らいちゃんの家庭菜園日記

家庭菜園、家庭果樹栽培及び雑学日記

消費者トラブル(CO2排出権取引)

2011-10-08 | 消費者問題

今日は、最近急増している消費者トラブルについて調べました。
国民生活センターによると、最近、CO2((二酸化炭素)排出権取引に関する儲け話トラブルが多発しているそうです。
その概要と対策についてご紹介します。

相談事例
突然「今値上がりしているよい商品がある」と電話があり、後日、自宅を訪問され、CO2排出権取引の勧誘を受けた。
その際「元本は必ず戻る」「すぐ倍になる」などと言われ、「利益換算表」という書面を見せられたため、信用してしまった。
3回に分けて200万円を現金で手渡したが、その後すぐに「値段が下がったから追証が必要になった」と連絡があったので、支払ったお金が全てなくなってしまったことがわかった。
投資の経験は全くなく、こんなことになるとは思わなかった。
「重要事項説明書」という書面には漫然とチェックした記憶はあるが、仕組みやリスクについて口頭での説明はなかった。

「助言」
CO2(二酸化炭素)排出権取引に関する相談は、2010年度以降総件数が230件に及んでいます。
4半期ごとの直近の推移をみると以下の通りであり、昨年から急増していることが分かります。
・2010年10-12月期が2件であったものが
・2011年1-3月期には55件と急増しています。
・2011年4-6月期には115件になり、さらに倍増しています。
・2011年7-9月期は58件となっており、直近1年間に230件の発生をみています。

「問題点」
本件の悪質商法には次のような問題点が見られます。
・取引の問題点
 (1)消費者自らが市場の状況を確認することはほぼ不可能であること。
 (2)取引金額が高額であり、支払ったお金が全てなくなるケースもみられる。
・業者の問題点
 (1)過去にロコ・ロンドン金取引を行っていた業者が勧誘していること。
 (2)業者の実体を確認することが極めて難しいこと。
 (3)連絡不能になったケースもみられる。
・勧誘に関する問題点
 (1)「元本は必ず戻る」などと事実と異なる説明が行われていること。
 (2)良いことばかりを告げ、ハイリスクで複雑な取引であることを説明していないこと。
 (3)投資経験がない、あるいは契約を理解していない高齢者に勧誘が行われている。

「消費者へのアドバイス」
・取引の仕組みが分からなければ契約しないこと
 CO2排出権のCFD取引(差金決済取引)はハイリスクで複雑な取引であるので、仕組みが理解できなければ絶対に契約しないこと。
 知識や経験のない一般の消費者は絶対に手を出してはいけません。
・電話や訪問を受けてもはっきりと断ること
 電話や訪問を受けても、取引をするつもりがなければはっきりと断ること。
 とくに、業者の話をいったん聞いてしまうと、やりとりをしていくうちに親切にされるなどして業者のペースに飲まれてしまい、結果的に不本意な高額取引をさせられてしまうケースも多いの     
 で、十分に注意すること。
・出来るだけ早く消費生活センターに相談すること
 CO2排出権のCFD取引の勧誘を受けて少しでもおかしいと感じたら消費生活センターに相談すること。
 また、不本意な契約をしてしまったら、特定商取引法によるクーリング・オフが可能な場合もあるので、できるだけ早く相談してください。

他にも、高齢者を狙った悪質な投資商法が多発しています。
安易に契約せず、必ず家族か知人などに相談し、不要ならきっぱりと断ってください。