多面体F

集会報告、読書記録、観劇記録などの「ときどき日記」

談笑の輪が広がる店 木場・河本

2007年10月27日 | 居酒屋・銭湯紹介
東西線木場から6~7分。平久小学校の横、角地にある店。このあたりは昭和20年3月の大空襲ですっかり焼けたので、建物は敗戦直後の昭和21年建築、つまり60年以上の歴史がある。

常連さん中心の店である。しかし、初めての客も談笑の仲間に入れていただける暖かい雰囲気の店だった。過去の体験でいうと、そういう雰囲気が形成されるのは店の方の人柄の要因が大きいと思う。この店は、女将のますみさんのキャラクターが大きいのだろう。
また「土曜日の常連」というジャンルもあるそうだ。夜8時までしかやっていないので、平日は来られない客が集まるのである。
メニューは、煮込み、南蛮もやし、塩辛 やっこさん、トマトなどシンプル、飲み物も焼酎とビールのみ。冬はおでんもあるらしい。

煮込み用の大きな鍋がデンと控える
わたしは浜田さんのブログをみて訪れた。「下町酒場巡礼」(大川渉・他)のポスターが貼ってあり、あの名著にも紹介されていたことに気付いた。この日はたまたま吉田類さんがみえていた。

壁に、額に入った1950年代の映画のスチールのような写真が飾ってあった。言われてみると永井荷風なのだが、じつは荷風の人形をつくり手前に置いて撮影した特殊写真なのだそうだ。
この日は奥に「自虐の詩(堤幸彦監督 松竹)ののれんがかかっていたが、東宝のカレンダーもあったので映画業界の客が多いのかもしれない。

2杯くらい飲んで引き揚げるのがよさそうな店だが、話がはずみホッピーを3杯飲んですっかり酔っ払ってしまった。
通えば通うほど味が出る店だと直感した。

近くの大横川には船遊びの屋形船が浮かぶ
☆わたくしが行ったことのある店では、目白のたにし亭に雰囲気が似ていると思った。もっとも30年も前(1978年に閉店)の体験なので、あまり記憶は鮮明ではない。しかもお茶割り(ほうじ茶の焼酎割り)の口当たりがよく、いつも飲みすぎてほろよいだったので違っているかもしれない。

電話: 03-3644-8738
住所: 135-0042 東京都江東区木場1-3-3
営業: 16:00-20:00、日祝と第2土休
  ビール 大500円、焼酎 300円

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