今日は「鉄道の日」について調べました。
「鉄道の日」とは、明治5年(1872年)10月14日に日本初の鉄道が新橋(後の汐留)~横浜(現在の桜木町)間に開通した事を記念し、鉄道創業50周年に当たる1922年(大正11年)に「鉄道記念日」として鉄道省により制定された記念日です。
1949年(昭和24年)には日本国有鉄道の記念日となり、分割民営化後も引き続きJRグループの記念日として祝われていましたが、1994年(平成6年)に、運輸省がこのままではJRグループ色が強いということで『鉄道の日』と改称され、JRグループを始め全ての鉄道事業者が祝う記念日となりました。
この日は鉄道の発展を祝うとともに、鉄道が広く一般に愛され、その役割について関心が高まることを願う日としたもので、今年度で18回目を迎えます。
JR西日本ではこの「鉄道の日」を記念して、JR全線またはJR西日本管内の普通列車普通車自由席を自由に乗り降りできる「乗り放題きっぷ」を発売しているそうです。
「豆相人車鉄道」
なお、鉄道の日に因んで、熱海・小田原間を走った珍しい「豆相人車鉄道(ずそうじんしゃてつどう)」についてご紹介します。
「豆相人車鉄道(ずそうじんしゃてつどう)」は明治時代の鉄道資本家の雨宮啓次郎氏と地元の有志20余名の努力によって、明治29(1896年)年3月、熱海-小田原間25㎞全線が開通し、所要時間4時間ほどで走った鉄道です。
この人車鉄道は定員6名あるいは8名の客車を3名の人夫が押すと云う極めて原始的なものですが、明治40年(1907年)12月、軽便鉄道に代わるまでの12年間、貴重な交通として利用されたそうです。
この「豆相人車鉄道(ずそうじんしゃてつどう)」の熱海駅舎跡が現在の南明ホテルの場所だったそうで、ホテルの前には記念碑と説明板がありました。
・南明ホテルの玄関口に立てられている「豆相人車鉄道(ずそうじんしゃてつどう)」のレリーフです。(5月17日撮影)
(参考) 人車続行運転風景です。(人車鉄道の世界より)(写真は宮田憲誠氏所蔵)行運転風写真は宮田憲誠氏所蔵)