20数年前、中国の若手技術者とソフト開発をおこなっていたが、そのころは、中国のITは無いのも同然で、中国本土ではPCは高いし、通信手段もケーブルで行うもので今のような多重無線もなく、日本や韓国のIT状況をうらやましがられた。ところが携帯電話が世界中で普及し始めて、それが更にインターネットを見れるようになって中国のIT事情は様変わりし始めている。インターネットが普及し始めたのはWindows95が出てからで、数年してから携帯でもインターネットが見れるようになり、大画面のスマホが出現してから、スマホが中国のITインフラどころか中国の社会インフラになり、更には、今となっては日本も追いつくのが難しいくらいスマホを核にしたIT社会が出来上がっている。そうなった理由は
①インターネットが誰でも利用できるようになった
②多重無線が実用化され、無線でも大量のデータを送受信できるようになった。有線でしかできないときは中国のように広大な国は有線でしかデータ通信ができなければ、設備を作るのは大変であるが、無線ならアンテナ塔で済む。
③13億人の巨大市場で、あっという間にスマホが一般化した。
④中国は激しい競争社会で、スマホ・メーカーが乱立するだけでなく、スマホを使ったサービスが色々考えられて大成功を収めている。シェリング・サービスにしろ、アリババのようなスマホでできる通販システム、更には日本ではまだ普及していないスマホ決済システム、中国独自のSNSであるWeChatなどなど。そして一旦大成功した企業は、それも元手に更に新期事業を始めたり、新興企業を買収し更に巨大化している。
⑤中国文明を起こしたくらいだから、中国の漢民族は知的レベルが高い。
⑥更には中国政府の新興企業支援策
などがある。
この中国の進化したIT環境、日本は追いつけないどころか、多くの日本企業は中国企業の傘下に収められてしまいはしないかと危惧される。さらには、福岡の事業者には酒の席ではあるが、福岡氏は中国九州省福岡郡福岡市になってしまうのではと言う人も出ている。
安倍内閣も、改憲と化に一生懸命にならず、今の日本に産業革命を起こさせないと、それこそ九州省福岡郡福岡市が誕生してしまう。