中国のアジアNo.1スマホメーカー、oppo日本法人社長インタビュー中国経済の発展は想像以上に目覚ましい。特にこの5年がすさまじく、一般の日本人が中国に対して考えていること、想像していることは“遠い過去”のもの、“大きな勘違い”になりつつある。その一方で格差など矛盾も続く。2001年から中国・北京で生活し、作家活動を続けている筆者がビジネスに役立つ中国の「いま」を超現実的な視点で伝える日本のメーカーは自分でマーケットを調査し、リスクを取って携帯を開発販売してきたのではない。 キャリアの仕様通りに製品を作り、納品する。“割り当て”があり、その分は全部買い取ってもらえる。

 すさまじい競争の中国携帯市場で鍛えられたOPPOがアジアNo1のスマホメーカーになるのは当然であった。、日本でも最近SIMフリースマホが出始めたが、中国では携帯は最初からほぼ全部SIMフリーである。

 また、中国のキャリアは中国移動通信、中国聯通、中国電信の三つである。消費者はこのどれかのSIMカードを買う。

 今はSIMカードも実名認証制になり入手にも登録が必要だが、以前はそのへんのたばこ屋さんでも売っていた。そして、それをお店やネットショップで好きに買ったスマホにセットすれば、OKである。

 値引きや特典をつけたキャリアの専用機も一応存在はするが、主流ではない。中国自体が急成長で、新しい機種や通信方式が次々に出てきたので、一度契約しても、結局SIMフリーに乗り換える。

 それどころか中国ではキャリアの違う番号を複数持っている人も多く、例えば一つのスマホに、中国移動、中国聯通の2枚のSIMカードをセットして両方とも“生きた”状態で使える。

 中国はこういう状態だからスマホのハードの乗り換えは非常に簡単である。したがって、今、大きなシェアーを取っているからと言って明日はわからない。