10月8日午後、小学校統廃合の住民向け説明会が光が丘第四小学校の講堂で開催された(住民参加者 約80人)。
区から荻原博・学校教育部長、阪田真司・新しい学校づくり担当課長など8人が出席した。
まず坂田担当課長から「区立学校適正配置計画第一次実施計画(案)」について計画案策定の経緯、光が丘3小と4小の統合計画、今後の具体的な取組みなどの説明があった。
これまでの経緯は、2003年12月適正規模検討委員会を設置し適正規模を小学校12-18学級、中学校11-18学級と定め、2004年9月適正配置検討委員会を設置し基本方針を定めたこと、2007年度東京都教育人口推計を基礎数値として2012年度の推計をしたところ、小学校の過小規模校が14校/69校、中学校の過小規模校が16校/34校の見込みとなったこと、まず光が丘の小学校8校を2010年4月に4校に統合することになったというものだった。
この日の説明会は、3小(現在392人12クラス)と4小(現在251人8クラス)の統合計画がメインテーマだったが、新校は校舎の面積と教室数、地理的位置などの理由で4小に設置すること、新校は2010年4月の設置時に518人、20クラス(特別支援学級3クラス含む)と推計されるとの説明があった。
今後の具体的な取組みとは、来年4月(統合の2年前)に校長、学校評議員、保護者代表、町会・自治会代表、青少年委員などを構成員とする(仮称)統合準備会を設置すること、統合対象校合同で、児童の交流事業(遠足、移動教室、給食、球技大会)を実施すること、新校設置時には対象校の教職員を一定数以上継続して配置すること、などである。また教育内容と環境整備のため、教員や学力向上支援講師を増員配置すること、(中学1校、小学校1校になるので)小中一貫教育校設置への検討をすすめること、校舎は建設後20年以上になるので統合前に大規模改修(外壁、内装)を行うこと、などである。
そして住民からの質問に移った。この計画は3年前から検討を開始したとのことだが、具体的な学校名が公表されたのはこの9月になってからで、しかも12月に策定(計画決定)に持ち込みたいとのスケジュールなので、疑問が山のように投げかけられた。
主な質問は下記のとおり
●2008年から小学校も2学期制が始まる。それに交流事業が加わると教員の負担が重すぎる。
●光が丘3小は2012年度の推計でも過小規模ではない。4小を新校として使用する理由が教室数だけの問題なら、3小の物理的条件を正すべきではないか。
●問題が教室数だけなのなら、ランチルームを元のように2教室に戻し、図書室を算数教室に転用する方法もあるのではないか。
●区は2004年7月に保護者などへのアンケート調査を実施したというが、対象は3小など半数の学校の2年と5年の各1クラスだけで、あまりにも少ない。
●2校とも廃校になるとのことだが、卒業生にとって校歌も卒業制作として残したものもなくなってしまう。母校がなくなることの重みを考えてほしい。
●4小は大規模校に改修する工事が避けられない。工事期間に子どもが粉じんを浴びないよう十分配慮してほしい。
●4小は近隣住民から騒音のクレームが寄せられるなど小学校の教育環境として問題を抱えている。現在より生徒数が増えればさらに問題が大きくなるのではないか。
●4小の校舎は直線ではなく円形に湾曲している。3クラス設置する特別支援学級の生徒にとって、先生や生徒をみつけにくくなる。また職員室が2階に配置されているが、1階に移してほしい。
●4小の校舎の前面はマンションのベランダ側に面している。阪神淡路大震災並みの地震が起こると、モノが飛んでくるのは必然だ。ケガ人が出た場合、天災ではなく人災だ。どう責任を取れるのか。
●10月に説明会を開催し、12月決定というのはあまりにもペースが早すぎる。ゆっくり焦らず、住民の理解を得られるように進めてほしい。
終了予定時間を40分ほど超過したが、まだまだ聞きたいことが山積していた。
「適正配置に関するアンケート調査結果」をみると、小規模校ゆえのメリットも多くみられる。学級数より、むしろ1クラスの人数を現行の40人より少なくしてほしいという要望が多い。
大規模団地内の学校なので通学距離はいまより500mくらい延びる程度とはいえ、開校20年と23年の学校の統合なのだから、住民や卒業生には大きな問題である。
また、時間切れになったが跡地利用や小中連携も疑問が多い。跡地利用は、「練馬区新勝期計画」との調整を図りつつ今後企画部が担当で進めるというだけで今後の見通しは何ひとつ示されなかった。住民のあいだには、かつてから老人施設に転用するというウワサもあったが・・・。
本日の数多くの質問を聞いても、なるほどと思えるものが多かった。きちんとした回答をし、住民の納得づくで話を進めてほしいものである。
☆光が丘では、今年9月に始まり08年2月完了予定の清掃工場アスベスト対策工事についても多くの疑問点が指摘されている。たとえば、工事で剥がし取る飛散アスベストの測定と公表、煙突内に残存する大部分のアスベストの今後の安全性、三菱重工業への随意契約(工事金額8.75億円)という発注方法、150mの巨大クレーンの地震対策、など。住民への広域説明会を開催する用意があるとのことだが、今後、注視する必要がある。
区から荻原博・学校教育部長、阪田真司・新しい学校づくり担当課長など8人が出席した。
まず坂田担当課長から「区立学校適正配置計画第一次実施計画(案)」について計画案策定の経緯、光が丘3小と4小の統合計画、今後の具体的な取組みなどの説明があった。
これまでの経緯は、2003年12月適正規模検討委員会を設置し適正規模を小学校12-18学級、中学校11-18学級と定め、2004年9月適正配置検討委員会を設置し基本方針を定めたこと、2007年度東京都教育人口推計を基礎数値として2012年度の推計をしたところ、小学校の過小規模校が14校/69校、中学校の過小規模校が16校/34校の見込みとなったこと、まず光が丘の小学校8校を2010年4月に4校に統合することになったというものだった。
この日の説明会は、3小(現在392人12クラス)と4小(現在251人8クラス)の統合計画がメインテーマだったが、新校は校舎の面積と教室数、地理的位置などの理由で4小に設置すること、新校は2010年4月の設置時に518人、20クラス(特別支援学級3クラス含む)と推計されるとの説明があった。
今後の具体的な取組みとは、来年4月(統合の2年前)に校長、学校評議員、保護者代表、町会・自治会代表、青少年委員などを構成員とする(仮称)統合準備会を設置すること、統合対象校合同で、児童の交流事業(遠足、移動教室、給食、球技大会)を実施すること、新校設置時には対象校の教職員を一定数以上継続して配置すること、などである。また教育内容と環境整備のため、教員や学力向上支援講師を増員配置すること、(中学1校、小学校1校になるので)小中一貫教育校設置への検討をすすめること、校舎は建設後20年以上になるので統合前に大規模改修(外壁、内装)を行うこと、などである。
そして住民からの質問に移った。この計画は3年前から検討を開始したとのことだが、具体的な学校名が公表されたのはこの9月になってからで、しかも12月に策定(計画決定)に持ち込みたいとのスケジュールなので、疑問が山のように投げかけられた。
主な質問は下記のとおり
●2008年から小学校も2学期制が始まる。それに交流事業が加わると教員の負担が重すぎる。
●光が丘3小は2012年度の推計でも過小規模ではない。4小を新校として使用する理由が教室数だけの問題なら、3小の物理的条件を正すべきではないか。
●問題が教室数だけなのなら、ランチルームを元のように2教室に戻し、図書室を算数教室に転用する方法もあるのではないか。
●区は2004年7月に保護者などへのアンケート調査を実施したというが、対象は3小など半数の学校の2年と5年の各1クラスだけで、あまりにも少ない。
●2校とも廃校になるとのことだが、卒業生にとって校歌も卒業制作として残したものもなくなってしまう。母校がなくなることの重みを考えてほしい。
●4小は大規模校に改修する工事が避けられない。工事期間に子どもが粉じんを浴びないよう十分配慮してほしい。
●4小は近隣住民から騒音のクレームが寄せられるなど小学校の教育環境として問題を抱えている。現在より生徒数が増えればさらに問題が大きくなるのではないか。
●4小の校舎は直線ではなく円形に湾曲している。3クラス設置する特別支援学級の生徒にとって、先生や生徒をみつけにくくなる。また職員室が2階に配置されているが、1階に移してほしい。
●4小の校舎の前面はマンションのベランダ側に面している。阪神淡路大震災並みの地震が起こると、モノが飛んでくるのは必然だ。ケガ人が出た場合、天災ではなく人災だ。どう責任を取れるのか。
●10月に説明会を開催し、12月決定というのはあまりにもペースが早すぎる。ゆっくり焦らず、住民の理解を得られるように進めてほしい。
終了予定時間を40分ほど超過したが、まだまだ聞きたいことが山積していた。
「適正配置に関するアンケート調査結果」をみると、小規模校ゆえのメリットも多くみられる。学級数より、むしろ1クラスの人数を現行の40人より少なくしてほしいという要望が多い。
大規模団地内の学校なので通学距離はいまより500mくらい延びる程度とはいえ、開校20年と23年の学校の統合なのだから、住民や卒業生には大きな問題である。
また、時間切れになったが跡地利用や小中連携も疑問が多い。跡地利用は、「練馬区新勝期計画」との調整を図りつつ今後企画部が担当で進めるというだけで今後の見通しは何ひとつ示されなかった。住民のあいだには、かつてから老人施設に転用するというウワサもあったが・・・。
本日の数多くの質問を聞いても、なるほどと思えるものが多かった。きちんとした回答をし、住民の納得づくで話を進めてほしいものである。
☆光が丘では、今年9月に始まり08年2月完了予定の清掃工場アスベスト対策工事についても多くの疑問点が指摘されている。たとえば、工事で剥がし取る飛散アスベストの測定と公表、煙突内に残存する大部分のアスベストの今後の安全性、三菱重工業への随意契約(工事金額8.75億円)という発注方法、150mの巨大クレーンの地震対策、など。住民への広域説明会を開催する用意があるとのことだが、今後、注視する必要がある。