先端技術とその周辺

ITなどの先端技術サーベイとそれを支える諸問題について思う事をつづっています。

東芝の社員数167,091名

2017年01月30日 10時48分30秒 | 日記
東芝の社員数、子会社(50%以上の株式をもっている)と関連会社(親会社と子会社で合計50%の株式をもっている)との社員を合わせて16万7千人に達している。
株式支配が50%以下の関連会社は含まれない。また大手メーカーの場合、直接資本関係がないが、その会社に事業依存している、協力会社の社員数はその会社の倍と言われている。

純資産:連結:6,722億5,800万円(2016年3月末時点)で、2017年3月期は原子力関係だけでも7千億の赤字が計上され、債務超過になる可能性が高い。利益を出しているのは半導体部門だけなので、半導体事業部だけ、買収する企業が出てくるであろうが、東芝自体は解体もしくは倒産となろう。

そうなると、協力会社の社員を含めて、50万人の社員が路頭に迷うこととなる。実際はかなりの社員は再就職できるが、中高年の社員は、かなりの数は路頭に迷ってしまう。

東芝は2008年のリーマンショック以前から、不正経理や赤字を出していたから、経営陣が死にもの狂いになって 経営をしていれば、原子力での7千億もの赤字は防げたはず。売上高2兆円のシャープ、6兆円の東芝、に続く大企業が必ず出てくる。日本型経営の問題が噴出したというべきであろう。役員にまで出世した者は、30代半ばで管理職にされ結局、マネージメントしかできない。経理担当役員も経理部門の管理はしてきていても、自分で貸借対照表を見れるのは少ない。


アメリカの会社役員は、技術系でも経理が分かる人間が多い。事業が社会の要請に合致しなくなったら、その事業をやめ、業務転換を素早くやる習慣が身についていて、そのタイミングをはかるための経営指標を理解する必要があるからだ。典型例として挙げられるのがIBM。パソコンの売れ行きに陰りが見えた1990年代にPC部門を中国のレノボに売却してしまった。なにゆえかと疑問に思ったが、そのころから、多くのパソコンメーカーは赤字を出していた。日本の電気電子メーカーのPC部門は、宣伝をガンガンやっていたから、健全な事業だと思っていたが、内実は火の車であった。白物家電やTVも同様であったのだろう。ビジネスの在り方の変革をせず、ずるずると同じビジネススタイルで事業をしてきたから、SHARPや東芝のような事態になったのだろう。経営幹部の意識改革が依然として急務と思う。


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中東の諸問題の根源は、英国にある。

2017年01月30日 02時50分05秒 | 日記
中東には膨大な石油があるため、19世紀初頭から欧州は中東を植民地しようとしていた。とくに1914年から1918年まで続いた第一次大戦に勝利した欧州、とくに英国は、中東の植民地化を意図して中東諸国と秘密外交契約を結び約束を無視している。

(1)フサイン・マクマホン協定
1915年、メッカのカリフであるフサイン・イブン・アリーとイギリスの駐エジプト高等弁務官ヘンリー・マクマホンとで結ばれたもので、第一次大戦で、対トルコ戦協力(アラブで反を条件にアラブ人居住地・統一国家の独立支持を約束したが、最初からの意図通り、反故にしている。
(2) サイクス・ピコ協定
第一次対戦後イギリスとフランスは中東地域を分割して植民地支配権と、資源利権の分配に居プ鄭を結んでいる。
サイクス・ピコ協定で国境線により、クルド人はトルコ・イラク・イラン・シリア・アルメニアなどに分断され、そして、アラブ人に約束した、一個のアラブ人王国を作るという約束も反故にしている。そしてキリスト教・ユダヤ教・イスラム教の共通の聖地のあるエルサレムを、分割し、ユダヤ教徒に占有させている。


第二次対戦後、この土地からパレスチナ人を追い出して、イスラエルが建国され、現在も衝突が起こっているパレスチナ問題となっている。


更には、石油田を狙って欧米によるイランの侵略が行われた。イランは、王族支配を打破する民主化運動が起こったが、アラブ諸国、欧米、ソビエトはみな、イランの民主化革命を阻止しようとし、イラクを利用してイラン革命を阻止しようとしていイラクに武器支援を行い、イラン・イラク戦争を起こした。

と言うように中東の石油を狙って、欧米各国が武力干渉をして来た事に中東問題がある。



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ISIS,イスラム国?

2017年01月30日 01時07分50秒 | 日記
ISIS(Islamic State in Iraq and Syria、IS国とかいろいろな名前がある)は、なぜ多くの賛同者を集められて、ジハード兵士を駆り立てたのだろうか?創設者は アブー・バクル・アル=バグダーディーで、アルカイダ系イスラム過激派組織として出発している。バグダードのイスラーム大学(現在のイラク大学)でイスラーム学の学士・修士および博士号を取得しているインテリだと言う。しかしシリア各地で残虐行為を働いたため、2014年2月にアルカーイダ側が、絶縁している。

支配領域とバグダーディーは以下の通り。





ISISの目的は、イスラム圏の統一、カリフ制国家の建設。カリフとは、イスラム教の開祖ムハンマド(マホメット)の後継者。632年ムハンマドが亡くなってから、選挙でカリフが選ばれていたが、4代目のカリフの暗殺後ににイスラムが分裂しシーア派とスンニ派が生じた。シーア派は4代目カリフの血統を重視し、スンニ派はイスラム世界の指導者は必ずしも世襲される必要はないと考えている。両派は激しい憎しみで闘争している。ISISはスンニ派が多い。また、スンニ派はイスラム教信者の約85%を占めている。。

しかしながら、スンニ派の信徒が、ISISを容認しているわけではないから、ISISはスンニ派信徒が多いという言い方はすべきではない。
 
ISISはシリア人が主で、SNSで外国人戦闘員の募集を行っている。資金源ははじめは油田を強奪し石油の密売で賄っていたが、原油価格低下で、欧米人などの誘拐身代金でまかなっている。



また、イスラム国とも表記されるので、イスラム教の組織と思ってしまうが、ISISの行っていることは、残虐行為で、イスラム教の教えにも背く。でないと、20億近い人がイスラム教を信奉するわけがない。

そもそもの原因は第一次世界大戦後の英仏の中東の植民地化にある。


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