白露とは
今日9月7日は二十四節気の一つ「白露」です。
そこで今日は「白露」について調べて見ました。
「白露」とは、大気が冷え、野にはススキの穂が顔を出し、秋の趣がひとしお感じられる頃で、草花についた朝露が寒さで白く見える頃を言います。
暦便覧にも「陰気ようやく重なりて露にごりて白色となれば也」とあります。
・昨日の朝露です。草についた朝露が白く見え始めました。正に、白露ですね。
露は、ご存知のように、大気が冷やされて大気中の水蒸気が地面や地物の表面に凝結してできた水滴です。
昔から露はいろいろな言葉に例えて使われています。
①涙に例えて
「我が袖は 草の庵に あらねども 暮れるば露の 宿りなりけり」 伊勢物語
②僅かなことに例えて
「露にても心に違う事はなくもがな」 源氏物語
③はかなく消えやすいこと
「露と落ち 露と消えにし 我が身かな 浪速のことは 夢のまた夢」 秀吉の辞世の句
他にも、少しもとか全くの意味で「そうとはツユ知らず」「ツユ疑わなかった」などがあります。
・朝露に濡れる草です
歌や句にも露を詠んだものがたくさんありますのでその一部をご紹介します。
・「この夕べ 秋風吹きぬ 白露に 争ふ萩の 明日咲かむ見む」 (万葉集10-2102 よみ人知らず)
・「秋萩に おける白露 朝な朝な 玉としぞ見る 置ける白露」 (万葉集10-2168)
(あきはぎに おけるしたつゆ あさなさな たまとしぞみる おけるしらつゆ)
・「白露も こぼさぬ萩の うねり哉」 ( 松尾芭蕉 )
露の季語は「秋」です。
朝夕は秋を感じるようになりましたが、大阪では昨日の日中の最高気温は34.5度になり、連日真夏日が続いています。
秋は確実に近づいているものの、本格的な秋の到来はもう少し時間がかかりそうです。