らいちゃんの家庭菜園日記

家庭菜園、家庭果樹栽培及び雑学日記

草々の意味

2020-07-10 | 雑学

手紙を書くことがなくなりました。
十数年前の現役時代は挨拶状や案内状、お礼状、詫び状、通知状などのビジネス文書を書くことがありましたが、リタイアして毎日が日曜日になると全くありません。
親せきや友人などへの用事はすべて電話やメールで済ませています。
それで十分なのです。

しかし、読者の皆様の中には手紙をお書きになる方もおられると思います。
そこで今日は手紙について取り上げます。

手紙には色々なマナーがあります。
その中の一つ、「頭語」の「前略」には「結語」の「草々」で結びますが、何故、「前略」には「草々」で結ぶのでしょうか?

一般的に手紙を書く時は、「拝啓」で始まれば「敬具」で結び、「前略」で始まれば「草々」で結びます。
私はこれをルールとしてそのまま覚えていましたが、「草々」を使用するのにはそれなりの意味があり、「敬具」や「敬白」などを使用してはいけないのです。

「草々の意味」
「草々」を広辞苑で調べてみると、①いそがしいさま。②粗略なさま。③くずして書くさま。④手紙文の末尾に添えて、取り急いで走り書きした意を表す語。
と説明しています。

「前略」とは、手紙の冒頭の時候のあいさつを省きますという意味で用いる言葉です。
そして、「草々」とは、忙しい様子、粗略な様子を表わす語で、手紙の最後につけることで「取り急ぎのご連絡でした」というニュアンスを伝え、時間のない慌ただしい様を表しているのです。
この言葉には簡略に物事を伝えている様子から、十分に心をこめていないことをお詫びしていることの意味も含まれているということです。
このようなことから、「前略」に呼応する結びの言葉は「草々」なのです。

この「草々」は「前略」以外にも「冠省」「急啓」、また手紙のやりとりが続くなかで用いられる「拝復」「再啓」という言葉で始まるときにも使用することができます。

それに対して「拝啓」や「謹啓」という言葉には「草々」は用いません。
何故なら、「拝啓」の「拝」は拝むということから相手を敬う語であり、「啓」は申し上げるという意味を丁寧に伝える言葉なので、そんな言葉を使う相手に心配りの不十分な手紙を書くのは不自然だからです。

「参考」
参考までに手紙の頭語と結語(初めと終わりの言葉)のよく使われる一般的な組み合わせは次の通りです。
 (手紙の書き方大辞典・・・ネットより)

               (頭語)           (結語)            
【一般】          拝啓/拝呈       敬具/拝具など
【より丁重な場合】    謹啓/謹呈/恭啓  敬白/謹言/謹白など
【急ぎの場合】      急啓/急呈       草々/早々 など
【前文省略する場合】  前略/冠省       草々/早々 など
【重ねて出す場合】   再啓/再呈       敬具/拝具など
【返信の場合】      拝復/復啓       敬具/拝具など

なお、「前略」は、どのような場合でも使うことができ万能と思われますが、文字通り「前文を省略します」という意ですから、目上の人に使うのは失礼にあたる恐れもあり、避けたほうが無難ということです。


蚊取り線香

2020-07-08 | 雑学

家庭菜園で畑に行くと、5~6月くらいから厄介なものに悩まされるようになります。
畑が竹藪の傍にあるからなのかも知れませんが、蚊が飛んできて困るのです。
前腕が出る半袖シャツはもっての外であり、長ズボンを履いていても、しゃがんだ時に裾が持ち上がって足首が出ると靴下の上から刺されます。
このようなことから、農作業をするときはいつも蚊取り線香を腰からぶら下げているのです。

しかし、風の向きによっては、煙が届かない首や顔のあたりには蚊も安心するのか、飛んできては刺します。
このような時には、すかさず煙を顔の周りに燻(くゆ)らします。
するとしばらくは飛んできません。
蚊取り線香の煙は、名称の通り蚊には有効ですね。

・腰からぶら下げる器です。(ネットより)


今日は夏の農作業には欠かせない蚊取り線香について調べました。

「除虫菊」
蚊取り線香を発案したのはキンチョウ(金鳥)でお馴染みの大日本除虫菊(株)の創業者・上山英一郎氏だそうです。
氏は1886年に福沢諭吉より紹介されたアメリカ人のH.E.アモアより除虫菊の種子を譲り受け、栽培を始めました。
除虫菊には殺虫効果があることが知られており、アメリカでは除虫菊の乾花を粉にして炭火の上で燻(くす)べていましたが、上山氏は線香に除虫菊を練り込むことを考案し1890年に世界で初めて棒状の蚊取り線香を作りました。

ところが棒状のものは立てて使うために線香が倒れ火災が発生することも少なくなく、最大の欠点は線香の形状から長時間の燃焼が難しく、当時は約20cmの長さで約40分の燃焼が限界だったそうです。

・渦巻型蚊取り線香です。(ネットより)


「渦巻型蚊取り線香」
そこで、考案されたのが渦巻型の蚊取り線香ですが、このデザインは思いもよらないところから考案されたようです。

金鳥のHPによると、1895年、上山英一郎氏の妻・ゆきさんは倉の中でとぐろを巻く蛇を見て驚き、夫の元に駆けつけて告げたのだそうです。
このとぐろをヒントに作られたのが渦巻型の蚊取り線香でした。
このデザインにすることによって、棒状の線香の欠点が解消されただけではなく、嵩張(かさば)らないという利点が発見されました。

例えば、大日本除虫菊の製品では渦巻きを解きほぐすと、全長は75cmに達し、一度の点火で7時間使用できます。
この7時間は睡眠時間に合わせたもので、睡眠時間中、蚊に悩まされることがなくなりました。
また、寝かせた状態で使うので、従来の形状よりも安全に取り扱えるようになったということです。

「蚊取り線香の現状」
現在では火を使わず煙も出ない電気蚊取りが開発されたり、効果が数時間持続するスプレー式防虫剤も販売されています。
家庭での蚊取り線香の需要は減っているものの、電気が使えない屋外での作業や私のような家庭菜園、或いは農作業、キャンプ、バーベキューなど屋外での活動には必需品として根強い人気があるようです。

 


線状降水帯

2020-07-06 | 季節

今年もまた、大雨による土砂崩れや河川の氾濫で甚大な被害が発生しました。
そうです。熊本県に降った記録的な大雨です。

九州付近に停滞した梅雨前線の影響で、熊本県や鹿児島県では記録的な大雨に見舞われました。
熊本県では県南部を流れる球磨川が氾濫して、人吉市や八代市、球磨村などで冠水や土砂崩れが相次ぎ、県内で16名が死亡し、行方不明の人も13名となっています。
更に、球磨村では特別養護老人ホーム「千寿園」で14人が心肺停止となっているようです。

気象庁の発表では熊本県の7地点で400㎜以上の雨量が記録されており、これは観測史上最大の雨量とのことですが、この雨で球磨川流域の11か所で氾濫し、県内15か所で土砂崩れなどの災害が発生したと報じていました。

・7月4日の気象予報(NHKニュースより)


「線状降水帯」
なぜ、このような大雨が降ったのでしょうか?
昨日の報道によれば、線状降水帯が原因だということです。
線状降水帯とは、積乱雲がほぼ同じ場所に次々と発生し、大量の雨を降らせる現象です。

今回の線状降水帯は、梅雨前線が二つの高気圧に挟まれ、九州を横断する形で停滞し、そこに南と西から暖かく湿った空気が流れ込んで発生したということです。

このため、球磨川流域全体で観測史上最大を記録するような雨が降り続き、加えて盆地で雨水が流れ込みやすく、更に、下流では川幅が狭くなっているため急激に水位が上昇したということです。

・線状降水帯メカニズム(読売新聞より)


折しも、2年前の今日6日は西日本豪雨が発生し、広島県や岡山県、愛媛県で甚大な被害が発生したのですが、この時も線状降水帯による集中豪雨でした。

近年、毎年のように、梅雨の期間中、或いは梅雨明け後に線状降水帯による豪雨が全国で見られ、土砂崩れや河川の氾濫などによる甚大な被害が発生しています。
このような現象は2009年から2018年までの10年間に全国で167件発生しているそうです。

このような異常気象は矢張り、地球温暖化が関係しているのでしょうか?
先般、石炭火力発電所の削減の記事が載っていましたが、この際、思い切ったエネルギー政策の転換が必要なのかもしれませんね。

 


畑の暴風被害

2020-07-04 | 家庭菜園

先日(6月末)、大阪熊取町は終日台風のような暴風雨が吹き荒れました。
庭の鉢は飛ばされて割れ、ブルーベリーの鉢は倒れて実が落ち、物置が倒れないかと心配しました。(2018年の台風21号で物置が倒れてドアが歪んだことから)
その日の夕方のニュースで熊取町の瞬間最大風速が24.7mであることが報道されていましたが、一昨年の台風(熊取で瞬間最大風速51.2m)と同じくらいの強風に感じました。

翌日、畑が心配になって行ってみると、案の定、西瓜の防獣網は倒壊しており、キュウリ、トマト、トウモロコシなどの支柱も傾いていました。
今日はその被害状況をご紹介します。

・倒壊した西瓜の防獣網です。その奥に傾いているのは左からトマト、キュウリ、トウモロコシ、インゲン豆の各支柱です。


早速、倒壊した西瓜の防獣網から修復作業を始めることにしました。
先ず、上の画像手前の倒れている3本の支柱の1mほど横にロープをひっかける杭を打ち込みます。
その杭にロープを結び、倒れている支柱の先端にロープを引っ掛けて少しずつ引っ張っり、45度くらいまで立ち上げて杭に固定します。
この作業を倒れている他の2本にも行い、3本の支柱すべてを45度くらいまで立ち上げます。

次に、奥側の倒れている支柱を45度くらいまで持ち上げて、別の杭で倒れないように固定します。
この作業も奥の3本の支柱すべてに行いました。
これにより防獣網全体が45度くらいまで立ち上がります。

手前に戻り、最初の杭に括り付けているロープを少し引っ張って60度くらいまで立ち上げます。
同様に他の2本の支柱も引っ張って立ち上げ、杭に括り付けます。
奥側に行き、3本の支柱を押し上げて倒れないように別の杭で固定しておきます。

このように手前側、奥側を行き来しながら少しずつ起こしていき、真っすぐに立ち上がった時に手前側で引っ張っていたロープを杭に結びつけて固定します。
防獣網に使用していた9本の支柱がすべてが立ち上がった後に木槌で打ち込んで修復が終了しました。
しかし雨で畑が軟弱になっていることから、その支柱に鋼鉄の杭を7か所に打ち込んで補強しました。

・修復が終わった西瓜の畝です。

次にゴーヤの棚は倒壊は免れましたが、下の画像のように大きく傾きました。
こちらは右側から押して立て直し、90度に立ったところで、6か所に打ち込んでいる木製杭を再度打ちこみました。
その後、真ん中の左右の杭に鋼鉄製の杭を斜めに打ち込んで補強しました。



これが修復したゴーヤの棚です。


こちらは倒壊したトウモロコシの支柱です。
こちらは四隅の木杭を90度に立て直して再度打ち込むだけで修復できました。



これはキュウリの支柱です。
隣にトマトの支柱があったので倒壊は免れましたが大きく傾きました。
キュウリの支柱は12㎜の鋼管を使用しているので真っすぐに起こして再度支柱を打ち込みました。



トマトやインゲンは傾いただけだったので、支柱を真っすぐに押し上げて木槌で打ち込むことで修復ができました。

畑の土が乾いているときには、どの支柱も強く押しても倒壊の恐れはないと思っていたのですが、雨が降ると支柱を打ち込んでいる土が柔らかくなることから、強風には耐えられなくなるようです。
今後の為に、いい経験になりました。


ゴーヤ栽培「雌花が咲かない」

2020-07-02 | 家庭菜園

毎年ゴーヤを栽培していますが、今年は雌花の数が少ないような気がします。
今年は長さ5mの畝に8株のゴーヤを植え、各々20㎝くらい伸びたころに摘芯して子蔓を3本伸ばし、高さ1.5m、幅2.7mくらいの棚を作って蔓を上らせています。

下の画像のように、蔓は順調に伸びて棚いっぱい広がっているのですが、雄花ばかりで雌花が殆ど咲いていません。
昨年はこのくらい蔓が伸びた頃にはたくさんの雌花が咲いて、次々と実をつけていたように思います。
何故、雌花が咲かないのか?
調べることにしました。

・棚一杯に広がったゴーヤの蔓です。雌花は殆どありません。


「雌花が咲かない理由」
雌花が咲かない原因をネットで調べると次のように説明していました。
先ず、基本情報として、ゴーヤの花は圧倒的に雄花が多く、雌花は少ないこと。
そして、その比率は雌花1に対して雄花が10~20くらいということでした。
その理由としては、ゴーヤの生態として成長に見合った数の雌花をつけるためだそうです。

・これが雄花です。


「ゴーヤの花が咲かない原因」
更に、ゴーヤの花が咲かない原因を調べてみると、次のようなことが考えられるということでした。

1.雌花は7月上旬からつく
ゴーヤやヘチマなどの熱帯性のウリ科植物は、日が短くならないと雌花がつきにくい性質があることから、7月上旬頃から雌花がつき始め、8月になるとたくさんの実がつくようになる。
2.誘引されていない
ゴーヤは、まず支柱を何本か立て、1mくらいの背丈まで生長してきたら、小さくても棚を作って横に誘引すると結実が格段に良くなる。
3.子蔓、孫蔓が少ない
雌花は親づるよりも、子づる孫づるに多くつくので、7節目あたりで親づるを摘芯し、子づる孫づるを多く伸ばすようにする。
4.水遣りが足りない
ゴーヤはつる性の植物で、たくさんの葉が茂り、葉からは水分がどんどん蒸発していくことからたくさんの水が必要ですが、水切れを起こすと葉が茶色くなり、葉やけを起こし、花の付きが悪くなり、特に、雌花が咲かなくなってしまう。
5.肥料切れが起きている
一株で大きく生長し、たくさんの実を生らせるゴーヤは、生長期間も長いため追肥が必要になります。
肥料切れを起こすと蔓の生長が止まり、花が咲かなくなります。
6.日照不足
ゴーヤの栽培において、日照不足は花が付かない原因になります。

・雌花です。


「人工受粉」
たまに咲く雌花には、確実に実を生らせるために人工授粉をしています。
人工授粉は雌花が咲いた日の午前中に、雄花の花粉を雌花につけて受粉します。

・数少ない雌花が実をつけたゴーヤです。


「結論」
ゴーヤはまだ十分成長していない段階では雄花ばかりで雌花は殆ど咲かず、その比率は雌花1に対して雄花10~20くらいということです。
7月以降になると雌花の数が増えるということなので、6月までは雌花が少なくても心配ないということでした。