◎きくち体操はすごい
(2022-09-27)
きくち体操を始めて1か月経過。諸事情であまりあからさまに書けない効果もあるが、中野ジェームズ修一氏流ストレッチや古神道の振魂、鳥船では伸び悩んでいたのが、めきめきと効果が出てきている。
1.頭がはっきりしてきた。
2.普通股で歩けるようになった。歩行スピードも速くなった。
3.腰をかがめる等の何気ない姿勢がより自然にできるようになった。
等々。
※きくち体操本を見ると無数の治癒例が載っています。
菊池和子先生曰く、老いるとは筋肉や血管が縮んで痩せていくこと。痩せ始めるとすごい勢いで筋肉が落ちていく。そうなると、歩けなくなったり、紙おむつになったりする。
菊池和子先生(87歳)は老人ホームにお住まいで、そうした人を多数見ており、同年配の人に「どうすれば治るでしょうね」と問われて、「どうですかね」などとはぐらかす由。言外に、きくち体操で治せるとしても相当に時間がかかったり、どうしようもないことを知っている雰囲気を感じさせられる。
だからレッスン中に「身体の動くうちに一生懸命やるのよ」という言葉になるのだろう。
だが、実際に彼女の「らくスクワット」の本を見ると、それこそ寝たきりになった人がどのようにきくち体操をやるかまで、身体が不自由になった人にまで、レベルを落としに落として、文字どおり老婆親切な方向性で教えてくれている。
それときくち体操の要諦は、ポーズと回数、ポーズの継続時間ではないということ。実際は、明らかにあるポーズを何秒以上やろうという意図は感じられるものの、根本思想は、手指、手首、足指、足首を意図的随意的に動かさないと筋肉ができてこないから、それを「脳を使いなさい、頭を使いなさい」としている部分。だから他人とおしゃべりしながらやったり音楽を聴きながらやったりしてはいけない。身体各部がちゃんと動けるようになるように、祈り、さわって、本気で慈しむことを求めている。
つまりポーズと回数は半分で、そうした気持ちの持ち方が半分なのだ。だからご本人がきくち体操50年やったわりにあまり広まらなかったのは、それが原因などとおっしゃっている。
だが、素直にそれをやれば、まだある程度身体が動くうちであれば、めざましく効果が出る場合があるのではないだろうか。
全体として、レッスンの中で動かなくなった身体の部分を自分で発見させ、自分で治させるというのがよい。
ただ、老化で一旦痩せて縮んだ筋肉を戻していくというのは、大変なこと。そのためには、それなりに本気で取り組むことは勿論のこと、当該の筋肉を日常生活の中で使って維持していくことで、はじめて戻った筋肉を使えるようになることをご自分の体験から説明している。(片足が動かなくなり感覚がなくなった時期に必死に足首回しをやったが、足を動かす感覚が戻らず筋肉も痩せていく一方だったが、実際に歩き出してから感覚も筋肉も戻った由)