試験降下、指揮官降下に続いて始まった本格的な降下訓練。
その模様をお伝えします。
降下訓練は独立してではなく、「島嶼奪還」という仮定のシナリオに添って行います。
敵国軍が侵攻し配置されているとされる場所。
それにしても、付近純民は二階から観覧し放題です。
毎日のように訓練があるので今さら、って感じなんでしょうが。
昔の知り合いで伊丹駐屯地の道へだてて向かいに住んでいる人が、
「訓練の砲撃の音に『うるさい』とクレームを入れたら、
『すみませんがお名前とご住所を』と聞かれたので
『いやです。攻めてこられるから』と答えて電話切ってやった」
と武勇伝のつもりで得々と語ったという話を聞いたことがありますが、
なぜ何年も昔から住んでいるのに今さらクレームを入れたのかについては
高校生だったエリス中尉、疑問にすら思いませんでした。
今にして思えばあの人は、
・・・え?
そういうどうでもいい話を盛り込むからなかなか話が進まないんだ、って?
はい、わたしもそう思います。次に参ります。
なぜ二発なのかわかりませんが、おそらく開始合図。
勿論のこと、こういう演習には陸のみならず海空も役割を担います。
P-3Cキタ━━━━━━━━m9( ゜∀゜)━━━━━━━━!!
イッタ━━━━m9( ゜д゜)っ━━━━!!
我が海自のオライオン(様)からも、落下傘降下。
これらも「偵察隊」であるとのこと。
おお、おまけに敵陣になんと爆弾を落としていかれた(設定な)のか!
帝国海軍ばんざーい。
そこにすかさず偵察隊が降下ッ!(池上遼一の劇画調で)
先日指揮官降下で使用されたのと同じ傘。
FF(フリーフォール)でダイビングするので傘が白です。
これもせっかくなので降下員アップ。
もしかしたらこの隊員、超イケメンですか。
手に持ったハンドル部分で傘を調節している様子がわかります。
昨日、「全員日本の足で降り立ったように見えた」
などと書きましたが、上がってきたyoutubeなど見ると、結構皆地上で一回転しています。
というか、ずっと空を見上げていたものであんまりちゃんと見ていませんでした<(_ _)>
衝撃のことを考えると、その方が安全なのでしょうか。
そこに地上部隊のバイクも現れる。
バイクもちゃんと草で偽装しています。
このフィールドですが、後で航空機展示があり、降りて歩きました。
習志野基地開設以来、ずっとこの草地のまま使用されてきたわけですが、
勿論整地なんてしていませんから、地面はデコボコ。
そこに、葦のような枯れた草が生えているのですから、
よくバイクがまともに走れるものだと感心します。
やはり地面の衝撃を受けないように、「立ち乗り」しているのが見えますね。
そこにすかさず偵察隊から連絡を受けたアパッチロングボウが!(シルエットのみ)
いよいよ本格的な攻撃開始。
それにしてもこの機はローターの上のちょんまげみたいなのが大きい(笑)
こういう風景の中、信じられないくらいの角度をこれでもかと見せつつ
猛スピードで旋回します。
この奥に住んでる人たち、いいなあ・・。
続いて現れたのはUH-1J。
射撃手が両側のドアから体を出しているんです・・・が・・・・。
これ、そりの上に立ってます?
命綱とかつけているように見えないんですが・・・。
ズームする時間がなかったのが悔やまれます。
この狙撃手たち、偽装用の葉っぱでできたスーツを着用しています。
遠目にはわかりにくいですが、スターウォーズに出てくる人みたいなあれです。
ギリ―スーツというそうです。
冬は暖かくていいかもしれませんが、夏は大変です。
枯葉仕様なのでもしかしたら夏は別のギリ―スーツがあるのかもしれません。
ところで日本古来の雨具である「蓑」ですが、戦時中これをアメリカ軍は
「偵察兵のギリ―スーツ」だと認識していたそうで・・・・・そりゃ違うって。
このへりからも隊員が乗り出していますが、
懸垂下降、つまりラぺリング降下(ロープを使って降下)していました。
後ろにある民家に干してある赤い洗濯物がシュール・・・。
ギリ―スーツの三人が伏せているのがお分かりでしょうか。
フライングエッグ、OH-6D登場。
偵察にきたカイユースちゃんは実は攻撃もできるのよ。
そこであらわれるOH-1(部分)。
もちろん宙返りはしてくれませんでしたが、あまりの速さにびっくり・・
個人的にわたしがもっとも好きな戦闘ヘリです。
テールがかわいいですよね!
下から見たOH-1。
何が何だかわかりません。
ちなみに、雪の次の日、自宅上空をまさしくこのニンジャが通過したのを目撃。
意外と日本の空にはたくさんの軍用機が飛んでるもんです。
実は今まで気が付かなかっただけなんでしょうね・・。
再びアパッチ。
入れ代わり立ち代わり飛んできては無慈悲な攻撃を加える日本自衛隊。
またもや弾着!
・・・・というか、ピンクの洗濯物はやめて(-_-)
派手な赤いスモークは炎のつもり。
でも、終わってから消防車が水をかけていました。
そこにAH-1Sコブラが二機で登場。
近くに中学生二人が立って、防衛大臣の到着の時には
「防衛大臣は降下しないのかよ~」
「しねーよ」
などときゃぴきゃぴしていましたが、このコブラに大興奮。
この攻撃の時はものすごく高度を高く飛んでいたので、
下から見た写真しか撮れませんでした。
後から着地した時に撮ったのがこれ。
「すげー」
「かこええ」
「おれ模型欲しくなった」
「今日模型屋いったら売り切れてんじゃね?」
いや、男の子ってつくづくこういうのが好きなんですねー。
そういえばエリス中尉の周りはほとんど男ばかり。
勿論若年層から引退組まで、一人で来ているのはすべて男。
女の人というのは、近くにシートを置いていた家族のお母さん
(男の子三人で末が女の子の4人兄妹)、
彼氏に連れてこられて耳たぶ引っ張りっこして時間つぶしをしていた
女の子がひとり、後ろにおばちゃんが一人。
女性が一人で来ているというのは、周りを見回しても自分だけ。
おばちゃんは電話で
「あかんわー、なんか来るたびに皆立つから何も見えへん」
と、大きな声で愚痴っていましたが、
そんなことで怯むような奴はカメラなんて最初から持ってきません。。
一番前にいる奴が立つし、高い脚立は平気で立てるし・・・。
航空祭と違ってここは禁止されていないらしく、さらにお互い様なので誰も何も言いません。
ただ、おばちゃんが電話で
「マサル、二番目の飛行機やいうてたんやけど」
というのを聞いたときは、本当に気の毒になりました。
せっかく息子さんの晴れ姿を見に来たのに・・・・。
というわけで、引っ張るわけではありませんが、いよいよ、
第一空挺団、精強無比なつわものどもの降下が始まります。
二番目の飛行機にはついにあのマサルが登場します。
どうぞお楽しみに。