お正月三が日も終わり、多くの会社では今日が仕事始めだと思います。
「らいちゃん」のブログも正月休みを終えて、今日がブログ始めとなりますので、今年もよろしくお願いいたします。
ところで、お正月には年神様がやって来ると言われていますが、年神様とはどのような神様なのでしょうか?
「年神様」
年神様とは、元旦に、家々に新年の幸せをもたらすために、高い山から降りてくる神様で、「正月様」「歳徳神(としとくじん)」とも呼ばれています。
昔の人は祖先の霊が田の神や山の神になり、正月には年神となって、子孫の繁栄を見守ってくれるのだと考えていました。
そこで、たくさんの幸せを授かるために、年神様をお迎えして、お祝いする様々な風習や行事が生まれました。
日本神話でも年神さまは登場しています。
神道では素戔嗚尊(すさのおのみこと)とその妻である神大市比売(かむおおいちひめ)との間に生まれた大年神・大歳神(おおとしのかみ)、そして大年神の子である御年神・御歳神(みとしのかみ)が年神さまとされることが多いという事です。
「大年神伝説」
年神様とされている大年神には次ような伝説があります。
昔、あるところに貧しい家がありました。
大晦日の晩に、大変貧しい身なりの人が一晩の宿のを求めてやってきたので、親切な家人は土間にむしろを敷いて寝かせてあげました。
翌日、目覚めてみるとその人の姿はなく、代わりにむしろの上にたくさんのお金が残されていました。
そのおかげで、貧しい家は非常に裕福になりました。
その話を聞いた村人は「年神様がきたのだ」と言い、あやかるために大晦日の夜に年神さまを祀るようになったということです。
この話に登場する不思議な人は、去来神(来訪神)であり、常世の国(とこよのくに= 古代人が、海のむこうのきわめて遠い所にあると考えていた想像上の国)からやってきた福の神のような神霊で、そこに農耕神(穀霊)の性格が加えられた存在が「大年神」であると考えられているということです。
・大年神です。(ネットより)
「正月」
「正月」とは、本来は旧暦1月の別名ですが、改暦後は新暦1月を意味しています。
現在では「三が日」または「松の内」という意味で使用することもあります。
そして、松の内とは、元々は1月15日まででしたが、現在は1月7日までとするところが関東や東日本で多くなっているようです。
これは、寛文2年1月6日、江戸幕府により1月7日を以っての飾り納めの通達が江戸の城下に町触れとして発せらたことからで、それに倣った風習が徐々に関東を中心に広まったと考えられるということです。
「鏡餅」
鏡餅は、もともと神饌(しんせん:神様の食べ物)として歳神様にお供えするための餅です。
そして鏡餅が丸いのは、人の魂(心臓)をかたどったものと言われ、鏡は魂を表す神器でもあることから、歳神様にお供えした餅を食べると新しい生命が授けられると言い伝えられてきました。
また、大小の餅を二つ重ねるのは、陰(月)と陽(日)を重ねることに通じ、福徳が重なることを願うためです。
「神に供えていたおせち料理」
「おせち」とは季節の節目(ふしめ)に当たる「節(せち)」の日を指す言葉で、漢字では「御節」と書きます。
平安時代の朝廷は、正月を含む5つの節に「五節会(ごせちえ)」の儀式を行い、特別な料理である「御節供(おせちく)」を神に供えていました。
やがて、御節供は最も大切な正月の料理を指し、「おせち」と呼ばれるようになりました。
重箱に詰めるのは「福が重なる」と言われることからです。
おせち料理をいただくときの祝箸は神様と一緒にいただくという意味で両側が細くなったものを使用します。
「小正月」
1月15日を小正月と呼びます。
小正月に対しては通常の正月(元日)を「大正月」(おおしょうがつ)といいます。
大正月を男の正月と呼ぶのに対して、小正月を女の正月と言うところもあります。
更に、1月20日までを正月とすることもあり、1月20日を「二十日正月」と呼び、地方によっては1月30日を「三十日正月」(みそかしょうがつ)とも言います。