らいちゃんの家庭菜園日記

家庭菜園、家庭果樹栽培及び雑学日記

運命は必然

2020-07-20 | 雑学

芥川龍之介の名言に「運命は偶然よりも必然である・・・」があります。
NHKの朝の連ドラ「エール」の中で、二階堂ふみ演じる音の妹の梅がこの名言をつぶやくシーンがありました。
この名言は以下の通りです。

「運命は偶然よりも必然である。運命は性格の中にあるという言葉はけっして等閑(なおざり)に生まれたものではない」

この名言の意味は、「運命は偶然ではなく必然であり、その人の性格が決める」ということです。
芥川は、運命は偶然であらがえないものだと思われがちだが、そうではなくて性格が決めること、つまり「人間の意志が運命を変えることもある」、だから「運命に流されて生きるのではなく、意志を持って自分の道を進むことが大切だよ」と言っているのです。

ドラマの中でも妹の梅が「運命は偶然に見えるけど、実際は生き方から生まれるってこと!」と言って、姉の音に話していたのです。

一般に運命は「人の意思にかかわりなく身の上にめぐって来る吉凶禍福」だから、運命という言葉を隠れ蓑に「運命から見放された」とか、「不幸ばかりが付きまとう」「運は俺を避けて通る」などと投げやりになり、やるべきことをしない人がいます。
芥川はこの様な人を戒めて、「自分のやるべきことをしっかりやりなさい。そうすれば運命もまた巡ってくるし、それを掴むこともできる。」と教えているのです。

毎日、楽しみにしているNHKの朝の連ドラ「エール」を観ていて参考になったのでご紹介しました。

「参考」
※なお、「なおざり(等閑)」とは、物事をいい加減にすること。やるべきことをしないでほったらかしておくことです。
 詳しくは小生の2012年4月のブログ「おざなりとなおざり」をご参照ください。

※芥川龍之介は1892年に生まれた明治~大正時代の小説家で、作品には『羅生門』『鼻』『芋粥』などや『蜘蛛の糸』『杜子春』などの児童向けの作品もあります。
1927年に亡くなっていますが、死因は睡眠薬を飲んでの服毒自殺だったそうです。
享年35歳と若すぎる死でした。