ゆずりは ~子想~

幼い葉が成長するのを待って、古い葉が譲って落ちることから名付けられた「ゆずり葉の樹」。語りつがれる想いとは・・・

足るを知る

2011年06月01日 | これも自分あれも自分
美容室で読んだ雑誌に、国民総幸福量(GHN)が世界で一番高いという国「ブータン」の記事がありました。


人口約70万人という、インドと中国に挟まれ、バングラディシュとも隣接している、南アジアの王国です。

チベット仏教を信仰し、僧侶という仕事はみんなの憧れの職業なんだそうです。


世界総生産(GNP)の国別の比較を見て、

一喜一憂しているわが国ではありますが、

このような国民の幸福を指数にしたものを見て、

また一喜一憂するのでしょうか。


その記事には、「足るを知る」教えが社会に浸透しているようだと

書かれてあった。

「家族がいる、仕事がある、友がいる、楽しく飲み食いできる、

それらができて、それ以上何を求めるのでしょう。

だから、私は幸せなんです。」と答えるという多くの国民。。。


すごいなぁ。。。って思いました。


私なんて、これが欲しい、あれが足りない、

もっと欲しい、って思いながら生きているようなもの。


毎日、幸福感を得ながら暮らしてはいても、

ブータンの人たちのように、笑顔で、

今ある生活に、真にありがたい、真に充分と、言えるであろうか?


ブータンの人たちの笑顔や、あたたかさ、

なんともいえぬ優しい空気、

誰をも受け止める雰囲気に、

リポートしている作家の女性は、圧倒されていたのでした。


行ってみたいな、、、と思いました。


圧倒されるほどの、受け入れる空気感は、

短期間でできるものではありません。

長い歴史と、受け継がれてきた精神性とが、揺るがずに伝えられた結果なのだと思います。


記事を読みながら、

涙が出てきそうになってしまって、

美容室の鏡の前で、

じっと目を動かさず、

涙が出ないように我慢しました


「足るを知る」のは

いつになるのかなぁ?


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