◎艮の金神の復活
(2015-10-20)
艮の金神の東北へのご退隠とは、天皇が極東の島国だけを治めている様をいうのだとも出口王仁三郎は言う。
天皇の欠史八代とは、2代綏靖天皇から、3代安寧天皇、4代懿徳天皇、5代孝昭天皇、6代孝安天皇、7代孝霊天皇、8代孝元天皇、9代開化天皇のことで、事績の記述がないことをいう。出口王仁三郎のいうように、9代開化天皇で、世界の統一が完成したということであれば、初代神武天皇の東征以来、9代開化天皇までの時代の天皇の事績は、この日本列島のことではなく、ユーラシア全域のことであった可能性がある。
先代旧事本紀の神武天皇の段に饒速日の命が、空を飛ぶ天の磐船で大空を飛翔した記述が出てくるが、この時代は飛行機を持っていたが、まもなくそのテクノロジーは失われた。飛行機のある時代であれば、天皇のいう「統一」とはアジア全域であった可能性がある。またアジアの語源は秋津洲であると、出口王仁三郎も言う。
14代仲哀天皇が古事記で言うところの西の国は、新羅のことと考えるのが、通説であるが、こうした流れからすると、西の国は、西欧諸国であっても不思議はない。
しかしながら1、2世紀頃、飛行機のあるような物質文明が残っていた可能性は想像できるものの物証がないので、この議論で頑張ることはできない。
ただ、出口王仁三郎の神代から開化天皇までについての発言を総合すると、以下のようなことになるのではないかと想像される。
1万2千年前のアトランティス沈没の際にスサノオが日本にやってきた。スサノオはアジア全域を支配していたが、やがて勢力が一旦衰える。神武天皇の時代に東征を開始(東征というからには、根拠地は西アジアだったか。天孫降臨はウランバートル付近などとも。)、開化天皇の時代にアジア統一、世界統一を完成。
この後、天皇の支配エリアが日本だけに限定されるようなイベントが起こり、現代に至る。
以上は、根拠のない夢想に過ぎないが、出口王仁三郎の片言隻句を集めて組み立ててみると、こんな具合になる。これがより現実味を帯びるには、たとえば次のようなことが起きないといけないと思う。
1.文明全体を破壊する世界大洪水が直近ではいつ起きたかが判明すること。3500年前?
2.飛行機や外洋船のテクノロジーがいつ頃まであって、いつ失われたかが明確になること。2000年前頃には失われた?
3.神代文字の古日本の歴史書が敦煌文書やナグハマディ文書のようにまとめて出てくること。
こうしたことがはっきりしてきて初めて出口王仁三郎が霊眼で確認した、初期の天皇の事績がぼんやりと輪郭をとってくるのではないか。そして天皇の徳治による世界統一へと進む。これが艮の金神の復活にあたる。