今夜の、
夜行列車での過酷な移動を見据えてか、
旅の中盤、そろそろ胃袋も疲れてきただろう、という旅行会社の配慮からか、
敦煌のラストディナーは日本食で。
ホテル内の日本食レストラン「ふるさと」。
固めのお豆腐とキャベツだけのサラダ、
卵だけの茶碗蒸しと、油で揚げたようなさんま。
いずれも、
なんちゃってジャパニーズだったけど、
ちょっと久しぶりの日本風な味わいになんとなく水を得た魚状態で、
今晩の夜行列車での夜に一抹の不安を抱きながらも
なんとなくいつもより和やかだったような?
今回は、結構タイトなツアーだったので、
自由に街をぶらっと歩く時間がほとんどなく、
人々の生活感溢れるショットがあまりない。
これは、ホテル前のメインストリートの景色。
少し走れば、地元の人が多くなり、景色も急に変化します。
ガソリンは、リッター100円ほど。
もっと安いと思ってたけど、日本よりは多少安いくらいですね。
シルクロードのお土産の一つ、夜光杯。
夜光杯は祁連山(きれんざん)で産出する石を削って作った食器。
ワイングラスや湯のみが主。
月の光にかざすと複雑な色合いの模様が光って浮かび上がり、
月明かりで、うっすらと光り輝くことからこの名前が付いたという。
緑色や黄色の玉石を薄く磨き上げて作ります。
材料に使われている鉱石に鉄分が含まれているから、本物を磁石にくっつくそうです。
石の厚みが薄く、緑色の光がよく通る、グラス同士軽くぶつけて
深く共鳴するものが良品とのこと。
仕組みはわすれちゃったけど、本物は、すり切りいっぱい注いでも、
水面がふんわりと盛り上がって、なかなかこぼれないという代物。
工場の社長さんによる巧みなご高説にうま~くはまって、
母はいくつか買い込んじゃったようです。
果たして、割れずに持ち帰ってもれたのかな、あれ。
白馬塔。
北涼時代の高僧・鳩摩羅什(くまらじゅう)が布教のため敦煌を訪れた時、
病死した白い愛馬を偲んで建てた塔と言われる。
建立は紀元386年。
戦火で焼失したため、
現在の塔は元の時代に再建されたものらしい。
白馬塔
甘粛省敦煌白馬塔村
鳩摩羅什(くまらじゅう):玄奘と共に二大訳聖と言われる。