らいちゃんの家庭菜園日記

家庭菜園、家庭果樹栽培及び雑学日記

「スイセン」名前の由来は仙人

2023-01-20 | 

可憐で独特の芳香をもち、古くから日本のみならず世界中で親しまれているスイセンは“春を告げる花”とも言われています。
私の畑ではそのスイセンが咲き始めました。

ニホンスイセン(日本水仙)」
ニホンスイセン(日本水仙)」はわが国本来の自生種ではなく、原産地の地中海沿岸から室町時代以前に中国を経由して渡来したようです。
花期は12月~4月で、葉の間から20~40cmの花茎を出し、1茎に5~8個の白い花を横向きにつけます。
白色の花弁は5枚で、黄色ものは副花冠です。
きれいな花に似合わず全草が有毒で、特に鱗茎(球根)には毒成分が多く含まれています。
水仙の致死量は10gといわれていることから、取り扱いには注意が必要です。

・畑の「ニホンスイセン」です


「水仙の名前の由来」
「スイセン」という名前は、中国での呼び名「水仙」を音読みしたもので、その由来は「仙人は天にあるを天仙、地にあるを地仙、水にあるを水仙」という中国の古典からと言われています。
水辺に咲く美しい姿を仙人に例たもので、花の美しさと爽やかな芳香がまるで仙人のようだということから名付けられたという事です。
厳しい冬の寒さに負けず、美しい花を咲かせる水仙は縁起のよい花とされ、雪国では別名、雪中花とも呼ばれ、雪解けと同時に春の訪れを告げる花と言われています。




「学名の由来は」
一方、スイセンの学名はナルキッスス(Narcissus)で、ギリシャ神話に登場する美少年「ナルキッソス」に由来すると言われています。
それによると、ナルキッソスはその美しさに、たくさんの女性から言い寄られますが、傲慢にもはねつけて恨みを買います。
その恨みを聞き入れた復習の女神「ネメシス」によって、水面に映る我が姿に恋をします。
彼は決して応えることのないその恋に憔悴して死に、その体は水辺でうつむきがちに咲くスイセンに変わったというものです。
なお、自分の美貌に酔いしれる人を「ナルシスト」と呼びますが、この言葉もこの神話の「ナルキッソス」から来ています。