らいちゃんの家庭菜園日記

家庭菜園、家庭果樹栽培及び雑学日記

餅が「お年玉」?

2023-01-06 | 雑学

正月三が日が過ぎて、今日は早6日です。
子供たちは、正月に嬉しい事や楽しい思い出をたくさん作ったことでしょう。
中でも一番嬉しかったのはお年玉をもらったことではないでしょうか。

そのお年玉ですが、最近は現金ではなく、スマホ決済アプリを使って電子マネーを送金したり、お金をチャージしたICカードを渡したりする「キャッシュレスのお年玉」が登場しているようです。
私の場合、お年玉と言えば現金で渡す世代なので、キャッシュレスで渡す方法を知りません。
加えて、キャッシュレスで渡すことは、現金の有難みを考えたとき、大変な違和感があって賛成でき兼ねるのです。
矢張り、「お年玉は現金で渡す渡す方がよいのでは?」と思いますが、皆さんは如何でしょうか?

ところで、このお年玉ですが、元々は鏡餅を分け与えたのだそうです。
「えっ! 餅なの?」
と思いますよね。
そこで今日はお年玉について調べました。

「お年玉のルーツ」
現在のお年玉はお金が主流ですが、元々はお餅でした。
お正月行事というのは、新年の神様である「歳神様」を家に迎えて、おもてなしをし、そして見送るための行事であり、歳神様は新しい年の幸福や恵みとともに、私たちに魂を分けてくださると考えられてきました。

鏡餅は歳神様の依り代なので、鏡餅には家に来られた歳神様の「御魂」(みたま)が宿ります。
この御魂が宿った鏡餅がその年の魂となる「年魂(としだま)」なのです。
そして、年魂をあらわす餅を、家長が家族に「御歳魂」「御年玉」として分け与えたのがお年玉のルーツと言われています。
更に、この餅玉を食べるための料理が「お雑煮」で、餅を食べることで体に魂を取り込みます。
従って、お雑煮を食べるのがお正月の仕来たりとなっているのです。



「お餅からお金への変遷」
お年玉がいつから始まったのかは諸説ありますが、江戸時代には庶民にも浸透していたといわれています。
そして、お餅だけではなく品物やお金を渡すこともあったようであり、こうした年初めの贈り物を「お年玉」と称するようになったようです。

お年玉の風習は明治、大正、昭和と受け継がれていきましたが、昭和30年代後半の高度経済成長期ごろから、都市部を中心にお金が主流になっていき、贈る相手も専ら子どもになったと言われています。
なお、お年玉は家長から家族へ、主人から使用人へ、師匠から弟子へといったように、目上から目下へ渡すものなのです。
従って、それ以外の場合には「お年玉」とは書かず、「御年賀」「御年始」などと書きます。