『あざみの歌』は まだ歌えますか

泣いて、笑って、歌って介護!!そんな日常の過去の記録と
新たに今一度自らを見つめてぼちぼちと戯言なりを綴ります。

クリスマスまであと3日

2006年12月22日 02時44分32秒 | かぁちゃんにまつわる話
《丑三つ時に起きた事》

               


・・・突然、クリスマスとは全く関係ない話をば・・・。

ぅわ~い、クリスマスだ~っって浮かれてはいても、現実は変わらない。
いや、現実は変わらないんだけどうふふんあははん、なんて先に楽しみを作っておくと、
まぁ、それなりに、時はゆるりゆるりと心地良く流れていくものかしらん。

・・・だ・・・け・・・ど・・・


毎日、日付が変わる頃、かぁちゃんがようやく寝息をたて始める。
隣に越して来てから、夜に横になって休む時間が少しずつ増え始め、
近頃は1時間か2時間は、そのまま静かに眠れるようになったようだ。
以前は10分、20分の間隔で起き上がっていたので、かなり成長?した。偉い
それから私は、あちこちの電気を消して、こっそり静かに、うふふ~んと我が家へ帰る。
で、いそいそとPCに向かったり、お風呂に入ったり、自分の時間を満喫する。
勿論その間も二、三度は、我が家と隣を行ったり来たり。確認作業は手を抜けない。

それなのに、昨夜はちょっとぼけーっとしていて、2時間近くも間を開けてしまった。
とは言え、ここ数ヶ月は起き上がっても、自分で立ち上がれず、
サイドテーブルに両足を乗っけてるだけ。
布団が全部脱いであるので、風邪をひかないかそれが心配なだけだったので、
(時には何故か、服が半分脱いであるけど
以前と比べると余裕綽々、楽になった・・・と、思っていた・・・。



草木も眠る丑三つ時。私はゆったりまったりお風呂に入り、
濡れた髪にタオルを巻いたまま、いつものようにそっとかぁちゃんの家の鍵を開けた。

除夜灯だけの薄暗い中、そろりとドアを開けた私の目の前に・・・それは・・・居た

白っぽい服を見に纏い、鬱向いたまま、白髪混じりの髪がはらり・・・

玄関のドアの前、壁にもたれて・・・無言のままで・・・立っていた


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。


どこで寝とるんや、かぁちゃん!!



分かった事が一つ・・・人間、本気で驚くと、言葉は出ません。
ひぃぃ・・・っとまず、息を吸い込んでぇ
「あ、あ、あ、あ、ど、ど、ど、な、な、な・・・。」
(あらまぁ、どうしたん?何してるん、そんな所で?の略)

完全に目を閉じているまま~っ!・・・私はアフアフしながら、両手をひいて
トイレに連れて行って、ベッドに寝かせたけれど、その間、心臓はバクバクしっ放し。
「かぁちゃん偉かったねぇ、久しぶりに一人でちゃんと歩けたんだねぇ。」
なんて言えるもんか~っ


2000年も前に、人の世に奇跡をもたらしたクリスマス。
いや、本当・・・何が起きるか、わかりませんって・・・





コメント (2)
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