らいちゃんの家庭菜園日記

家庭菜園、家庭果樹栽培及び雑学日記

日本三景

2019-08-23 | 雑学

子供たちの夏休みもあと1週間ほどになりました。
夏休みの期間中、子供たちは楽しい思い出をいっぱい作り、いろいろな事を経験して2学期を迎えることでしょう。
私の孫も、両親とともに北陸地方から山陰方面の旅行を楽しんだようです。
旅行では、福井県の永平寺や恐竜博物館を見学したのを始め、丹後の天橋立で「股のぞき」の飛龍観を体験し、鳥取砂丘でラクダに乗り、更に境港市で水木しげるロードの妖怪像を楽しんだりと、大いに満足したようです。

ところで、「天橋立」と言えば、「松島」、「宮島」と共に日本三景として知られていますが、この三か所が何故「日本三景」となったのでしょうか?
今日はその由来について調べてみました。

・天橋立の股のぞきで「飛龍観」を体験したようです。龍が天に昇っているように見えますか?

・股ぞきで龍が天に昇っているように見える「飛龍観」です。股のぞきでこのように見えるでしょうか?



日本三景とは、江戸初期から言われている日本を代表する三つの景勝地のことで、宮城県の「松島」、京都府の「天橋立」、そして広島県の「宮島」の事を言います。
いずれも海辺の景勝地ですが、ただ単に海辺の景勝地だけなら、松島より我が町の岬の方が美しいとか、あるいは風情があると言う人もいるかも知れません。
では、何故、この三か所が日本三景に指定されたのでしょうか?

日本三景を選出したのは江戸時代の儒学者、林羅山の三男・林春斎です。
彼が寛永20年(1643年)、第3代将軍徳川家光の時代に記した「日本国事跡考」で「丹後天橋立、陸奥松島、安芸宮島」を「日本三処奇観」と絶賛したのが始まりと言われています。

『日本国事跡考』は林春斎が日本全国を行脚して綴った書で、この3か所を日本三景とした明確な理由は定かではありません。
ただ、共通しているのは海に面していること、美しい松林があって、近くに由緒正しい神社仏閣があると言うことです。
数ある名所を見てきた春斎は、その肥えた目でこれらの要素で共通した3か所を敢えて選出したのだろう、と言われています。

いずれにしても、この三景は370年以上経った今もなお風情を保った景勝地であり、春斎の名所を見分ける目の確かさには驚かされます。