ゆずりは ~子想~

幼い葉が成長するのを待って、古い葉が譲って落ちることから名付けられた「ゆずり葉の樹」。語りつがれる想いとは・・・

生きているうちに できること・・・

2010年06月10日 | これも自分あれも自分
今日、両親が無事に北海道へ帰りました。
たったの1日と半日の八戸滞在なのに、私は仕事や用事で、せっかく来てくれた両親をほったらかしにしていました。

ゆっくりと話せる時間、実は作りたくないという作用も、そこには働いていたかもしれません。

大好きで、愛していて、この上ない感謝の気持ちでいっぱいの両親。

その半面、娘である私の将来を案じ、そのことが少々口うるさく感じている私。

大きな愛と優しさと、ちょっとの欲もあるであろう親の愛情に、
どっぷりと浸かりたいのではありますが、
私ももう随分大きな大人になって、両親とは違った冷静な面を持ち合わせてしまいました。

実は、両親が来る日、左顔面が神経痛になりました。
ピクピクと動く、上頬や瞼の筋肉に、顔が心がゆがんでいるように感じました。
こんなに愛されているのに、私はいったいどんな親不幸な反応をしているのだろうと、とても自分を責めました。

いつ帰ってくるのか?
せっかく土地を買ったのに、あれはどうすんだ?と
責められるのではないかと、とても怖かったのです。
私の、安い考えで購入してしまった、まるで保険とか担保のような函館の土地に、私自身、余してしまっていました。
安請け合いしてしまいました、私。 
何よりも高い買い物をしてしまいました。


でも、両親は責めるのではなく、冷静に私の話を聞いてくれました。
そして、函館には帰らないかもしれないということを了承してくれました。
きっと心の中は、残念な気持ちでいっぱいになって、
電車に揺られて帰ったと思います。。。

私自身、どうしたらいいのか分からないのです。
転勤族、今度いったいどこへ夫は行くのか分からない現状で、
今函館に住む選択はできない。。。
でも、そんなことを言っていたら、ジプシー生活・・・。
子どもの学校のこともあるから、そろそろ考えないといけませんが、でも・・・。

ごめんね、と心の中で謝りました。
私だって、とっても悲しくて、寂しくて、涙が出そうになっています。


友人とお茶しながらなんとなく話していたら、彼女はこう言いました。

「生きているうちに、できることしてあげなきゃね。」

彼女の父親はもう他界しています。その言葉の重みに、さらに胸がきゅんとなりました。


生きているうちに、できること

 たくさん愛すること
 両親へのたくさんの愛を表現すること
 同じ時間をできるだけたくさん作ること
 思い出のできる旅に行くこと
 いっぱい言葉をかけること
 いっぱい触れ合うこと
 避けないこと
 憎まないこと
 あるがままを受け容れること
 
こうして挙げていたら、いっぱい出てくる
生きているうちに、できること
 





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