名古屋するめクラブ

~名古屋発くうみるあそぶ~

竹澤恭子リサイタル デビュー20周年シリーズⅢ@愛知芸術劇場<2009年11月29日>

2009年12月05日 23時57分57秒 | 観る(ライブ)

世界で活躍するバイオリニスト、竹澤恭子さん。

前も書きましたが、同郷ということもあって、

名古屋で演るときは、できる限り見に行っています。

2007年にスタートしたデビュー20周年シリーズも今年が最終章。

 「20周年の企画をリサイタルという形にしたのは、コンサート活動の70%が
コンチェルトで、なかなかやりたいと思っていたソナタを弾く機会が少なかった
からです。お客様になじみがなくても伝えたい曲とかも含め3つのプログラムで
3年間やってきました。20年経ってどれだけ弾けるかというチャレンジでもありました(本人談)」

というわけで、

最終回の今年、ブラームスの全3曲のソナタでシリーズ総仕上げ。

彼女自身もデビュー以来20年の活動の蓄積、

結婚、出産といった人生経験を生かし演じます。

 「3曲一緒に弾くのは初めてです。技術的には若い人でも弾けます。
ブラームスは若い人には弾けないといわれるのはなぜか、と思ってきました。
演奏するたびに、納得した演奏ができるのはいつだろうか、そう自分に問いな
がら弾いてきました。今までの経験を生かせるものにしたい。
ブラームスが作曲した年と同じぐらいの年齢になって、いろいろなことを
想像しながら弾けたらと思います」


そういえば、いつかのリサイタルで3番だけ聞いたことがあります。


「敬愛するブラームス」と、ブログラムに書いてあったけど、

その「敬愛」の心が演奏に表れていました。

特に3番は魂が曲に入り込んでいて素晴らしかった。



前回聞いた、ブルッフの「スコットランド幻想曲」でもそうだったんだけど、

最近の恭子ちゃんの乗ってる演奏は、聞く者の心を揺さぶるんですよねー

テクだけじゃない、精神的な何かが作用してるんでしょうけど。

彼女を変化させる出来事が何かあったのか、

どこかの領域に到達したのかはわかりませんが、

とにかく素晴らしいんです。

20周年記念ライブ、東京、大阪、松本、札幌、NY・・・と続きます。

体に気をつけて頑張ってね!


竹澤恭子デビュー20周年シリーズⅢリサイタル
会場:愛知県芸術劇場 
共演: イタマール・ゴーラン(ピアノ)
プログラム: ブラームス:ヴァイオリン・ソナタ(全曲) 
    第1番 ト長調「雨の歌」 
第2番 イ長調 
第3番 ニ短調
アンコール:シューマンのロマンス。ブラームスのハンガリー舞曲第1番、フォーレの「夢のあとに」の計3曲



今日の1曲:ブラームスのバイオリンソナタ第3番/竹澤京子

ブラームス:ヴァイオリン・ソナタ集(全曲)

PS。Thank you for inviting this lovely concert, REIKO