Wiener Staatsoper。
ウィーン国立歌劇場。
ケルントナー通りとリング通りの交点、
ウィーンのど真ん中にある、
ネオ・ロマンティック様式の建屋。
2003年3月、
マエストロ小澤を追っかけ、ウィーンまで来たとき、
ウィーンの空港に降り立ち、タクシーで20~30分走った後、
目の前にいきなりライトアップされた劇場が出現したときの感動がよみがえる。
すごい。
Speechless。
この劇場で、
今まで数え切れない音楽家たちが、
全身全霊、魂を込めて演じ続けてきた。
まさに、そのソウルパワーが劇場の内外に満ちる、
すばらしいホール。
なんという。
あのとき見た、モーツアルトの「コシファントゥッテ」のアリアが、
不意に脳裏でよみがえる。
劇場の外の歩道には、
偉大な音楽家たちのサインが書かれた星型の石が、
埋め込まれている。
街中の、
オール市民が音楽をこよなく愛する街。
まさに、
音楽の都だ。
この旅で、この街がますます好きになりました。
シュテファン大聖堂(Stephansdom)。
ゴシック様式の大聖堂。
シュテファン寺院とも呼ばれる。
道に迷ったときの、頼もしい目印でもある。
モーツァルトとコンスタンツェの結婚式が行わたところとしても有名。
この聖堂を含む、
リンク(Ring)と呼ばれるウィーン歴史地区は、
2001年にユネスコの世界遺産に登録された。
旅先で仲良くしていただいていた、
ツアーメンバーのマダムの、
足も疲れたし、馬車で行き来した、
当時の人々の旅情に思いを馳せてみない?
という粋な提案に乗っかり、
ケルントナー周辺を馬でめぐってみた。
中は、思いのほか結構広い。
けど、揺れる。
今みたいに舗装されていなかった道を、
馬車で、
たとえばザルツブルグまで行くのだって、
かなりしんどかったと思うなぁ。
馬も同じ思いかな。
窓から外にはイケメン騎士。
妄想です。
ケルントナー通り (Karntner Strase)。
カールスプラッツからウィーン国立歌劇場の横を通り、
シュテファン大聖堂に至るウィーンの随一の目抜き通り。
地下には地下鉄U1線が通る。
北半分は歩行者天国となっており、カフェやさまざまな店が立ち並ぶ。
ザッハトルテで有名なホテル・ザッハー (Hotel Sacher) もこの通り沿いにある。
華やかでエレガント。
19世紀後半当時からほぼ現在の形にはなっているという。
それを思うと、
ウィーンの人は先見の明があるというか、
高い文明を持ち続けているというか、
センスがいいというか、
かなわんわ~て感じ。
大道芸人。
夜はもっと輝きます。
やっぱ、
クリスマスっていいな!
ウィーン市庁舎(Wiener Rathaus)。
現役の市庁舎。
すごい。
ウィーン1区のフリードリヒ=シュミット広場にある。
1872年から1883年にかけて、フリードリヒ・フォン・シュミットの設計を基にして建設された。
市庁舎のクリスマスマーケット。
規模でかいです。
ハチミツやら、ナッツやら、ドライフルーツやら、
クリスマスに向けて地元のいろいろなものが売られています。
家族で買出し
にぎやか。
今日はクリスマスイブ。
ウィーンのランチ。
まずは、「ウィンナーシュニッツェル(Wiener Schnitzel)」。
有名な名物料理。
薄切りの子牛の肉叩いてのばし、小麦粉・卵・パン粉を付け食用油またはラードで揚げた料理。
つまりカツです。
塩・コショウが利いているので、レモンを搾っていただきます。
黒スグリのジュースが有名ということでトライ。
濃いぶどうのジュースって感じ。
スープとザッハトルテ。
おいしかったです。
ま、リッチなチョコレートケーキという感じですよね。
DEMELを思い浮かべれば、あんな感じ。
2003年に来たときも思ったけど、
ウィーンの食事はおいしいな。
ウィーン楽友協会
(Wiener Musikverein/ヴィーナー・ムジークフェライン)。
1812年設立された、クラシック音楽団体本部。
200年前か。
すごい歴史だ。
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団の本拠地。
歴代指揮者の名前を見るだけで、
めまいがしそうな歴史の重みを感じる。
1870年に建設された「黄金のホール」で
元旦に開催されるニューイヤーコンサートは、
全世界に向け放映されている。
ウィーンの中心をぐるりと一周。
国会議事堂。
今のオーストリアの国のサイズからすると、
超豪華ですよねぇ。
さすが。
あっちこっちの建物の前には銅像。
モーツアルト。
マリアテレサ、ベートーベンにシューベルト。
などなど。
2012年ウィーンフィル、
ニューイヤーコンサートのバレエシーンは、
ここ、ベルベデーレ宮殿で撮影されました。
いたるところに、撮影クルーの車やカメラ、
スタッフの方々、
クレーン車と、まさに撮影舞台そのもの。
宮殿のお庭。
ウイーンフィル ニューイヤーコンサート2012
フォトジェニックシティ。
ウィーン。
なんと!
息を飲むウツクシサ。
写真であらためて見直すと、
まじ、きれいだ。
池に写った姿すら計算されたと思われる、
シンメトリーで上下左右完璧な形式美。
(正門)
今年のウィーンフィルニューイヤーコンサートで、
バレエシーンのロケでも利用された、
バロック建築のお屋敷、
ベルヴェデーレ宮殿(Schloss Belvedere)。
池に佇む渡り鳥もなにげに優雅。。
もともとハプスブルク家家臣の夏の離宮として作られ、
その後、マリアテレサへ譲られ、
現在は、オーストリアで2番目に大きい美術館、
オーストリア絵画館となった。
宮殿構内には、ブルックナーが晩年を過ごした邸宅もある。
オーストリアの20セントユーロ硬貨の裏面には、
門越しに見た宮殿が彫られているらしいけど、
(まるで平等院鳳凰堂みたいな?)
残念ながら確認できず。
東ヨーロッパからウィーンに入ると、
その街並みと空気の色の違いから、
いかにウィーンが洗練されていて、
キラキラ輝いた都市かということに、
改めて気づかされる。
いろんな芸術家がこの街にあこがれて、
集まって来たの、
わかるなぁ。
ニューイヤーコンサートまで秒読み。