テレビを観ているとタレントや芸能人に左利きの人をよくみます。
ニュースに登場する小中学校の子供たちやスーパーの店員さんの中にも左手で文字を書く人がいます。
2022年11月現在、世界の総人口が80億人を突破したことが、国連の「世界人口推計2022年版」で明らかになっていますが、その内、左利きの人はわずか10%以下と推計されています。
9割以上は右利きの人になりますが、これは、生物の中で人間だけに見られる特異な現象であり、他の生物は右利き左利きがほぼ同数なのだそうです。
「私の彼は左利き・・・麻丘めぐみ」
左利きと言えば、麻丘めぐみが1973年7月5日に発売してヒットした曲に「私の彼は左利き」がありました。
もう50年も前になりますが、お聴きいただきたいと思います。
「わたしの彼は左きき」 ♪麻丘めぐみ
「利き腕が固定する年齢」
でも、人の利き腕はいつごろ固定するのでしょうか?
子供たちの利き腕は、2歳くらいまでは明確ではなく、利き腕が固定するのはだいたい4歳くらいだと言われています。
60年ほど前に、米国で数十人の子供を生後8週から10歳まで10年にわたって観察し、利き手を判定した調査があります。
それによると、乳児期には両利きの時期や利き手の交代を何度も認め、2歳頃には利き手がはっきりしてきますが、その後、3歳前後でもう一度両利きになり、4歳頃ようやく利き手が固定してくるとの結果が得られたということです。
この調査によって利き手は4歳ぐらいに決まると考えられるようになり、成長、発達に伴って何回も利き手の交代が起こることもわかったそうです。
右利き、左利き、どちらにもメリット、デメリットがあるようなので、どちらがいいとは一概に言えませんが、いまの日本社会は基本的に右利きにとって快適なようにつくられているので、右利きの方が日常生活がスムーズになりそうです。
大谷選手の投打の二刀流ではないですが、右も左も同じように使える「二刀流」なら一番いいですね。