多面体F

集会報告、読書記録、観劇記録などの「ときどき日記」

西新宿「竹の子」最後の夜

2008年07月11日 | 居酒屋・銭湯紹介
4月11日のブログで紹介した西新宿の立ち飲み酒場「竹の子」が6月30日(月)店を閉じた。

8年前に開店したこの酒場のマスターは3代目。初代マスターは中国人の方で、現在は中国在住とのこと。現マスターは学生のときに客として訪れ、そのままカウンターの内側に入るようになり現在29歳、つまり20代の大半をこの店とともに過ごしたそうだ。
最後の夜、わたくしは新宿中央公園周辺をジョギングし、梅月湯で汗を流し8時ころ訪れた。いつもならそんな時間に客は2-3人しかいないが、特別な日なのですでに満員。ちょうどガラス戸をはずし、店を路上に少し拡張しているところだった。とはいっても歩行者や自転車の問題があるので、ひさし分、ほんの30センチ程度だけの拡張である。
すでに、さっぱりきゅうりなど野菜、厚揚げなど焼き物、揚げ物はなく、つまみは柿ピー、チーズ、チーカマの3種類のみだった。ただ客の差し入れのチーズケーキと高級チョコレートがあった。この日は生ビール、焼酎お湯割り、赤ワインを次々に飲んだ。
客は女性3人、男性5人、近所に住んでいる人が多かった。この店の特徴は若い人や女性が多いことだった。壁面にあるギャラリーの最後の展示は、写真ではなく絵画だった。作者は若い女性である。

安いうえに、スペースが狭いので見知らぬ客と話ができる。マスターは「西新宿以外の飲み屋の話ならOK」と鷹揚な人だったので、王子・南千住・大井町などのディープな居酒屋に詳しい方と情報交換をし、実際に行ってみたこともある。この日は池袋生まれ、板橋育ちのわたくしとほぼ同年代の方と、トロリーバスなど昔の東京の話をした。また五能線沿線出身の女性と話をしたり、いつものように和気あいあいの雰囲気だった。
しかし、よい店はすぐなくなってしまう。わたくしがこの店に来たのは昨年10月ころだった。せめてもう2―3年前に来ていればと悔やまれる。「後悔先に立たず」とはこういうことをいうのかも。
十二社通り沿いには建物が解体された空き地が目立つ。4-5年先には再開発の波に飲み込まれるということは聞いていた。しかし、それよりさらに早く、オーナーの都合で店がなくなってしまうとは・・・。
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2 コメント

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Unknown (コヤ)
2010-01-25 00:20:38
こんにちは。
私は西新宿で小さな店舗を探しているのですが、竹の子の店舗の情報を知りたく、コメントに書かせていただきました。
所有者、前の経営していた方お知り合いではないですか?
返信する
Re西新宿「竹の子」最後の夜 (多面体)
2010-01-27 22:55:12
>所有者、前の経営していた方お知り合いではないですか?
わたくしは最後の半年しか行っていないので、よくわかりません。
近くのけやき通り商店街の焼鳥「鳥兆」の店の方に聞いていただけると
何かわかるかもしれません。
返信する

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