◎言葉の変遷と文書の散逸、核による人類自殺体制
アトランティス情報の出典といえば、プラトンのティマイオスとエドガー・ケイシーがトランス状態で入った多数の幻視の数々。この二つだけでは雲をつかむような話であるが、これになにがしかの人間の進化に関するヒントを与えてくれるのがダンテス・ダイジ。
それを聞く前提になるのは、言葉は時代の変遷によって、すべて変わってしまうということ。せいぜい150年前の明治の初めの北村透谷の文ですら読みこなすのは結構大変であるように、言葉は全く変わってしまう。
そして失われた書物がその価値の如何にかかわらず、多数発生すること。佚書、佚文は数多く、春秋戦国時代には当たり前に読まれていた古典も伝わっていないものが多い。仏教文典は、中国における仏教の衰退とともに失われて行き、20世紀敦煌で多数の仏教古文献が発見されたのや、ナグハマディ文書の発掘は、歴史の奇跡である。そういう例外的な発見がなければ、古代文書は言葉の変遷とともにだんだん読まれなくなり、最後は失われていく。
そういった視点で言えば、ダンテス・ダイジは、エジプトのピラミッドからアトランティスの叡智を集めた真エメラルド・タブレットが発見されることを予言しているのだが、それがどんな言語で書かれてあって、だれがどのように解読するのか非常に興味があるところである。
シャンポリオンが、ロゼッタストーンでもってヒエログリフを解読したように解読するとは思えない。出口王仁三郎が、かなくぎ流の大本神諭を解読したように解読されるのではないか。
ダンテス・ダイジ史観では、人間の進化という視点で言えば、1万2千年前のアトランティス滅亡時にアトランティス文明の精華を持ったグループが、エジプト、ギリシア、スペイン、北欧、中米、日本などに避難して行き、各地で、21世紀の大変動・人間進化の時代に役立つ、神話、古伝承などを創設した。それが、各国神話や旧約聖書の古い部分、古事記などとして残っている。今実際にそれが活用されるべき時代である。
物質文明で言えば、この物質文明優先の神の影の薄い中有的時代のそもそもの初まりは、紀元前3120年のエジプトで決定されていた。その時代はエジプトで最初の統一王朝が成立したかどうかという時期。紀元前3120年に文献的、考古学的な根拠などないが、マヤ暦の最初の日が、紀元前3114年の8月13日と近く、この時期に何か地球的な変動があった可能性がある。
そして、そこから5千年かけて大陸間弾道弾(水爆)を搭載した潜水艦が世界の海底に多数配置され、いつでも世界滅亡できる体制になって50年ほどになった。
アトランティスでは、ツーオイ石と呼ばれるもので、世界中のエネルギーを供給していたが、それを悪用・誤用したことでアトランティスは沈没した。ツーオイ石は、いまでもフロリダ沖の魔の三角地帯で時空を歪ませている原因となっているらしい。
このようにアトランティス滅亡前夜と同様に、人類はいつでも自殺できるレベルまでに、物質エネルギーを発展させたが、そのこと自体は、人間の進化と本質的にはあまり関係はない。