先端技術とその周辺

ITなどの先端技術サーベイとそれを支える諸問題について思う事をつづっています。

家電」メーカーの研究体制の変革、的外れだ!

2017年01月10日 15時26分53秒 | 日記
日立と三菱電機の研究所の改革を東洋経済オンライン版が報告していた。それによると、研究者もエンドユーザーとの接点を増やし、マーケットインと起業家精神でR&Dを変えるというものだそうだ。日立も三菱電機も、幹部は馬鹿揃い!

日常的にエンドユーザーと接し、クレームや怒鳴られている営業やサポート部隊と研究者との意見交換会を頻繁に行うほうがはるかに社内のモラルが上がる。それよりももっと大きな問題は、研究者には自由に好きなことをやらせたほうが良い。
といっても研究者は勝手にテーマを選べるのではなく、それなりに縛られている。むしろ、基本的な研究に集中させるべきである。日立中央研究者は、たくさんの博士号取得者を抱え、ノーベル賞級研究者がたくさんいるといわれながらノーベル賞受賞者はいない。アメリカの企業では例えばIBMは、5名とかのノーベル賞受賞者を出しているのとは大違い。東芝も同じで、東芝総研も、多くの博士を雇用しながら、社会に誇れるような何一つしていない。日立の中央研究所なんか、立派!




NTTの研究機関も施設や機関名がすごい。



にもかかわらず、世界に誇れる発明は何もない。

例えば、フランスの通信分野における発明、OFDMの発明がなければ2.4Gとか5Gの搬送波上の数十MHzから1,2百MHzの帯域で数千万台の携帯電話の通話を可能死しているし、LPWA(LowPowerWide Area)で、
IoTで最大の課題であった、装置からイオンターネットに情報を伝える通信方式が課題であったのに易とももたやすく実現した。LPWAについては、2方式あって、ともにオリジナルのアイデアはフランス企業だか、実現はアメリカ企業が買収して行った。しかし、世界的に通信改革をもたらすような発明をしたフランスはすごいと思う。

翻って日本をみると日立中央研究所や、東芝総研、ひいてはNTTの研究機関は、社会に変革をもたらすような発明は何も出来てない。しかも、日本の大企業の研究機関の規模、アメリカのそれに比べてもそん色ない。にもかかわらず、日本の企業からの世界的な発明は全くない。日立や三菱の経営トップの馬鹿達は、ほかの大企業にもいくらでも見られる。下記のIBMとNTT野比較表を見ると歴然である。





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ドイツ車もPHV車をだすと!

2017年01月10日 13時08分48秒 | 日記
ベンツも、BMWも、VWも、PHV(プラグイン・ハイブリッド車)を出すという。トヨタが、HV社を出して20年で、HV技術が車の標準的なものになった。先駆者であるトヨタは、膨大な特許を取っているだろうが、ドイツ3社にしろ、他の系列以外のHV社は独自開発だろうから、トヨタはHVで特許料はとれていないと思う。しかし、いずれにしろ、HVといえばトヨタと一般に認識されているようにトヨタの開発力はすごいと思う。


さて、PHVとHVとどう違うのかとトヨタの資料を調べたら、電池容量が一桁違う。プリウスHV車のリチウム電池は、56個直列で3.6Ah、プリウスPHV車は8.8Kwh。なぜか、プリウスHV車とプリウスPHV車では電池容量の単位が違う。なぜ違えているのか? ともかくも同じ単位に直してみた。

プリウスHV車の電池を、KwHであらわす。リチウム電池の電圧は3Vなので、電圧は56x3=168Vとなる。ただ、トヨタのHV車の電池の電圧は201.6Vだそうで、そうすると、201.6Vx3.6Ah=725,76wh

一方、プリウスPHVは8.8Kwhだから、8800whで、PHV車はHV車の11倍の容量がある。それゆえ、PHV車の電池は動力源であるガソリンエンジンで充電するのは難しい。だから、100/200Vの一般電源からプラグで充電せざるを得ない。そこからプラグイン・ハイブリッドの名前が来ている!結局、PHV/HV車は、ガソリンエンジンを主動力源として、電池を補助動力源として使い、ガス・マイレージが37km/lを達成。37km/lとは、すごい。HVを考案し、開発したトヨタ、今更ながら、すごいと思う。



ついでながら、最近出された日産のNote-ePowerをみると、電池容量は、1.41Kwh、ガソリンエンジンは動力源として使わず、充電用として使っている。HV車というよりもEV車である。それで、ガス・マイレージは、プリウスと同じ。
HVとEVの差があるものの、後発だから、日産はもっとガス・マイレージを改善し、プリウスの37km/l 以上にしてもらいたかった。

また、純然たるEV車のリーフの電池容量は30Kwhで、1回の充電で280Km走行できるとする。ガソリン車は、満タンにすれば、平均的に400Km走るから、1回充電で400km走行しないと、まだEV車を買う気にはならない。

しかしながら、車の経済性を表現するにはガス・マイレージではなく、単位走行距離当たり、例えば100kmの経費で表現すべきである!

日産はリーフは月2千円の充電費で済むと言っているが、この表現わからない。月どのくらい走るか想定しているかわからないからだ。普通のサラリーマン、年間走行距離、精々1万kmくらいのもの。そうだとすれば、HV車なら、年間270Lのガソリンを買い年間3万2千円を払う。そうなると月のガソリン代は2700円。しかもガソリンはどこでも買える。EV車は、電池切れになったらどこで充電すればよいかわからないし、そもそもがEV車の経済性は、ガソリン車やHV車より群を抜いて良いはず。

100km走行で、最近の中型ガソリン車のガス・マイレージは18km/lはあるので、リットル120円とすると、666円、HV車なら37km/lなので、324円。EV車はいくらになるの? これをリーフで明記すれば、経済性が明らかになるのに、それをしないのは馬鹿としか言いようがない。どうも技術者が幅を利かすと良いことない!


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