《クリスマスの思いで その4》
さて、それからどしたぁっていう、昨日の続き。
彼等が小学校6年生の秋、背の君が私達より一足先にアフリカへと旅立ち、
私は独りで家族の渡航準備に駆けずり回る事になった。
学校関係の役もいくつか引き受けていたし、かなりなハードスケジュールのまま
クリスマスシーズンを迎えたその年、彼等はサンタさんへの手紙を書かなかった。
少々寂しくはあったけど、もうそろそろ卒業の時期なのかと、
私は、図書券という何とも現実的なプレゼントに手紙を添えた。
一応、筆跡がばれないようにワープロで打って、手作りの封筒に入れて、
毎年してきたように、明け方、彼等の枕元に滑りこませておいた。
初めて父親のいないクリスマスの夜、ケーキを食べながら長距離電話をした後で、
彼等はどちらからともなくぽつりと言った。
「昨日、サンタさんから手紙が来とった。」
「サンタさん、アフリカ行くのを知っとった。」
「大きくなったら、僕等がサンタクロースにならなあかんらしい。」
・・・確かに私は、かな~り悩みながら書いた・・・。
「今まで、私の存在を信じてくれてありがとう。」
「君達が大きくなったら、君達自身が大切な人のサンタクロースになってあげて欲しい。」
他に何を書いたのかは忘れてしまったけど・・・。
彼等が本当の所、いつまでサンタクロースを信じていたのかは、今もわからない。
時折、そういう無粋な質問をする人がいるけど、そんな時だって、
「アフリカに行く前に、手紙をもらった。」と、私の顔をチラリと見て言うのだ。
何となくどこかで、ずっと前に知っていたのだろうけど、
それを言わなかったのは、「いるんだ!」と言い張る親への気遣いだったのかもしれない。
・・・そんな気遣いができていたとしたら・・・なんだけど
あの~、こう書くと、とっても優しい良い子達のようでございますな
いやいや、文章と言う物は場合によっては魔物、もしくはマジックのように、
現実を自由自在に綺麗な色づけもするものでございますよ。
実際、そんな心優しい、麗しい子供達や母親で有る筈は無い訳で・・・。
当時彼等は本格的反抗期突入期。胸倉掴んで力づくでの親子喧嘩は日常茶飯事
でもやっぱり、クリスマスは特別な日だった訳で・・・今もそれだけは変わらない。
さて、それからどしたぁっていう、昨日の続き。
彼等が小学校6年生の秋、背の君が私達より一足先にアフリカへと旅立ち、
私は独りで家族の渡航準備に駆けずり回る事になった。
学校関係の役もいくつか引き受けていたし、かなりなハードスケジュールのまま
クリスマスシーズンを迎えたその年、彼等はサンタさんへの手紙を書かなかった。
少々寂しくはあったけど、もうそろそろ卒業の時期なのかと、
私は、図書券という何とも現実的なプレゼントに手紙を添えた。
一応、筆跡がばれないようにワープロで打って、手作りの封筒に入れて、
毎年してきたように、明け方、彼等の枕元に滑りこませておいた。
初めて父親のいないクリスマスの夜、ケーキを食べながら長距離電話をした後で、
彼等はどちらからともなくぽつりと言った。
「昨日、サンタさんから手紙が来とった。」
「サンタさん、アフリカ行くのを知っとった。」
「大きくなったら、僕等がサンタクロースにならなあかんらしい。」
・・・確かに私は、かな~り悩みながら書いた・・・。
「今まで、私の存在を信じてくれてありがとう。」
「君達が大きくなったら、君達自身が大切な人のサンタクロースになってあげて欲しい。」
他に何を書いたのかは忘れてしまったけど・・・。
彼等が本当の所、いつまでサンタクロースを信じていたのかは、今もわからない。
時折、そういう無粋な質問をする人がいるけど、そんな時だって、
「アフリカに行く前に、手紙をもらった。」と、私の顔をチラリと見て言うのだ。
何となくどこかで、ずっと前に知っていたのだろうけど、
それを言わなかったのは、「いるんだ!」と言い張る親への気遣いだったのかもしれない。
・・・そんな気遣いができていたとしたら・・・なんだけど
あの~、こう書くと、とっても優しい良い子達のようでございますな
いやいや、文章と言う物は場合によっては魔物、もしくはマジックのように、
現実を自由自在に綺麗な色づけもするものでございますよ。
実際、そんな心優しい、麗しい子供達や母親で有る筈は無い訳で・・・。
当時彼等は本格的反抗期突入期。胸倉掴んで力づくでの親子喧嘩は日常茶飯事
でもやっぱり、クリスマスは特別な日だった訳で・・・今もそれだけは変わらない。