◎ジェイド・タブレット-外典-02-01
○思春期の意識レベルの低下に寄せて
思春期に意識の隙間を感得しやすいということは、意識レベルが低下しやすいということである。大地震などの天変地異においては、人は心の底から神の助けを呼ぶものだが、そのような際に意識レベルが低下しやすい。
思春期において、放っておけば冥想などしないのではないかと思うかもしれないが、むしろ思春期は疾風怒濤の危機だからこそ、神というものを心の底から求めるタイミングがしばしばある。それが、冥想のモチベーションたり得る。どのように坐るかを知っておくことはその際に大切である。
このように思春期が世代全体として、意識の隙間を感得しやすい状態すなわち意識レベルが低下しやすい状態にあるわけだが、一方人類全体が神の助けを真剣に求めたりすることで意識レベルが低下する時期が今後あり得ることが予言されている。
一つは新約聖書使徒行伝の一節であり、一つは大本神諭の『凡夫の耳も菊(聞く)の年』である。
意識レベルの低下とは、心の本音が露出するということだが、東日本大震災直後の余震では、緊急地震速報が鳴る都度、内心神仏の助けを求めた人は少なくないだろう。それが一例である。
以下は思い付きだが、将来次のようなシナリオで、人類全体が意識レベルの低下を見ることがあるのではないか。
1.欧米陣営と中ロがそれぞれの大都市一個づつに原爆を投下する。被爆の惨禍は、SNS、動画を通じて世界中に伝達される。
1983年の映画『ザ・デイ・アフター』( The Day After)では、カンザスシティとブリュッセルが核爆弾で壊滅。ダンテス・ダイジがこの映画を見て、惨状の描写がよくできているとして、将来類似のことが発生することを示唆している。
2.現代では、核ミサイルの攻撃網が発達しすぎて、この2大都市の壊滅以後は、いつでも自分の住んでいる都市が核攻撃されても不思議ではないと、誰もが常時恐惶を来すようになる。この際に、人類はすべて神の助けを祈るという意識レベルの低下が起こる。
※人が本当に意識的であって覚醒しているのは、強盗にナイフを突きつけられて金を出せとやられているような時だけである(OSHOバグワンの所説)。これは、自分が殺されるかもしれないという恐怖が人を覚醒させ、本気にさせるメカニズム。これをダンテス・ダイジは、恐怖の恵みと呼んだ。そのステージでは、人は、石になって聞くまい見るまいとする人、発狂(自殺)する人、悟る人のいずれかに追い込まれる。
3.人類全体のそのような不安定だが真摯の願いにもかかわらず、やがて全面核戦争が起こる。
(続)