たまたま、ついつい、勢いに乗ってしまい 入手した THORENS TD-320 なのですが、、
回転精度を実測(スマホアプリ=RPMにて)してみるも、期待した程の精度ではなく むしろアイドラードライブよりも劣るレベルとなっており いささかガックリ!!
が、しかし、、 実際に聴いてみると、
コリャ~ 良いですわ~
とりあえず 手っ取り早く音チェックしようとカートリッジに ortofon 2M Blue を取り付けたところ以前とは全く異なるサウンドが聴こえてきて ビックリでしたわ!!
かつての愛用機だったターンテーブル MICRO DQ-7 の際は、コチラの ortofon 2M Blue は美しく繊細なサウンドであり 例えば弦楽四重奏とか小編成木管アンサンブルとかの繊細な美音系に相応しいカートリッジという印象。 裏を返せば、線が細く中・低域が不足気味でありJAZZとかPOPSには不向きである という判断、それ故に第一線から退いてもらっていた感じだったわけなのです。
ところが、 ところが、、
今回の組合せ =THORENS TD-320 + MICRO MA-303 + ortofon 2M Blue にすると
如何にも『骨太なサウンド』『過不足ない低域』と、以前とは全くの裏腹な 正に長年に渡って追い求めてきた骨太のアナログサウンドに肉薄してきた印象なのです!!
コレが同じカートリッジ ortofon 2M Blue から再生されるサウンドだとは にわかに信じられない気分であります
いやはや、どうやらコノ差が プレーヤー によるサウンドの違いという事なのでしょうネェ~
恐らく、実際に聴いて頂けたら 多くの方々にも このプレーヤーによるサウンドの違いを認識してもらえるんじゃないかと思われます。私自身も、今回の体験をするまでは プレーヤーによって これ程までにサウンドの違いがあるとは信じられませんでしたから・・
で、ここからが本題なのです!!
こうして新たな アナログサウンド=レコード芸術 の世界に突入したわけですが、、 そうなると新たな難問が発生するわけです
昨年だったか一昨年でしたか 半年間くらい費やして やっと完成させた中華製プリアンプ=Yaqin 雅琴 MS-12B の残留ノイズが気になってきました~ サウンド自体には それ程不満なく 良い調子に聴いていたものの レコード再生のレベルが向上し、ヘッドホンで大音量にすると 残留ノイズ が鼻に付くようになってきました 恐らくは回路やパーツには問題は無い(ほぼ全てのパーツは厳選モノに交換されている)ものの、電源トランスだけはオリジナル中華製であり どうやら コイツが残留ノイズの原因なんだろうと思われます。 そこでお手頃価格の EQアンプ がないものだろうかと物色していたところ、とあるモノに行き着いてしまったわけですわ~
ヨシノトレーディングのサイトより
知る人ぞ知る 真空管アンプの最高峰(勿論もっと上位機種もあり) と云いましょうか、EAR 834P EQ(イコライザー)アンプでございます。コチラをパッパッと購入できるなら世の中苦労ありませんが、そうもいきませんもので、、
そうしたところ コチラが余りも素晴らしい造りのアンプ という事で、回路をそっくりに真似して作ったレプリカモデルが多数販売されていることが判りました。半導体アンプでも そうでしょうが、球アンプだと回路定数 すなわちコンデンサーや抵抗の数値 の違いが如実にサウンドに現れる傾向があります。それ故に名機の回路定数というのが後々までコピーされ、自作マニアのお手本にもなるわけです。
◎ 数あるレプリカの内から 選んだのがコチラ
操作面のデザインも全体的な造りも素人の自作とは思えない程クオリティが高く立派なアンプに仕上がっております。
◎ 元々の一号機と、最新の二号機と
左が かつて物凄く苦労してようやく完成させた 中華製 Yaqin 雅琴 MS-12B ですが、やっぱり奇妙な外観です 右側が新たに入手した 名機 EAR 834P のレプリカ アンプです。
◎ 早速にも ボンネットを開きますと
てな感じで、とても完成度の高い造りになっております!! やはり私とは器用さのレベルが異なるのでしょうねぇ、工作精度が相当に高い という印象があります。
マズは手っ取り早く機器に接続し ”音出しチェック” をしてみたところ、、
ウ~ム なるほどネェ~ かなりの美音を奏でてくれますナァ・・
一号機で問題となっていた残留ノイズも全く気にならなくなったし音質も数段レベルアップしておりますわ!!
しかしコレなら、まだまだ ”伸びしろ” があるに違いない 気配がプンプンしておりまして、益々マニア心をふさぶってきます
◎ マズは 初めの第一歩として入力端子の交換から
裏面の入出力RCA端子の様子です。国産メーカーの低価格製品だと一般の方々には気付かれにくい裏面パネルの端子類などがコスト削減のマトになり低品位の超格安パーツが使われている場合も多いようですが、コチラではマズマズのモノが使われているようです。 なのですが、コノ入力端子もサウンドへの影響が少なくない気がしておりますので 高品位パーツに交換しました
◎ 入力RCA端子を 米国 CARDAS社製ロジウムメッキ端子に交換
金色から銀色に代わっているだけです
◎ 裏側はこんな様子
で、交換後がコチラ
この時点では聴感での変化はほとんど気が付かない位 と云いますのも 現状では全体的にクリアさが少々足りない感じのサウンド(ヌケが悪い)になっており細かい部分での変化は聴き取りにくい状態です。
製作者の方もマニアの気持ちを十二分に御承知していらっしゃる様子で、上から4、5枚目の写真でも判るように 基板上の真空管の脇に並ぶ白い円筒状コンデンサー(左右3本ずつ)を容易に交換できるように造られています。 コチラの白い円筒型の太い・細い コンデンサーは、其々の真空管増幅回路同士を接続する為のカップリングコンと云って 大きくサウンドに影響するパーツ なのであります。それ故 マニアとしてはアレコレ評判等を吟味し、自分のお好みと考えるコンデンサーを入手して そのサウンドにご満悦する という図式となるわけです。
★ 既に熟慮のうえ、とあるコンデンサーを発注しております!!
つい先日まではビンテージプレーヤーの世界に浸りきっておりましたが、これから暫くは EAR 834P レプリカアンプを新たな教材として深掘りしてゆきたいと思います
お楽しみは尽きませぬ・・・
まさに ド ロ 沼