長岡京エイリアン

日記に…なるかしらん

あついぜナタキン様!

2010年08月04日 00時20分41秒 | すきなひとたち
 こんばんは。今日も私の住む町は真夏の炎天下。暑いったらねぇやコンチクショーイ!
 暑いだけで特になにもなかったので、まことに勝手ながら今日は、私が自分の好きな人・ものについて考えてみるシリーズの第一弾をおっぱじめてみたいと思います。
 第一弾の本日は、私そうだいがプロフィールの写真に拝借してしまっているほどに好きな女優・ナスターシャ=キンスキーです。畏敬の念をこめて、以下は「ナタキン様」と呼称させていただきます。
 ナタキン様は1961年に生誕なされたドイツの女優さんで、若くして母国で大いに名をなしたのち、20歳前後でハリウッドに進出して1980年代の洋画シーンをブイブイ言わせたという美の神です。美の神……まさにそうです。ナタキン様は、ただの国際派女優でもなければ、ましてや顔がきれいなだけのアイドルなのでもありません。神なのです。
 その証拠として、ナタキン様の出演する映画を正気で作ることのできた映画監督は今まで一人もいません。どんな天才・名匠が挑んでも必ずヘンな映画になります。ロマン=ポランスキーの『テス』はナタキン様のアップしか記憶に残らない三時間の文芸大作。ポール=シュレイダーの『キャットピープル』はナタキン様の姿を追うことに精一杯になってしまったあまりに、他の登場人物もストーリーも、肝心の怖さまでもがおきざりになってしまったというヘンなホラー映画です。あのフランシス=フォード=コッポラの『ワン・フロム・ザ・ハート』……素敵に狂ってます。『パリ、テキサス』などのヴィム=ヴェンダース作品では、ナタキン様の役は必ず、生身の人間である主人公からずれた位置にいる存在になっています。人間じゃない! 『時の翼にのって』なんか、ズバリ天使の役なんだもの~。あの美貌は悪魔的でもあるんですが。「天使のような悪魔の笑顔」! マッチもうまいことを言ったもんだ。
 ナタキン様の出演作一つ一つについては、これから別々に触れていくかもしれませんのでここまでにしておきますが、とにかく映画女優の枠に収まりきらない神様であることは一作一作が雄弁に物語っています。作品がおもしろいかどうかは別として。
 そんなナタキン様ですが、2001年ぐらいを最後に、目立った女優活動はひかえるようになられたようです。今はモデルになった娘さんの活躍を見守ることに専念されておられるのか?
 しかし大丈夫、ナタキン様の輝きは、それにふりまわされた人々のちょっとゆがんだフィルムの中に、永遠に残されてゆくのです。ナタキン様Forever! ターミナルくちびるシティ!(なにそれ)
コメント
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