ゆずりは ~子想~

幼い葉が成長するのを待って、古い葉が譲って落ちることから名付けられた「ゆずり葉の樹」。語りつがれる想いとは・・・

化粧品のセールス電話

2006年01月18日 | これも自分あれも自分
たった今、化粧品のセールスの電話が・・。
「キャッチセールスとは違いまして、より多くの皆様に使ってみていただきたいということで、全国の女性の方々にご案内しております。大地真○さんがコマーシャルをしている××化粧品ですが、このたびは14周年を記念して1週間分のサンプルを無料でお届けさせていただいております。・・・・・・」
と、可愛らしい声で読む電話の彼女。
「若いな、23歳かいや21歳?うーん実は27歳とかかも?」なんて頭の中のA部がひそひそと話す中、B部では「キャッチセールスではないのです、という第1声がそもそもいやらしくない?下心が見え隠れする言葉よね。最近そういう風に切り出すキャッチセールスの電話が多いけどさ。」とごそごそ。
そして、C部では「さっさと断りましょうよぉ。」と鼻声のだみ声でぼそっ。
D部では「いやいや、なんか可愛らしい声だし、一生懸命話しているから、もう少し付き合ってあげようよ。」と、偽善者ぶっている。
そして、私。「いや、大地真○の化粧品のコマーシャルなんて、こちらではやってないですよ。」
すかさず、C部が「おいおい、その返しはなんだよ。断るんじゃないんかい!」と突っ込んだ。すると、D部が「いやいや、軽いジャブですよ、ジャブ。」と擁護する。D部は、なんだか付き合ってあげて、もしよかったらサンプルもおくってもらったら?という調子のようだ。確かに、その考えもふとよぎった。1週間分かぁ、実家に帰る時とか、温泉に行くときとかに使えるよなぁ・・・。
しかし、冷静に見守るB部が、「だけどさ、住所や名前や電話番号まで言わなくちゃいけなくなるんよ?それでもいいん?」
C部はさらに追い討ちをかける。「そうよ、そんな1週間分といったって、ゼッタイに少なっ!ってびっくりするようなサンプルのためだけに、自分のデータを提供するっていうのは、なんて浅はかなの!!それに、14周年って!中途半端!!」
そして私。「ほんとに、興味ないですから。知り合いから買っているので。」

するとその彼女は、最近のセールスにはないような食い下がり方をしてきたのだ。
「いえ、化粧品に興味のある方は、いろいろ試してみたいとおっしゃって、サンプルを頼まれております!○×▲◎?◆□○×△」(途中からは私の耳がシャットアウトしてしまって、覚えてない。)
B部が言った。「化粧品に興味があるなんて、一言も言ってないし・・。」
そして最後に、今まで口を閉ざしていたA部が、「いまどき、嫌味のない食い下がりかたをしたキャッチセールスの子は珍しいわよね。この話は断ったけど、彼女には座布団1枚って感じだわ。」
「ほんとに、結構です。」冷静に、しかもその3分も経っていないやり取りを楽しみながら、私は電話を切った。お疲れ。

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