唐史話三眛

唐初功臣傳を掲載中、約80人の予定。全掲載後PDFで一覧を作る。
その後隋末・唐初群雄傳に移行するつもりです。

裴冑伝

2019-05-06 10:19:23 | Weblog
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裴冑伝
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戸部尚書寬の弟子。字は胤叔。河東聞喜の人だが河南に移る。

明經に合格し太僕寺主簿。

安史の乱に避けて放浪、秘書省正字から秘書郎。

陳鄭節度留後[陳少游]幕僚.試大理司直。

鳳翔幕僚[李抱玉].監察御史となるが不満で宣歙觀察使陳少游に附く。

抱玉は怒って弾劾し桐廬尉に貶される。

浙西觀察李栖筠に救われて大理評事.觀察支度使となる。
  
栖筠が御史大夫となると、殿中侍御史となり、宰相元載に憎まれる。
栖筠が卒した後、載の圧迫を受けながら喪を守って洛陽へ行く。

陳少游が再び任用し檢校主客員外兼侍御史.淮南觀察判官、行軍司馬に進む。

載が誅された後、刑部員外郎。

大暦十四年.宣州刺史。

元載と親しかった宰相楊炎に家人の贓を糾弾され汀州司馬に貶。

少府少監。

京兆少尹となるが不拜。
國子司業。

貞元二年閏月.潭州刺史湖南觀察使。

七年正月.洪州刺史江西觀察使。兵を減らし德宗皇帝に進奉を増やした。

八年二月.樊澤の後、江陵尹荊南節度使.御史大夫。

十二年二月.加檢校工部尚書。
  
貞元十九年十月.鎭に卒,年七十五,贈尚書右僕射,諡曰成。

荊南統治十五年。簡儉で、諸道が争って収奪し皇帝に進奉したときも、節度を守り倹約した中から行った。