個人情報保護法が成立して今年で12年になります。
この法律は個人情報の取扱いに関連する法律ですが、本来の趣旨に沿わず、恣意的に解釈される事が多く、誤解や過剰反応に基づいた問題が発生することも度々あります。
過剰反応する必要はありませんが、情報取り扱い業者には法律に基づいた厳正な取り扱いをして頂き、いやしくも収集した個人情報が漏えいすることのないように、社長以下全社員に徹底を図っていただきたいものです。
さて、その個人情報ですが、昨年ごろから、「個人情報保護をここまでするの?」と話題を呼んでいるものがあるようです。
今日はその話題を新聞記事からご紹介します。
京都にある世界遺産の下賀茂神社では、境内にある縁結びの相生社の絵馬掛けが、真っ赤な絵馬で埋まっているそうです。
何故かと言うと、絵馬に赤色の個人情報保護シールが貼られているからだそうです。
この神社では、10年ほど前に、修学旅行の高校生らが、恋愛に関する願い事を書いた同級生をからかっていたのがきっかけで、情報保護シールを配り始めたそうです。
・相生社の絵馬掛けです。(ネットより)
修学旅行で訪れた高3の女子生徒は、「誰かに見られる心配がなく、好きな人の名前を書きやすい」と言ってシールを貼っていたということです。
最近では他人の願い事を無断でツイッターやブログにアップする不届き者がいることから、相生社に絵馬を奉納する参拝者の9割がシールを貼るそうです。
でも、シールを貼っていても神様は願い事が読めるのでしょうか?
ご安心ください。その心配は無用とのことです。
神職の方がおっしゃるには、「シールがあっても全てお見通しで、ご利益に影響はありません」とのことです。
なお、願い事を隠すシールは縁結びにご利益があるとされる神社に目立ち、上賀茂神社や奈良県桜井市の大神神社、三重県伊勢市の猿田彦神社でも導入するとのことでした。