◎坐って目を閉じても冥想などできない人が多い
(2020-11-07)
インドでは、人間のたどり着くべき境地が、熟睡中の夢を見ない状態であることを古来唱える。それを枕に、OSHOバグワンは、『自己中心人間は眠れない』とする(死・終わりなき生/OSHO/講談社P155-162)。
彼は、西洋における無神論の根底には、西洋人の乱れて混沌とした睡眠の状態があるとし、ニューヨークでは、三割以上の人が精神安定剤なしで眠れないという。つまり、世界の広汎な赤化の原因のひとつは、その睡眠を奪われつつある生活スタイルだと断じている。睡眠薬や精神安定剤なしで眠れるようになれば、無神論と赤化の勢いは止まるということがあろう。科学的論証は困難だが、そこに冥想が広まれば、自然な睡眠を取り戻す人が増え、無神論の暴走は止まるという法則が推測される。
この伝で、2千年前は、人々は目を閉じるだけで睡眠に入れたが、いまや西洋人は、目を閉じてもまぶたの下で思考が走るので、目を閉じても眠れない。同様に2千年前は、人々は目を閉じるだけで冥想に入れたのが、いまは、目を閉じても落ち着きなく不安な心なので、目を閉じるだけでは冥想に入れない。
睡眠できない環境では、容易にトランスが起こるので、それを利用して共産主義洗脳が行われてきたのは知られている。これは、睡眠を奪われた極みの状態。モバゲーやスマホで、中断なく操作を続けさせる工夫がゲーミフィケーションなどと言ってとても発達しているが、これも睡眠を奪うテクノロジーであって、その結果は、メリデメで成る無神論の強化であって、無思考な暗示・洗脳を受けやすい心理を作り出す。
かくして坐って目を閉じても冥想などできない人が多いので、まずは柔軟体操そしてハタ・ヨーガの若干のポーズでリラックス。特に死体のポーズは重要。全身くまなくリラックスを行き渡らせるのだ。そして身体を起して冥想。
よく資格取得講座などで、金を払ったから一生懸命やる動機とするなどということと冥想は対極にあるが、ここまで準備しないと冥想できない時代になったと覚悟して、冥想しなければならない時代になった。
世界の無神論化は、核戦争に至るロジックを強化し、それが発生するまで強者同士の対立が終わらないだろうとは容易に想像できる。自分ひとりの冥想が世界を救うロジックがここにある。