私は孫ばさま(祖母)の めごこ(かわいい子供)
あっちゃ(母親)と おっちゃ(父親)は いつも田んぼやりんご畑へ
はたまた仕事のかけもちで 毎日 野良仕事に追われる
おかげでおいの(うちの) 孫ばさまは いつも台所に立っていた
納豆をかき混ぜたり 魚をさばいたり 醤油につけたりと…
ハイカラな料理は全く出来ません
毎日浸け魚を焼いた 焼き魚が定番
野菜の和え物 他…?何だろう 思い出せない
子供心に 人参をピーナッツで和えたものが美味しかったのを
未だに覚えている
高校生 いや二十歳前後か 一度だけ思い出して作ってみた
ピーナッツをすり鉢ですって 味噌か醤油 みりんか砂糖
そうして作り上げた 人参味噌ピーナッツ和え…
なめらかな味は再現される事もなく あえなく失敗!
人参は短冊切りの厚めで ちょっとかためだったような…
今回も同じく挑戦してみたが もっとねっとりとするのだろうか?
それから間もなく 粉末状のピーナッツも出て来ました
祖母は鼻も悪く 動きすぎるとよく床に入って横になっていました
畑の草を取っては倒れて 一週間は床に入るのが毎度でした
お陰様であっちゃの小言は 私ら子供達にまで聞こえて来ました
そうすると決まって 「おまえは 祖母に似たんだ」 と…
毎夜の夫婦喧嘩が始まると 私はガタガタ震えながら
その場から逃げるように 祖母の床に入っていました
思い出される孫ばさまの前掛けのポケット…
鼻が悪かった祖母は いつもポケットに鼻をかんだちり紙を
入れていました 昔のちり紙は灰色っぽい色だったような…
何でも大事にする時代でした
が 私は知らず知らずのうちに真似ていたのかもしれませんね
ビニール袋を洗って乾かしたりと…
誰からも教わるわけでもなく 目で見て覚えたようです
魚をさばくことも 味噌を作ることも
いつも私は祖母の傍ら 側にくっついていました
ここだけの話
心から泣いたのは祖母の時だけ
両親が亡くなった時は 一滴も涙が出ませんでした
ですが 亡くなってから数ヶ月経った頃 急に思い出と共に涙がボロボロ
亡くなった原因 栄養失調と診断された…(母親)
今時 栄養失調ですよ 原因は定かではありませんが
(たぶん最後には 体が食べ物を受け付けなくなっていたのでは?)
父は酒飲みだったので 脳溢血2回程(入退院 繰り返す) 糖尿病
最後は肺炎で亡くなりました
母の時は 入院していたことさえも知りませんでした
電話で知らされた時には もう息がなく 何も感じませんでした…
私はどうかしてるのだろうかと思ったほどだ
普段は小さな事でも泣く TVを見ても泣く 思い出しても泣く
だが 肉親となると全く様子が違った
どこか欠陥人間のようでもある 感情が希薄…
そんなたみさん 息子が一度だけ 作ってくれたもやしの酢の物
レシピを聞いても 既に頭の中はからっぽ…
酢 砂糖 醤油(香り付け) だしの素 塩
他にも適当に 余計な愛情をたっぷりと
今日も息子は 私の独り言を黙って聞きながら 仕事に出かけました
それが唯一 一人暮らしとは違った生活
息子はできが悪いほど めごい(かわいい)…
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