日本の奈良~平安にかけての中国の制度をまねた官制は「官位相当制」と言い、本家中国は官品制と言う。
「官位相当制」は位階に応じて官職が分布し、「官品制」は官職自体に位階が位置づけられていると言う。
正直違いがあまりわからない。例をひくと唐代の兵部侍郎は正四品上ということになっている。しかし正四
品上の位階を持つ者が任ぜられているのは稀である。本当に例外と言って良い程度しかない。
位階と官職が食い違う場合、官職の方が格上の場合「守」を付けて、守兵部侍郎、格下の場合は「行」を
つけて行兵部侍郎と書く。唐代ではほとんどの場合「守」である。ところが日本の場合はほとんどが「行」
である。これは両国の国制になかなか深い背景を持っていると考える
「官位相当制」は位階に応じて官職が分布し、「官品制」は官職自体に位階が位置づけられていると言う。
正直違いがあまりわからない。例をひくと唐代の兵部侍郎は正四品上ということになっている。しかし正四
品上の位階を持つ者が任ぜられているのは稀である。本当に例外と言って良い程度しかない。
位階と官職が食い違う場合、官職の方が格上の場合「守」を付けて、守兵部侍郎、格下の場合は「行」を
つけて行兵部侍郎と書く。唐代ではほとんどの場合「守」である。ところが日本の場合はほとんどが「行」
である。これは両国の国制になかなか深い背景を持っていると考える