ゆずりは ~子想~

幼い葉が成長するのを待って、古い葉が譲って落ちることから名付けられた「ゆずり葉の樹」。語りつがれる想いとは・・・

波長の合う 合わない

2011年06月17日 | これも自分あれも自分
私たち人間は、60億人という数まで増えていますよね。

日本人だけでも、1億2800万人強も、この狭い国土の中に、

うじゃうじゃしています。


小さな箱の中に入れられた分子たちは、

互いにぶつかり合いながら、

自分の落ち着く居場所を探し求めることは、必至のことかもしれません。

小さな箱に収まりきれず、箱から飛び出す分子がいても、

おかしくありません。

ぶつかり合う衝撃に耐えて我慢してきたために、

自分自身を見失う分子がいても、

それはとても正常な反応かもしれません。


小さな国土の中にいながら、

その中でもまたさらに小さな地域、集団、家族の中にいます。

そんな風に考えると、窮屈になってきますね。

誰か、ここから出してほしい!って思いますよね。

エネルギーが高いと、ぶつかる時の衝撃が強く感じるかもしれません。

自分の居場所の確保だけに囚われてしまうと、

余計に自分も、そして周りも傷つけてしまう結果になってしまうかもしれませんね。


これだけの人がいたら、

波長が合う人、合わない人がいて当然です。

合わせようと、無理に自分を押し殺して接したり、

逆に思いっきり関わらないと思ったり、

どちらの接し方を選択するにしても、

心は疲労してしまいます。

相手の波長を、思い切り受けてしまうからです。


では、どうしたら、その人の波長を受けずに過ごせるのかというと、

相手と、自分とを、まったく切り離して考えて、

普通に接することです。


あの人と合わない・・・と思っている間は、

あなたは、その相手と同調しています。

同じ波長ではないのに、相手の波長に入ってしまうために、

自分の波長が乱れ、

ぐわんぐわんと、不協和音を奏でます。

あなたは、その不協和音に不快感を覚えるのです。


ならば、

相手と自分とを切り離すことです。

線を引くということです。

線を引いて、お付き合いをしない、のではなく。

線を引いて、普通に挨拶を交わし、会話をするのです。

そうすることで、自分のエネルギーを下手に消耗せずに済みます。

疲れません。


相手と自分とを切り離すことを意識して、

接してみてください。

相手の心がわかるように、なるかもしれませんよ?

そうなれば、相手の心の奥に寄り添える言葉が、

自然と出てくるかもしれません。



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