午前6時40分過ぎ、待望のお日様が現れた!
慌ててシャッターを切り出すが、寒さのため冷え切ってしまった指先がしびれて上手く操作できない
しばらくして、太陽に背を向けると目の前に白いアーチが見えた。
前景を変え、いろいろと撮っていくうちに消えてしまった。
久しぶりに山歩き
7月下旬に痛めたらしい左ひざの具合がいま一つよくない。
歩けなくはないのだが、いざ山歩きとなると下りに不安が残る。
おまけに5月以来の山歩きとなるので、体力面での不安もくすぶる。
で、短時間で登れて+α、おまけに写真のモチーフに事欠かない山は・・・
ということで、昨年同時期にも歩いた会津駒を再び歩くことに
出発前にお天気の確認をすると、日の出時より晴れが期待できそうだ。
が、気圧配置をみると、僅かだが気圧が傾いている。 昨年同様に時雨となるようにも思えるのだが・・・
とりあえず、日の出を拝めるように、5時までには小屋手前に着くように歩きだそう。
草木も眠る午前2時に登山口駐車場に到着
会津に入り雨も降っていたが、ここでは時折、雲間から星空も見える。
が、霧雨のような雨も僅かだが落ちてくる。 昨年と全く状況が同じだ。
日の出は期待できそうにないかな。
少しばかり仮眠の後に歩きだす。 登山口の階段を登り出したのが3時を少しばかり過ぎたころだ。
体力が相当落ちているのがわかる。登りだして数分も経たないうちから息が切れてしょうがない。まいった
こんな状態で、途中休憩など入れようものなら二度と歩きだせないだろう。
こういうときは絶対に立ち止まらないこと。休憩なしで小屋手前まで行くことに
一時間くらい経ったところで水場到着、このころには星空になった。日の出が期待できそうだが・・・
薄っすら明るくなりだすと遠くが見えるようになったが、稜線付近はガスの中だ。
おまけに自分がいる辺りも深いガスの中に入ってしまった。
5時前にようやく小屋手前の湿原に到着。降雨こそないが、残念ながら深いガスの中だ。
5時ころに小屋脇を通過、人の気配も感じられたが表には誰もいない。晴れに向かうどころか、小雨が降ってきた。
山頂下、トラバース道でかなり強くなってきたので、傘を出ししばし雨宿り。
気温は10℃、薄手の長袖を着るが寒くて仕方がない。これ以上の防寒具の持ち合わせもない、ひたすら寒さに震え血の巡りを促す。
がそれも限界、体が冷えないようにするため再び歩き出す。
雨で滑りやすくなった木道に注意を払いながら中門岳へ向かう。
時折、明るくなったりもするが、小雨が降り続く
誰もいない 一人ぼっちの尾根歩き
西側の空が時折青くなるのを見ると、間違いなく晴れに向かっている。はずだが・・・
雨は傘を差すほどではなくなったが、風よけにとずっと差したまま歩く。写真を撮りながらなので邪魔なのだが・・・
中門池(?)到着 ここもだ~れもいない。
木道の終点付近で晴れるのを待つことにするが、寒くて死にそうだ~
指先がしびれてきた。このままここで目を閉じたなら気持ちよく池塘を、いやいや川を渡れそうだ。
いやいや、そんなことよりシャッターを切らねば・・・ 指が・・・ しびれて良く動かない。
と、目の前に女性が現れた。夢・・・ ではなさそうだ
会話をするのだが、寒さで口がよく動かないし体の震えも止まらない。
と、急に明るくなり、待望のお日様が顔を出した~
体が暖かくなってきた! これで動くことができる。
会話の途中だったが、撮影に集中することに
が、指先がしびれて上手く操作できない。 大いに焦る
あぁ~ あれに見えるは 幻か・・・ いや 女神だ
尾根上はまだ薄いガスが流れてくるが、上空は青空になった。
イワショウブ
キンコウカ
後ろを振り返ると、白いアーチが見える。 こんなの見るのは初めてのこと。
遠く燧岳が見えてきた。
登山者の姿が消えるのを待っていたが、なかなか歩き出してくれない。
が、これはこれでいいかな。
中門池へ再び
池の脇で、 シラネニンジン?
この後は、秋草を撮りながらのんびりと
イワショウブ
イワショウブ
キンコウカ
まだまだ7時半を過ぎたばかり、人の出も少なく静かに秋を満喫。
つづく
Nikon D700 AF-S NIKKOR 16-35mm f/4G ED VR AF-S NIKKOR 70-200mm f/4G ED VR