らいちゃんの家庭菜園日記

家庭菜園、家庭果樹栽培及び雑学日記

バースデー・ケーキとろうそく

2019-08-05 | 雑学

もうすぐ孫の誕生日です。
毎年、小さなケーキにろうそくを灯して、両親とともにお祝いするようです。
孫は毎年この日を楽しみにしており、離れて暮らしている私たちにはLINEで写真を送ってくれます。
誕生日が嬉しい年頃はいいですね。

さて、誕生日にバースデーケーキにろうそくを立てて灯し、お祝いの後、一息に消すという一連の流れは、定番のお祝い風景ですが、このような趣向はいつ頃から始まったのでしょうか?

「バースデーケーキにろうそく」
調べてみると「誕生日ケーキにろうそくを立てる」という風習は15世紀にドイツで始まったようです。
当時のドイツには「キンダーフェスト」という子どもたちの誕生日会がありました。
ところが、この子供の誕生日会を狙って悪霊がやってくると当時は考えられていたようであり、誕生日の子を守るため多くの人が集まって神に願いが届くようにとケーキの上のろうそくを1日中灯しました。
そして、1日が終わるとそのケーキを夕食後に皆で分けて食べたようです。
つまり、バースデーケーキにろうそくを立てて、火を灯すのは、元々は、子どもの誕生日を狙ってやってくるとされる悪霊から、子供を守るための祈願からということでした。

その後、18世紀になると誕生日ケーキとろうそくはお祝い事の象徴となり、19世紀にアメリカに伝わります。
1899年頃になると、アメリカスタイルのお祝いとして、歳の数だけ色のついた小さなろうそくを立てるようになりました。
それが現在よく見られる誕生日ケーキにろうそくを立てると言うスタイルです。



「ろうそくを一気に消す」
では、ろうそくを吹き消す意味は何処にあるのでしょうか?
ろうそくを吹き消す習慣は第二次世界大戦後、アメリカ軍の進駐軍が日本に伝えたと言われており、一気に吹き消すと願い事が叶うとされていました。
一方、中世のドイツでもバースデーケーキの上に火を灯したろうそくを立てていましたが、こちらでは吹き消すというのはとんでもないことでした。
何故なら、ローソクが途中で消えるとその子は死んでしまうと言い伝えられていたのです。
それ故、14歳まではケーキの上に自分の歳の数だけロウソクを立て、燃え尽きるまで消えないようにみんなで見守っていたと言うことです。