先端技術とその周辺

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貿易戦争回避か、米中雪解けの兆し-ZTEとクアルコムで歩み寄り

2018年05月15日 00時21分22秒 | 日記
Blooomberg
によると、米国と中国は双方に打撃となる貿易戦争を回避する意思を示唆した。トランプ米大統領は米政府の制裁で苦境に立った中国の通信機器メーカー、中興通訊(ZTE)を巡り救済策を模索する意向を明らかにし、中国側は劉鶴副首相の訪米を決めた。
 
中国の新興スマホメーカーは米国から締め出されたため、経営がおかしくなったと伝えられていた。そこにきて、米中が貿易不均衡で歩み寄りするという話はひと悶着回避できるかも。

経済問題で習近平国家主席のトップアドバイザーである同副首相は15日から訪米し、ムニューシン米財務長官と通商問題を協議する。中国外務省が発表した。

一方、中国当局は米クアルコムによるオランダのNXPセミコンダクターズ買収の承認申請について審査を再開したとブルームバーグ・ニュースが事情に詳しい関係者の話を基に伝えた。貿易を巡る米国との緊張の高まりを受けて審査は棚上げになっていた。

トランプ大統領は13日、ZTEについて「速やかに事業に戻る方策」を同社に示すため、習主席と協力しているとツイート。通商問題での中国への対立姿勢を大きく転換させた。何らかの見返りがあったかどうかは現時点で明らかでないが、クアルコムの買収が中国当局に承認されれば、貿易戦争回避に向けた大きな一歩となる。