長岡京エイリアン

日記に…なるかしらん

なぜか好き好き鬼束ちひろ

2010年08月07日 04時11分10秒 | すきなひとたち
 こんばんはー。今日は、雲もぽつぽつ浮かんだ程良い暑さの一日でした。このぐらいの天気が続いてくれたらラクなんですが……そうもいきませんよねぇ、八月さん?
 まぁ、今日も例の如くなべてこともなし、穏やかな日でしたね。さて、何をつぶやきましょうか……あっ、好きな音楽の話でも。
 なにをかくそう、というか、もうすでにタイトルにデカデカとかかげているのですが、私そうだいは、シンガーソングライターの鬼束ちひろさんが大好きです。しかし、情けないことにライヴに行ったことはまだないというていたらく……ファンであると言うのもおこがましい現状なんですが、必ず近いうちに行ってみたいですね、絶対!
 世に素晴らしい歌を唄うプロの歌手は、まさに星の数ほどいらっしゃることでしょう。しかし、たとえればそれらの光が無数にまたたく夜空の中にあって、鬼束ちひろさんは、他にない不思議な輝き方をしている特別な星であるように感じます。言ってみれば、その星の光は「陰火(いんか)」の輝きといったものでしょうか。
 かつて、まだ西洋の科学文明が浸透していなかった明治維新前の日本では、自然の中で燃える炎は、その性質によって二種類に分けることができると言われていたそうです。一つは、熱く赤く燃えて他のものを焼く「陽火(ようか)」。そしてもう一つが、夜の闇の中で熱もなく青く燃え上がり、何を焼くでもなく浮かび続けている「陰火」です。夜に森の中に浮かび上がる狐火や人魂、海の向こうに見えた不知火(しらぬい)などが陰火だと言われていたようです。
 もちろん! 陰火の不気味な感じをとって鬼束さんに重ねているのではなく、その孤高さ、何者にも影響されずに輝き続けている点が似ていると言いたいわけなんです。しかも、その炎の色は単純ではなく、キャリアを重ねるにつれてオーロラのように変化していると、私はその歌声を聞いていて感じます。
 最近発表された、鬼束さんのデビューから現在までの10年間を振り返ったベストアルバム『ONE OF PILLARS』には、有名な『月光』をはじめ多くの名曲がひしめいていますが、発売当時の音源ではなく最近に歌い直したものを収録しているようです。これはいいですね! 最初の音源と聞き比べてみると、鬼束さんの10年というものがなによりもリアルに響き渡ってくるんです。言ってみれば、夏の空のように明るい原色の青が、ボートから身を乗り出してのぞく湖の奥底のように深い深い群青になったような。黒くなっているわけでなく、ただただ静かに深くなっているんです。きれいなんだなぁ、これが! 鬼束さんの曲で私が特に好きなのは、『Sign』と『蛍』です。対極の位置にある二曲ですが、とんでもない名曲よ、どっちも! 
 テレビで今をときめくアイドルのように、技術というより若さとはじけるフレッシュさで強く輝く魅力もありますが、激しければそれだけ輝く時間が短いということも、『平家物語』の昔から言われ続けている法則じゃないでしょうか。そんな世界とはまったく無縁の場所で静かに、しかし強くおのれを燃やし続けている姿! それが私をメロメロにさせる鬼束ちひろさんの魅力なんですなぁ。かっこいぃ~!! どうか、私にコーラを買いに行かせてください、自転車かっ飛ばしてコンビニ行きますから! ゼロがいいすか、それともフツーのやつ!?
コメント (2)
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