多面体F

集会報告、読書記録、観劇記録などの「ときどき日記」

三軒茶屋の小畑鳥造

2010年03月08日 | 居酒屋・銭湯紹介
三軒茶屋の駅から世田谷通りを西のほうに歩くと、お茶屋、刃物屋、靴屋など、じつに庶民的な店が並んでいる。道路向かい側のキャロットタワーと対照的だ。200mほど進み、左折すると軒並み居酒屋が並んでいる。飲み屋街を1本入り有名な「赤鬼」へ行く路地を通り過ぎた左側にあるのが小畑鳥造である。

普通の居酒屋かと思ってドアを開けると、雰囲気のよいバーのようなたたずまいで一瞬驚く。カウンターのみでちょうど10人座れる。カウンターの端から端までいろんなブランドの焼酎が並んでいる。

早い時間だったのでわたくしが店に着いたとき客はいなかったが、注文を伝えるとスタンバイ・モードに入っていたようで、きびきび動いてくれた。こういうマネはマスターが年をとっているとできない。
突き出しは、手羽を柔らかく煮込み、豆腐を合わせたもので、ポン酢が利いてうまかった。
わたしは浜田さんのブログをみてこの店にやってきた。この店の名物は、鳥の半身をまるまる揚げた鳥造揚げ(980円)である。はじめて訪問したとき食べたが、一人では食べきれないほどの量だった。2回目はささみとチーズの春巻き(650円)を注文した。こちらは上品でややボリュームが足りない感じだった。そこで今回は人気一番メニューと説明がある手羽先唐揚(530円)と筑前煮を注文した。大振りの手羽で秘伝のタレで味もよいが、付合せのグリーンの野菜がとてもおいしい。厚めのキャベツの葉が丸まった感じで、薄く全体にドレッシングが付いている。何かと聞いてみるとバジルだそうだ。バジルとドレッシング、玉ねぎなどを合わせてミキサーにかけたとのことだった。

手羽先唐揚と筑前煮
酒は燗酒、焼酎と進み、最後に明太のおにぎりを頼んだ。これもしっかりボリュームがあった。その他、地鶏のタタキ(680円)、和風チキンロール赤ワイン煮(680円)、タコぶつ(400円)、エリンギバター(380円)など豊富なメニューを揃えている。

鳥造揚げ
帰るころにはサラリーマン連れと2人と学生のカップル1組がカウンターに並んでいた。それぞれ話がはずんでいるようだった。
非常に落ち着く店である。マスターの人柄とBGMの落ち着いた音楽のせいだろうか。
マスターは5年ほど前にこの店を始めたそうだ。ふつうこのくらい小さい店だと客が少ない時間は世間話ができるのだが、マスターは寡黙な方だった。親も福岡で鳥料理の仕事をしており、5年ほど前上京し店を開いたそうだ。
鳥料理の店は火に向かいあう時間が長いので、マスターとなかなかしゃべりにくい。東中野の丸小は立ち飲みなのでとりわけ話をする時間がないし、高田馬場のうどの大木も透明ボードのようなものでカウンターとの間が遮蔽されており、話しかけにくい。そういえば3人とも親や叔父が鳥料理(あるいは焼き鳥屋)をやっていた2代目であることが共通している。

ささみとチーズの春巻き、エリンギバター
周辺は、阿佐ヶ谷駅北口や赤羽駅東口のように居酒屋が集積した激戦地なので、この場所で5年も店が続いているということ自体、優秀な店である証拠である。

電話: 03-3418-1509
住所: 154-0024 東京都世田谷区三軒茶屋2-9-13
営業: 18:00-02:00(金・土・祝前日は -03:00)
   ビンビール(サッポロ)580円、日本酒 高清水580円、
焼酎 二階堂(麦)480円、富乃宝山(芋)580円、しろ(米)450円、ほか
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