詩 蝋燭
2020年03月12日 | 詩
ミヒャエル・エンデは
傑作ファンタジー「モモ」の中で
人間の生命を蝋燭の炎に例えていた
この地球は次から次からへと
消えてゆく蝋燭の代わりに
新しい蝋燭に点灯されてゆく
蝋燭の星でもあった
荒野でひっそりと消えてゆく蝋燭
多くの蝋燭に見守られて
その蝋燭たちへと
炎を受け継いできた宮沢賢治のような蝋燭
ぼくの蝋燭はもうほとんど残り少ない
断崖絶壁の上にたつ折れ曲がった蝋燭だ
もうこれ以上権力者たちは
ただでさえやせ細った人々の蝋燭から
蝋を削り取っては
自分たちの蝋燭に継ぎ足すことを止めるべきだ
傑作ファンタジー「モモ」の中で
人間の生命を蝋燭の炎に例えていた
この地球は次から次からへと
消えてゆく蝋燭の代わりに
新しい蝋燭に点灯されてゆく
蝋燭の星でもあった
荒野でひっそりと消えてゆく蝋燭
多くの蝋燭に見守られて
その蝋燭たちへと
炎を受け継いできた宮沢賢治のような蝋燭
ぼくの蝋燭はもうほとんど残り少ない
断崖絶壁の上にたつ折れ曲がった蝋燭だ
もうこれ以上権力者たちは
ただでさえやせ細った人々の蝋燭から
蝋を削り取っては
自分たちの蝋燭に継ぎ足すことを止めるべきだ