先端技術とその周辺

ITなどの先端技術サーベイとそれを支える諸問題について思う事をつづっています。

充電時間が大幅に短くなったテスラのスーパーチャージャー

2019年09月14日 23時47分01秒 | 日記

現在、EV車充電器として最高性能のがテスラのスーパーチャージャー。これで、世界で最も普及している日本発のチャデモ仕様充電器もより強力な急速充電器が開発されるだろうし、EV車普及に弾みが掛かれば良い。

 

 ◇テスラの充電器はコンボ仕様で15分で144キロ

約15分の充電で航続距離が343-199=144キロ回復同じ30分間の充電なら288キロまで回復する計算になる。充電最大容量は日本では120KW,アメリカ仕様は250KW。

欧米主力の充電器プラグ:コンバインド・チャージング・システム(CCS)。唯、テスラのスーパーチャージャのは少し異なるが、日本方式のチャデモ規格の変換プラグも用意しているとのこと。

 ◇テスラ方式は国内21カ所

 テスラは「旅先で充電する回数を最小限に抑える」ため、北米、欧州、アジアを中心に世界で1万2000カ所以上にスーパーチャージャーを設置しているが、日本国内は東京都内の3カ所をはじめ、21カ所にすぎない。「1回の充電で250キロ走れる距離ごとに設置している」というが、まだまだ空白地帯も多い。

 テスラは「1回の満充電で走れる航続距離が短く、充電に時間がかかる」というEVの弱点の克服に努めてきた。日本のチャデモの最大出力は20~50キロワットが主流なのに対し、日本国内のテスラのスーパーチャージャーは最大120キロワットで、米国では250キロワットの施設もある。この出力は世界最高水準という。

 でも現在はテスラ専用で、チャデモとはコネクターが異なるため、日産リーフなど他メーカーのEVは使うことができない。テスラは専用アダプターを用いることで、でも充電できる。

 ◇日本のチャデモ規格

世界中で最も多く普及していて、中国も採用している充電器プラグ。現在では最大出力40キロワットのチャデモでは同じ電気容量を充電するのに倍掛かる。

日本の自動車メーカーや東京電力などが中心となり、コネクターの規格、充電、通信方法などを定めた電気自動車用の急速充電規格のこと。車両と充電器間のCAN通信により、電池残量や温度など状況に応じた充電を行うことで、電池にダメージを与えることなく、短時間で充電を可能としている。チャデモ規格の急速充電器は普及しつつある。