく揺れ動くであろう。
そうした中で私たちは、今回の取り組みを通して、
新たな第一歩を踏み出すことができたのである。

「春なれや名もなき山の初がすみ」(芭蕉)

協力してくださった多くの方々、
本当にありがとうございました。

========================
【僕、国歌歌わないもん】(石原慎太郎)
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東京五輪に【国旗も国歌も必要ない】(ビートたけし)
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対米従属で「世界征服」を夢想するデマゴギー政治家安倍首相を倒そう!
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(このメールはご迷惑を承知で多くの方々に発信します。
ご迷惑な方は止めますのでご連絡ください。)
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「都教委包囲首都圏ネットワーク」のブログのアドレス
http://houinet.blogspot.jp/
「千葉高教組『日の丸・君が代』対策委員会」のホームページ
http://hinokimitcb.web.fc2.com/
「ひのきみ全国ネット」のウェブサイト
http://hinokimi.web.fc2.com/

〔週刊 本の発見〕『体育会系ー日本を蝕む病』

2020年03月14日 | 犯罪
毎木曜掲載・第149回(2020/3/12)
パワハラ、体罰、過労自殺をうむ背景
『体育会系ー日本を蝕む病』(サンドラ・へフェリン、光文社新書)評者:渡辺照子

 日本の大衆文化の精神的底流を構成するものがヤンキー・ファンシー・オタクだというのはもはや定説になりつつあると思っているが、ラスボス足り得るものがもうひとつあった。「体育会系」だ。本書の著者がそれを発見してくれた。

 著者(写真下)はドイツ出身で日本歴22年の日独のハーフの女性。日本を批判する際に、海外の良さを過大評価する間違いを犯さず指摘をするので、読んでいて安心感がある。

 体育会系とは、根性論、精神論で説明されるような日本に特有のメンタリティとでも言えるものだ。パワハラ、体罰、過労自殺、組体操事故など、学校、職場等で時代錯誤な現象が後を絶たないのは、絶対的な上下関係に基づく不合理な「体育会系の精神」だと本質を見抜く。学校教育によって養われたそのメンタリティがこの国の文化を形作る、というのが本書のコンセプトだ。

 体育会系の考え方の基本は「やればできる」というもの。それは、自己肯定感、自己尊重感に基づくポジティブな意識からではなく、親や学校、職場の上司という上からの強要によるのが特徴だ。そこでは、思考停止の精神主義と、環境整備、条件設定という「上の者」がすべき責務を免罪し、とにかく目下の者にひたすら自己犠牲的な「努力」を強いるだけだ。

 個性、自主性の尊重は皆無に等しい。特にブラック校則にはその傾向が強い。説明のつかない不合理な校則、例えば下着は白に限定する等、教師がいちいち生徒の下着を確認するのだろうか、セクハラの規則化ではないか。教育ではなく、管理であり、苦痛を伴う服従に慣れさせるだけの役割しか果たさない。

 それが社会人になっては、ブラック企業への「適応」の要因にもなっているとの指摘に共感する人も多い。

 著者も指摘しているように、やたらに大きな声を張り上げることが要求されるのは軍隊教育にも等しい。私も具体的に思い浮かべる光景はいくつもある。会社のモットーを叫ばせる朝礼、居酒屋甲子園での「熱狂」等々。こんな行動パターン、今や日本だけかもしれない。「日本の常識、世界の非常識」の最たるものではないだろうか。

 私は子どもの頃に父親に「おまえに足りないものだ」として「根性、忍耐、努力」の置物をあてがわれた。おかげでそれらの言葉のほとんどが大嫌いだ。受け入れがたいもの、理不尽なものをとにかく受忍する、つまりいかに我慢ができるかだけが問われるのだ。確かに我慢も必要だが、それだけでは、達成感や充実感は体験できない。日本の子どもの自己尊重感が他国と比較してひどく低いのは、この「体育会系」教育の弊害ではないだろうか。個性をつぶし、疑問や批判を封じ、とにかく服従できる人格形成が日本の教育であり、企業が求める「人材」なのだ。ブラック校則でさんざん個性をつぶされた挙げ句、企業から個性を求められるとは、割の合わない人生を強いられている。(「本当の個性とは、つぶされても残るものだ」というのは違いますから。少なくとも人格形成期の教育を担うものが、生徒の個性をつぶしながら言えるものではないです。)

 この「体育会系」は上から下へのプレッシャーなのだから、当然、ジェンダー指数を年々下げる日本では女性への影響も強い。「女性に冷た過ぎるこの社会」の章では、「『女性がラクすること』に厳しい」「ニッポンの女性は一番『眠らない』」「政治家を働かせるには女性が『頑張らない』こと」というキャッチーで溜飲が下がるような各章のフレーズが並ぶ。職務中のハイヒールの強要、メガネの禁止等、職場で男性が女性に要求する外見の美しさのおかしさも、この範疇だとすれば、モグラたたきのように出てくる女性差別の種々の現象もひとつに収斂される。

 そして「『根性論✕右より思想』は危険だ」との見解にいたっては、共感と納得のあまり自分の首がもげそうだった。

 とはいえ、私も体育会系の教育を受けてきた身である。体育会系に洗脳されている。そんな時は、各章の終わりのチェックを利用したい。例えば女性編の「旦那に家事をやらせるとヘタクソだから、つい自分で全部やってしまう」などは、鋭い設問だ。

 著者は、決して努力を否定してはいない。立場が上の者からの強要ではなく、自主的に努力することの大切さも力説している。そして、日本も多くの心ある者の取り組みで変わりつつある動向に希望を見出している。

 おびただしい社会の劣化現象や、直ちに判断が下せない問題に対して、ひとつの軸があるとブレずに済む。本書はブレずに済む論拠を示してくれた。

*「週刊 本の発見」は毎週木曜日に掲載します。筆者は、大西赤人・渡辺照子・志真秀弘・菊池恵介・佐々木有美、根岸恵子、杜海樹、ほかです。

世に倦む日日 @yoniumuhibi すでに成功例はある。勝浦の三日月ホテルだ

2020年03月14日 | 犯罪
次に何が来るか。米国ではシェールオイル・ビジネスが壊滅する。企業が倒産し、投資していた銀行・資本家が破綻する。ハイイールド債、ジャンク債がクラッシュする。そこから金融機関に危機が波及・連鎖する。中国では不動産バブルが崩壊する。不動産投機していた膨大なマネーが不良債権になる。

日本の右翼マスコミが一斉にWHOを叩いている。パンデミック宣言が遅れたのは中国に配慮したからだとか。話をねじ曲げている。バカか。WHOが配慮したのは米国だ。パンデミック宣言がNY株暴落の引き金になるのを恐れて、株暴落の後にパンデミック宣言したわけさ。だから遅れたのだ。

観光・飲食・サービス業の労働者が、臨時応急に感染者のケアに従事する大胆なニューディール。当然、フェイスシールドの防護服一式が要るし、マニュアルが要る。それをサポートして完備するのが厚労省の仕事だし、県知事の任務だ。が、すでに成功例はある。勝浦の三日月ホテルだ。よくやったよね。

中国を見倣って、この機にどんどんハイテク医療にチャレンジして新しい成功方式を確立させていくべきなんだ。X線検査装置を隔離用ホテルのロビーにとか、CT検査設備を市役所駐車場にとか。クラウドに画像を溜めて遠隔診療する。PCR検体採取は個々が自分でやるようにすればいい。徹底した省力化。

玉川徹は軽症者は自宅待機でいいと言い、吉永みち子は病院とは別の隔離療養施設が必要と言っていた。私の意見は後者。自宅だと家族に感染させてしまう。家族は買い物や仕事で出歩かないといけない。家族が感染したら他者に連鎖してしまう。自宅待機だと隔離にならない。自宅待機はだめだ。

陽性になった軽症者の隔離療養施設として、ホテル・旅館を使う場合、できれば、ロビーか玄関先にX線検査の設備を置いて、肺の画像を伝送して遠隔診療できるようにすればいいと思う。肺の経過観察。籠もったホテルの部屋のPCで、3日に一度、その画像を見ながら医師の診断を受けられるとか。

モーニングショーでやっていたが、大阪府は、一般の宿泊施設に協力要請して軽症患者を受け入れさせる方針だ。応急の隔離療養施設として活用する。これでいい。これで医療崩壊を避けられる。インバウンド崩壊で空っぽになったホテル・旅館を使えばいい。愛知県もぜひ。https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200311-00025401-asahibcv-l27 …