今月3日からスウェーデンの王立科学アカデミーでは今年のノーベル賞の発表が行われています。
昨年は北海道大学の鈴木章名誉教授とバデュー大学の根岸英一特別教授の日本人科学者2名がノーベル化学賞を受賞していますが、今年も日本人の受賞があるのかと期待が高まっているところです。
今年の受賞はさておき、昨年の受賞者・鈴木章さんが会見の中で「ワイフ」という言葉をよく使われていましたが、今日は自分の配偶者の呼び方について考えてみました。
自分の配偶者を対外的に何と呼ぶかは実に悩ましい問題だと思います。
鈴木章さんは昨年の受賞後の会見の中で、ご自分の配偶者を「ワイフ」と紹介され話題になりました。
自分の奥さんを「ワイフ」、ご主人の事を「ハズバンド」と言う呼び方は、戦後、欧米文化を取り入れた言い方として流行した時期がありました。今でも70代以上の中には使う方がおられるようです。
最近の若い人に多いのが「うちの奥さん」や「嫁(さん)」のようです。
「奥さん」と言う呼び方は「奥方」が変化したもので、本来、敬意が含まれていますが、呼ばれる女性側は字面から“奥にさがった印象”を持つ言葉だと云う人もいるようです。
また、関西の呼び方から広がったという「嫁」は、一般的に結婚して家族の一員になった女性を指すことが多いことばで、自分の配偶者に「奥さん」や「嫁」というのに抵抗がある人は少なくないようです。
では、「女房」はどうでしょうか?
「女房」は定番の呼び方のようですが「主人に仕える女性」という意味があり、「家内」も「奥さん」と同じように字面から夫婦平等に欠けるとする人もいるようです。
一方、男性の配偶者を呼ぶときはどうでしょう。
最近多いのが「旦那(さん)」ですが、これは本来「檀家」から来たことばで、商人や芸者が得意客に対して使うことばとして有名です。
しかし、定番の「主人」は「自分が仕える人」という意味が本来あってこちらも夫婦平等に欠けると云う人もいるようです。
結局、無難なのは「うちの妻」「うちの夫」になるのかもしれませんが、誰もが納得する呼び方がないのが現状のようです。
対外的に夫婦間の呼び方をどのように呼ぶのか、難しいですね。
因みに私は「家内」と呼んでいますが、この呼び方は夫婦平等に欠けているのですね。読者のみなさんはどのように呼んでいるのでしょうか?