みなさんこんにちは~。そうだいでございます。ちょっとずつではありますが、私の町は暑さがゆるみつつあります。今日なんかは、散歩するにはちょうどいいぐらいの気温なんじゃないでしょうか?
いや~、夏真っ盛りでございます。夏といえば、みなさんはどんな思い出があるでしょうか?
まぁいっぱいありますよね。一生の四分の一が夏なんですから。
夏を思い出す時、私は半袖の学生服を着て自転車を立ちこぎで全速疾走している高校生の姿に戻っています。目の前にはだだっ広い田んぼ地帯と、青空高く昇っていく入道雲……
田舎の高校生だった私は、市街地にある高校に通うのに片道四十五分かけて自転車通学をしていました。家を出てから二十五分かけて田んぼ地帯を突っ切り、二十分かけて市街地を通り抜けるというルートで、その間は基本的に立ちこぎスタイル。道の途中、復元されたお城の敷地を通っていくのが毎日楽しくてしょうがなかった! 「入城! そして何もせず退城!」みたいな。
高校生だった私は毎日が新しい体験の連続だったようで、いつもなにかのことに心を躍らせたり、ガックリしたりしながら走り回っていたもんです。
その日の午後、私は「と、とんでもねぇモン観ちまったぁ~!!」と顔をポッポポッポさせながら自転車をこいで家路を急いでいました。
1997年、学校の放課後に映画『新世紀エヴァンゲリオン劇場版 シト新生DEATH&REBIRTH』を観終わったあとの帰り道でした。
なんともかんとも……これはまさしく「とんでもねぇ」作品でした。
この作品を観ていた時に、一緒に観ていた祖父が劇中のあるシーンを観て憤然として立ち上がり、「こんな映画、観ちゃいかん!」と絶叫したというエピソードを語っていたのは、確かあの中川翔子さんだったでしょうか。
まぁ内容だけもでとんでもない作品なんですが、それに輪をかけてとんでもなくしたのが、私が『新世紀エヴァンゲリオン』というTVアニメシリーズを一話も観たことのないままこの映画を観てしまった、ということでした。もう、なにがなんだかストーリーが全っ然わかんない……
この『シト新生』の公開当時のふれこみは確か、「未完だったTV版の総集編にして完結編」だったはずです。
「あら、観たことなかったTV版のダイジェストも観られるし、その続きも一緒に観られるなんて、お得ねぇ~!」
遥か遠く都で大評判となり、最近ウチの田舎でもやっと放送され話題となっているという『新世紀エヴァンゲリオン』のうわさだけを聞いていた私は、こんな軽い主婦感覚で劇場に足を運んでしまいました。それが間違いだった……
『シト新生』は大部分、確かにTV版の映像をメインにまとめ直したものであることは間違いなかったのですが、ストーリーよりも映像のテンポの良さや登場人物のイメージをはっきりさせることを優先させたものだったようで、「あ、あれ誰?」「これいつの話?」「あの、卵の中のヒヨコみたいなのなに?」といった疑問の連発でした。結局、完結もしてねぇし……
でもバカな私は、そのワケわかんなさの洪水にシビれてしまったのです。
「か、金払って(高校生料金ですけど)観にきたのに、この映画全然、お客さんに親切じゃない!」
この衝撃は私の肉体をかけめぐり、その強烈さは、映画のイメージが私の記憶自体にも浸食してしまっていたことでわかります。
最近調べてビックラこいたんですが、あの映画はホントは1997年の3月に公開されてるんですよね。つまり、私が観たときの季節は春まだ寒いころ。でも私、真夏の暑い日に観たような半袖学生服の自分しか思い出せないんです! 3月なんだから、半袖じゃなくて詰め襟の学生服だったはずなのに。
これはつまり、「地球の地軸がズレたために季節が一年中、夏になっている」という『新世紀エヴァンゲリオン』の舞台設定に、現実の私の感覚が飲み込まれちゃったからなんですね! これは普通の作品にはできない「とんでもなさ」ですよね。私が単純なだけとは言わないで!
まぁそんな出逢いをした私とエヴァンゲリオンなんですが、私が『新世紀エヴァンゲリオン』の中でも特に大好きなのは、やっぱり主人公達の敵となる存在「使徒」なんですよねぇ!
怪獣好きである私にとって、ある時は伝統的な怪獣のフォルムを受け継ぎ、またある時は怪獣あるいは生物というところまでの常識をひっくり返したようなブッとんだ姿をして襲いかかってきた15体の「人類の敵」使徒は、映画を観たあと辛抱たまらず、やっとTV版を見始めた私をメロメロにしてくれました。
最初の使徒として、「私が使徒です。ヨロシクね。」とインパクトあふれる活躍をしてくれた第3使徒サキエル、「ヤシマ作戦」という前半屈指のヤマ場を作ってくれた強敵・第5使徒ラミエル、「弱い! お前、本当に人類を滅ぼす気あんのか!?」と私をアツくさせてくれた第9使徒マトリエル、あの宇宙恐竜ゼットンをほうふつとさせる最強ぶりを見せつけてくれた第14使徒ゼルエル……そうそうたる陣容です。
それだけに、貞本義行さんによる現在連載中のマンガ版や、2007年から始まった『新劇場版』シリーズの中でTV版15体の使徒が全員復活するわけではないらしい、という悲報を知った時には哀しみにくれてしまいました。特に、私が大好きだった第12使徒レリエルが、いなかったことになってしまうとは……『新劇場版』の使徒たちが、最先端のCG技術をフル活用したオーバーすぎる演技で大暴れしているのを見るにつけ、残念さはつのります。
そんな感情もこめまして、これからまたヒマな時には、これら『新世紀エヴァンゲリオン』の素晴らしき使徒たちの魅力を、あらためてお一方お一方じっくりと検証する回をもうけていきたいと思います。使徒の魅力はまとめて言えるもんじゃありません! ほんとにやんのか!? 実にワクワクするなぁ!!
いや~、夏真っ盛りでございます。夏といえば、みなさんはどんな思い出があるでしょうか?
まぁいっぱいありますよね。一生の四分の一が夏なんですから。
夏を思い出す時、私は半袖の学生服を着て自転車を立ちこぎで全速疾走している高校生の姿に戻っています。目の前にはだだっ広い田んぼ地帯と、青空高く昇っていく入道雲……
田舎の高校生だった私は、市街地にある高校に通うのに片道四十五分かけて自転車通学をしていました。家を出てから二十五分かけて田んぼ地帯を突っ切り、二十分かけて市街地を通り抜けるというルートで、その間は基本的に立ちこぎスタイル。道の途中、復元されたお城の敷地を通っていくのが毎日楽しくてしょうがなかった! 「入城! そして何もせず退城!」みたいな。
高校生だった私は毎日が新しい体験の連続だったようで、いつもなにかのことに心を躍らせたり、ガックリしたりしながら走り回っていたもんです。
その日の午後、私は「と、とんでもねぇモン観ちまったぁ~!!」と顔をポッポポッポさせながら自転車をこいで家路を急いでいました。
1997年、学校の放課後に映画『新世紀エヴァンゲリオン劇場版 シト新生DEATH&REBIRTH』を観終わったあとの帰り道でした。
なんともかんとも……これはまさしく「とんでもねぇ」作品でした。
この作品を観ていた時に、一緒に観ていた祖父が劇中のあるシーンを観て憤然として立ち上がり、「こんな映画、観ちゃいかん!」と絶叫したというエピソードを語っていたのは、確かあの中川翔子さんだったでしょうか。
まぁ内容だけもでとんでもない作品なんですが、それに輪をかけてとんでもなくしたのが、私が『新世紀エヴァンゲリオン』というTVアニメシリーズを一話も観たことのないままこの映画を観てしまった、ということでした。もう、なにがなんだかストーリーが全っ然わかんない……
この『シト新生』の公開当時のふれこみは確か、「未完だったTV版の総集編にして完結編」だったはずです。
「あら、観たことなかったTV版のダイジェストも観られるし、その続きも一緒に観られるなんて、お得ねぇ~!」
遥か遠く都で大評判となり、最近ウチの田舎でもやっと放送され話題となっているという『新世紀エヴァンゲリオン』のうわさだけを聞いていた私は、こんな軽い主婦感覚で劇場に足を運んでしまいました。それが間違いだった……
『シト新生』は大部分、確かにTV版の映像をメインにまとめ直したものであることは間違いなかったのですが、ストーリーよりも映像のテンポの良さや登場人物のイメージをはっきりさせることを優先させたものだったようで、「あ、あれ誰?」「これいつの話?」「あの、卵の中のヒヨコみたいなのなに?」といった疑問の連発でした。結局、完結もしてねぇし……
でもバカな私は、そのワケわかんなさの洪水にシビれてしまったのです。
「か、金払って(高校生料金ですけど)観にきたのに、この映画全然、お客さんに親切じゃない!」
この衝撃は私の肉体をかけめぐり、その強烈さは、映画のイメージが私の記憶自体にも浸食してしまっていたことでわかります。
最近調べてビックラこいたんですが、あの映画はホントは1997年の3月に公開されてるんですよね。つまり、私が観たときの季節は春まだ寒いころ。でも私、真夏の暑い日に観たような半袖学生服の自分しか思い出せないんです! 3月なんだから、半袖じゃなくて詰め襟の学生服だったはずなのに。
これはつまり、「地球の地軸がズレたために季節が一年中、夏になっている」という『新世紀エヴァンゲリオン』の舞台設定に、現実の私の感覚が飲み込まれちゃったからなんですね! これは普通の作品にはできない「とんでもなさ」ですよね。私が単純なだけとは言わないで!
まぁそんな出逢いをした私とエヴァンゲリオンなんですが、私が『新世紀エヴァンゲリオン』の中でも特に大好きなのは、やっぱり主人公達の敵となる存在「使徒」なんですよねぇ!
怪獣好きである私にとって、ある時は伝統的な怪獣のフォルムを受け継ぎ、またある時は怪獣あるいは生物というところまでの常識をひっくり返したようなブッとんだ姿をして襲いかかってきた15体の「人類の敵」使徒は、映画を観たあと辛抱たまらず、やっとTV版を見始めた私をメロメロにしてくれました。
最初の使徒として、「私が使徒です。ヨロシクね。」とインパクトあふれる活躍をしてくれた第3使徒サキエル、「ヤシマ作戦」という前半屈指のヤマ場を作ってくれた強敵・第5使徒ラミエル、「弱い! お前、本当に人類を滅ぼす気あんのか!?」と私をアツくさせてくれた第9使徒マトリエル、あの宇宙恐竜ゼットンをほうふつとさせる最強ぶりを見せつけてくれた第14使徒ゼルエル……そうそうたる陣容です。
それだけに、貞本義行さんによる現在連載中のマンガ版や、2007年から始まった『新劇場版』シリーズの中でTV版15体の使徒が全員復活するわけではないらしい、という悲報を知った時には哀しみにくれてしまいました。特に、私が大好きだった第12使徒レリエルが、いなかったことになってしまうとは……『新劇場版』の使徒たちが、最先端のCG技術をフル活用したオーバーすぎる演技で大暴れしているのを見るにつけ、残念さはつのります。
そんな感情もこめまして、これからまたヒマな時には、これら『新世紀エヴァンゲリオン』の素晴らしき使徒たちの魅力を、あらためてお一方お一方じっくりと検証する回をもうけていきたいと思います。使徒の魅力はまとめて言えるもんじゃありません! ほんとにやんのか!? 実にワクワクするなぁ!!