三木奎吾の住宅探訪記 2nd

北海道の住宅メディア人が住まいの過去・現在・未来を探索します。
(旧タイトル:性能とデザイン いい家大研究)

20周年記念リニューアル号

2008年04月02日 06時26分24秒 | リプラン&事業
ちょっとタイミングがずれてしまいましたが、
わたしどもの発行するリプラン誌が、20周年を迎えることができました。
この3月28日発売号で、なんとか発行することができた次第。
で、これを機会に誌名もカタカナから、英文に変更、Replanといたしました。
これまでもホームページではreplanというネームだったので、
自分たち的にはまぁ、スムーズに変えてみようとなったわけ。
住宅雑誌ですので、購入される方たちは基本的には移り変わっていくもの。
そういう意味では、読者のみなさんの年齢構成を考えて、
リフレッシュは行い続けていかなければならない宿命だと思っています。
ただ、そうした雑誌の中ではけっこう定期購読率が高い雑誌だとは思っています。
取材に行ってみても、読者のみなさんは平均で少なくとも
3年分くらいはバックナンバーを持っていただいているケースが多い。
それと、ずいぶんみなさん読み込んでいただいていて、
すごく工夫しているなぁ、という点を聞いたら、
「あれ、それはリプランを見て、取り入れたんですよ(笑)」
とかと、言われることがしょっちゅうあります(冷や汗)。
手作り感のある、地域性を大切に取り組んできたことが
このように言っていただけることにつながっていると考えています。
お仕着せにならないような、控えめなスタンスで、
でもちょっと気になるポリシーも感じられるような、
そんな思いでこれからも出版していけたらいいなと念願しています。

今回から、流通も全国流通の大手取次経由に変更になりました。
東北版は一足先に昨年秋から変更したのですが、
いよいよ、北海道の本体版も今回からそうなりました。
東京の大手書店などにも一部、販売していますが、
基本的には北海道内限定の地域住宅雑誌。
しかし、全国的な住宅雑誌が厳しい中で、このジャンルを守っていきたいという
大手取次の方たちの思いというのも、感じられた今回の変更。
単純に考えれば、締め切りの時間的余裕が厳しくなると言うマイナスも多くて、
ちょっとためらわれる部分もあったのですが、
その分、北海道という寒冷地住宅が培ってきた住宅技術面・デザイン面を
より大きなマーケットのみなさんに訴求するチャンスも広がります。
従来では考えられなかった臨時増刊の全国発売、
というようなチャンスが生み出されてきています。
これからの北海道の住宅マーケットと言うことを考えれば、
その性能技術を、より大きいマーケットに広げていくというのも
大変重要な取り組みになっていくと考えられます。

というような状況のなかでの、今回の記念号の出版でした。
特集はズバリ、「いい家って、なんだ」。
表紙にはこどもさんたちの「夢の家の絵」を持ってきてみました。
家を建てるって、未来に希望を持っていくと言うことと同じ部分があります。
こどもさんたちの素朴な表現から、
そんな思いが家づくりへの願いとして感じていただけたら、と思います。
ぜひ、お読みいただけたら幸いです。
全道有名書店・コンビニで発売中、480円でがんばっています(笑)。
どうぞよろしく。
あ、全国のみなさん向けにHPでも通販しておりますので、よ・ろ・し・く(笑)。
http://www.replan.ne.jp/hokkaido/bookcart/index.php
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出版というもの

2008年02月15日 13時09分14秒 | リプラン&事業

本日は更新が遅れておりました。
さすがに、ここんとこ作業やらなにやら、
ただでさえそう広大ではない(笑)頭のなかが一杯になっていまして、
にわかにブログを書こうという気力が起きませんで、
やむなく仕事が始まっているこの時間にアップとなりました。

っていっても、書くことは仕事に関連したこと。
そうです、出版と言うことです。
書くのが遅れたのは、基本的なことを調べてからにしようと思ったからなんですが、
まぁ、諦めました(笑)。
一昨日ですが、カミさんと坊主の趣味でいつも眺めさせられている
朝のフジテレビの情報番組で
出版界に関するマーケットデータが出ていたんですね。
わたしは小さいマンガ少年のときから、一貫して
このような仕事が好きで、続けてきたワケなんですが、
最近は出版界が構造不況業種に指定されるのではないかという危惧まで出ていますね。
総売上金額が、10年近く低下を続けている、
主要取次会社が、前年マイナス予算を組んでいるという業種なんですね。
本日の朝刊でも「主婦の友」が廃刊になるというニュース。
最盛期には160万部も出ていたという雑誌が、直近では14万部という落ち込み。
(すいません、時間がないので記憶に基づいて書いていますので、若干数字は違うかもしれません)
近年は、こういう売上の低下を補おうと、出版の点数は逆に増えている。
たいへん厳しい状況になっているのです。
で、番組中では出版大国のドイツとの比較が出ていて、
人口が日本の6割くらいのドイツが出版売上では日本を大きく上回っているのだとか。
そのワケとして大きいのが書店の利益率の高さが上げられていました。
日本では平均的に20%程度なのに対して、
ドイツでは35%ほどの利益が書店に入ってくるのだそうです。
その分、日本では「委託」という取引形態なのが、
ドイツでは「買い取り」という形態なんだとか。
ようするに流通システムの問題で、書店に「売れる本」に対する選別眼がきびしいということ。
売れる本を、自己責任で買い取りで仕入れて販売するのですから
必然的に、生きるか死ぬかの厳しい選別になるのですね。
たしかにインターネットの普及は
「情報」という側面での出版の独占部分を侵している部分があるでしょう。
しかし、それならば、日本だけが落ちている理由説明にはならない。
やはり、構造的な問題もそこにあるのでしょう。

より状況に肉薄するような視点を持たない限り、
牧歌的な出版の世界は終わりを告げるのかも知れません。
厳しく自分自身も、問い直さなければならないと考えています。

<写真は江戸期の旅行カタログの挿絵>
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建築家展_4 手描き図面

2008年02月06日 06時16分32秒 | リプラン&事業

さて、建築家展での展示から。
写真は、わが社屋を設計してもらった圓山彬雄JIA北海道支部長の手描き図面。
以前、所員の方から「圓山の手描きスケッチって、いいんですよ」
っていう言葉を聞いたことがあります。
圓山さんはわたしよりも年上ですので、
建築家として仕事をしていくのに、
コンピューターCADが登場する以前からやっていたわけで、
当然、図面を手描きで描いていた時代の方。
なので、独特のペン使いの味わいとか、線画の美しさのような
そういう雰囲気が感じられるものです。

考えてみれば、もうこういう味わいに接すると言うことは少なくなっていく。
じっと、この図面を見入っていると、
やはりコンピュータが描く線とはまったく違って、
この造形した空間に対する思い入れのようなもの、
あるいは、愛着にも似た心遣いの細やかさの部分が感じられます。
このように額に納められ、ピンナップされて展示されると、
まるで、一幅の書画にも匹敵するような魅力が漂ってくると思います。
直線を太く引いたりしているところなど、
建築家のクセのような、緩やかな曲線の感じもみられ、
ちょうど、書の「はね」や、「とめ」のような風合いが滲む。
いかにも、「人間が描きました」というようなメッセージが伝わってくる。

絵とは違って、対象が明確に建築材料を使っての
「意思を伝達する」力強さに満ちていて、
これ自体はプロセスのものではあるのだけれど、
だからこそ、かえって、体言止めのような潔い簡潔さを表現している。
まぁ、わたしの場合には圓山さんの人となりにも接しているわけで、
そんな印象も加わっていると思われるのですが、
こういうメッセージ力というのも、建築家の魅力なのでしょうね。

通常の美術の展覧会には感じることができない
今回の建築家展で発見できた、ひとつの魅力ではあります。
そして、こういうプロセスを経て、
しかし、最終的には仕上がっていく住宅建築によってだけ、
社会の中での自らの評価を受け止めるわけなのですね。
建築というものと、いわゆる美術との同質性と、違いを
どちらも感じさせてくれるような展示だったと思います。
みなさん、いかがでしょうね。
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建築家展_3 身近な建築・札幌ドーム

2008年02月05日 06時15分09秒 | リプラン&事業
建築家展紹介です。
日曜日、はじめてゆっくりと全部の展示に目を通すことができました(笑)。
どうしても、顔見知りの人が多くて、
その度にあいさつしていると、ついそのまま、話し込んでしまって、
結局、展示を見ることができない、ということなんですね。
でも、せっかくの機会なので、全部の展示は確認しておきたいと思って
日曜日、カミさんは仕事で出かけていたので
わたしひとりで、見に行って参りました。
土曜日に聞いた講演の斉藤裕さんの本が販売しているので、
それを買い求めるというのも目的ではありました。
さっそく、そっちの販売コーナーに行ってみると、
なんと、講演者の斉藤さん本人がいました。
なので、いろいろごあいさつして、その上、
買い求めた本に著者直筆サインもいただきました(笑)。

っていうようなことで、再び目的を叶えられなくなりそうだったのですが、
斉藤さん、ちょうど飛行機の時間が迫っていると言うことで、
お帰りになって、ようやく見学できた次第です。
この建築家展、いいのは、一度買ったチケットで
半券を持っていれば、日が変わっても何度でも再入場可能という点。
こういうのはうれしいですよね、
わたしのようなケースでは大変助かりました。
結局、金曜日から日曜日まで3連チャンだったわけですから・・・。

会場内には、いろいろ興味を引く展示があります。
やはり建築って、美術とはひと味違って、より人間くささが感じられるもの。
それと、実際に実現していると言うことから、
われわれの側にも、体験というものがあり、
そういう意味で、こうした展示でその設計思想を再確認することができます。
小さい、住宅などでも、わたしたちは体験もしているわけですから
そういう意味でも、展示をどう見せているのか、
メッセージをどのように「編集」しているのか、も興味深い。
そんななかで、札幌市民には建築体験として多くのひとが体験している
「札幌ドーム」の建築プロセス、構造模型展示は
面白かったですね。
わたしたち北国に暮らすものにとって、
雪に覆われる冬に思い切り走り回ることができる大空間って、
大きな願いだったのです。
それが、ワールドカップサッカーの開催という節目を捉えて
札幌ドームという形で実現できたワケなんですね。
北海道日本ハムファイターズの躍進は、
この札幌ドームと、そこに集うファンの願いとが共振した結果な気がします。

展示ではその実現までのプロセスの経緯が
わかりやすい映像展示で見ることができます。
とくに構造の面白さが感じられると思いますね。
単純に考えて、あんな大きな建築に架ける屋根って、どう作ったのか、
なかなかに興味深かったですね。
建築が、身近に、わかりやすく語りかけてきている、
そんな感じがする展示会だと思います。
ちょうど、きょうからは雪祭りなのだそうで、
ぜひ、全国からのみなさんも、一度、会場に足を運んでみてください。

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建築家展

2008年02月02日 07時35分52秒 | リプラン&事業

きのう、札幌の近代美術館で「建築家展」がオープンしました。
期間は来週の日曜日までの10日間。
JIA日本建築家協会北海道支部の設立20周年記念ということ。
リプランもことし、20年の節目を迎えるわけで、
リニューアルを予定し、いろいろな出版活動を行っていくのですが、
まさにJIAの建築家のみなさんとは協同してきた歩みだったと思います。

ただ、建築は実際に建てられた土地や、空気感の中で存在するもの。
その「作品」が体験させられない中で、
どのように「展示」することができるのか?
少し、ハラハラしながら、見ていたわけです。
いつも、身近にいる人たちが普段通りのスタンスでいられるのかどうか、
そんな不安な心理も持ちながら、見に行って参りました。
会場では、そのようなポイントを踏まえながら、
どうパフォーマンスすべきか、みなさんの創意と工夫が随所に見られました。
上遠野徹さんの自邸のムービーコーナーでは
3Dメガネをかけてもらって見てもらうなど、考えているな、と。
基本的には、写真パネルがもちろん多いのですが、
圓山彬雄さんのように、住宅のなかを「のぞき込む」ような
展示の仕掛けで、見る人の想像力に働きかけようとしていたり。
パソコンでプレゼンテーションを音入りで見せたり、
一方では身近な公共建築、札幌ドームの設計プロセスをわかりやすく展示したりと、
なかなかなパフォーマンスぶりで、じっくり見ていると時間を忘れる。
一生懸命に、一般のみなさんに「建築」というものを
わかりやすく魅力的にメッセージしたい、と
取り組んだ様子が、手に取るように実感できました。
通常の「美術鑑賞」というものとは少し違う、
建築というものの持つパワーのようなものが伝わってくる展示になっていますね。

そのほか、会場内では講演やセミナーも開かれます。
また、この会場と連携して、700~800m離れたSTVホールでも
講演会などの催しが開かれています。
以下に、建築家展の趣旨を。

JIA北海道支部20周年記念 建築家展 
「ココでくらす。ココロでくらす。」

はじめに    
JIA北海道支部が誕生した20年前は、行政・研究機関・建築業界さらに新聞などのマスコミが一体となって寒冷地における理想的な住まい造りを求めて、長年にわたって取り組んできた成果がはっきりと現れた頃で、北海道の新たな建築が羽ばたく予感の時期でした。
 その頃に私たちはこれからの新しい建築を求めて「北の建築家たち-空間への浪漫」展を北海道立近代美術館で開催しました。たくさんの参加者にあふれた展覧会でした。ところが急角度に成長してきた経済活動が、その頃から急速に低迷し始め、新しい建築を一気に花咲かせることはできませんでした。  
しかし、そのような環境にあっても地道な研鑽と努力を積み重ね、その建築技術は今や圧倒的といわれるほど成長しました。支部創立から20年目の節目に当たる今年度は、残念ながら一昨年からの構造偽装問題や建設会社の談合など社会を失望させる諸問題で衆目を集めています。しかし、このような時こそ建築家の姿勢と実績を多くの人に見ていただき、建築界に対するさまざまな不安を払拭してもらおうと北海道立近代美術館で建築家展「ココでくらす。ココロでくらす。」を開催します。

 厳しい寒さとたくさんの雪そして豊かな自然環境の北海道で、これまで「此処で豊かに暮らす」ことを求めて努力を重ねてきました。  その結果、豊かな「此処」を創り上げる建築技術は大きな飛躍を遂げてきました。 加えて、これからは「此処」というひとつの建築のなかだけの責任範囲を超えて、「豊かに暮らす」ことを主題にしていかなければなりません。「豊かに暮らす」を支えるには、ひとつの建築で造れるものではありません。暮らしを支える多くの建築、商店や店舗、交番や消防署などの公共施設、集会所や大きな公共施設、遊び場や公園などの調和によって、その街・その地域の「豊かさ」や「魅力」の質が醸成されていきます。この展覧会では、ひとつの建築から「豊かな暮らし」を目指して『ココでくらす。ココロでくらす。』というテーマを決めました。
『ココ』は暮らしを支えあっているお隣さんや地区・地域の建築環境のことを意味し、『ココ』がおかれている自然環境や社会環境の未来を広い視野で考える『ココロ』を持って暮らしていくことを考えたいと思います。

  私たちのこれまでの「此処」から『ココ』に向かう努力の成果である作品を見ていただくと共に、『ココでくらす。ココロでくらす。』を目指す姿勢を身近に感じられるよう工夫を凝らした展示や子供たちから御年輩まで多くの方々に参加していただけるワークショップ、多彩な講演会などを企画しています。  これからの住まいを、街を、都市を、地域を、そして北海道を一緒に考えるきっかけになる展覧会にしたいと思います。
  もっとも北海道らしい冬の2月、多くの皆さまにご観覧いただけることを願っています。
(社)日本建築家協会 北海道支部長  圓山彬雄

入場料500円。ということで、ぜひご来場、ごらんください。
■会期
2008年2月1日(金)~2月10日(日)
*さっぽろ雪まつり/2008年2月5日(火)~2月11日(祝月)
■会場
北海道立近代美術館
札幌市中央区北1条西17丁目

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反響続々、エコ住宅 Q1.0

2008年01月29日 06時59分11秒 | リプラン&事業

きのう、朝日新聞全国版と、日経新聞がやっている
住宅建築業界向けのメールマガジンに広告を出稿。
地方零細出版社としては、まさに勝負を架けた、というと大袈裟ですが、
けっこう、ハラハラドキドキの1日を過ごしました。
販売先が、大手取次ルートを利用できるようになったことで、
このような全国市場に比較的に容易に打って出ることができるようになったのです。
一般の建て主のみなさんと、建築関連事業者のみなさん、
ちょうど両方に対する情報発信、
アマチュアとプロの両方を見据えたマーケティング作戦を考えた次第。

まぁ、1日だけの反響集計をまとめてみましたが、
こちらの予測の上限に近い反響が寄せられました。
建築関係の業界向け専門書取次会社からは大量のまとめ買い注文も。
反響の分布も、まさに全国区でして、北は旭川から、南は鹿児島県まで、
列島縦断的にご注文をいただいた次第です。
本の前文にも書きましたが、
「限りあるエネルギーを無駄なく生かし切る技術は、待ったなし」で、
多くのユーザーから求められている、という実感が迫って参ります。
先日の講演でも、やはりエネルギーの高騰という局面を迎えて、
まさにわたしたちの財布を直撃し、将来を考えさせられているのがいまの現実。
こういう時代には、良質な資産ということを考えないと
孫子の代まで、負債を残す結果になる。
目先の目くらましのようなローコストや、思いつきだけに近いような「デザイン」、
さらには、意味不明な「ライフスタイル」追求のような
そういう家づくりではなく、本質的な住宅の技術革新の部分に
多くのユーザーの関心が向いていってくれることを念願しています。

さて、とりあえず、本を出すことはできました。
これから、純粋に内容が多くのみなさんの目にとまり、
そこから、どのような動きや変化が生まれてくるものかどうか、
大いに注意深く、探っていきたいと考えています。
当社HPにて、直販コーナーもありますので、
ぜひ、みなさん、お買い求めいただければと思います。
「エコ住宅 Q1.0」臨時増刊

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豪雪到来です、ほえ~。

2008年01月26日 10時01分32秒 | リプラン&事業

きのうは早めに就寝して、深夜早朝に日曜日のプレゼンの
データ作成をしようと考えていました。
深夜0時頃には家の前の道を除雪車が通っていったのは気配で知っておりました。
しかし、目覚めてみると、その除雪車の痕跡も見えないほどの新雪。
ただただ、雪の降りようを驚嘆の思いで見つめるばかり。
自宅と事務所、2カ所の雪かきが必要なのですが、
ここまで豪快に降ってきてくれると、きれいさっぱり無理と諦めが付きます。
というわけにも、いかないのですよね、これが・・・。
なんですが、まぁ、今年最高の降り方ですね。
体力の温存を考えながら、きょうは一日、雪との話し合いですね。
とりあえず、午前6時くらいまで睡眠を再度取って、
やる気を充満させてから、それでも無理せず、家の前はとりあえず通行できる範囲のみ雪かき。
で、わが家の4WDを駐車スペースから道に出られるように除雪。
その後、4WDで会社事務所に移動。
こちらはありがたいことに、前日までの会社前のうず高い雪山が
きれいに除雪していってくれたようで、楽勝に駐車場に進入。
事務所出入り口玄関に至る歩道を雪かきして、通れるようにして、
駐車場自体は、4WDにて圧雪させながら、ロードヒーティングをオン。
ロードヒーティング、石油を使うわけでもったいないとはいえ、
こういうときはまぁ、やむを得ないですね。
とはいっても、ここまでの豪雪では融雪効果が出てくるのは
たぶん、半日くらいの時間が必要です。
きょうの取材なども予定されているので、スタッフは出てくる人もいる。
ただ、無事に出てこられるのか、また、取材先も大丈夫なのか、
ちょっと不安ではありますが、事務所は出入りできるようにはできました。

写真は、右側が現在の玄関前の様子で、
左側がほとんど雪がなかった正月直前の様子。
玄関先に架けられた屋根の雪は、そろそろ、降ろさないと心配。
建物本体から構造梁を跳ね出すように差し掛けているものなので、
耐加重的にやや不安がある造作の部分なんですよ。
こういう寒波到来、冬真っ盛りの時期に
「エコ住宅Q1.0」は発刊されることになっています。28日です。
先日は関東地方でも初雪が降り、
今後も寒波が予想されているとか。
まぁ、雪は辛い部分がありますが、地球の気候が
このように正常であるのは、どこか安心できるように思える昨今ですね。
雪は北国の宿命です。
それとどう付き合っていくのか、
工夫をしていきながら、暮らしていくしかありませんね。

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朝日新聞全国版に広告します

2008年01月23日 06時20分58秒 | リプラン&事業

本日は久しぶりにブロードバンドでない環境から
PHS端末でのネットワーク接続を行っております。
こういう環境だと、迷惑メールの山がいっそう苛立たせてくれますね。
インターネットという公共の場所にあのような輩がわが物顔をしてのさばっていることに
怒りの思いが募って参ります。
トラフィックの結構な部分を専有されていることは
やはり「犯罪」要件を構成すると思うのです。
こういうことに政治の側ももっと機敏に対処すべきではないのか?
無駄な税金の使い道があるなかで、
こういう現代の基本的なインフラに対して、無策というのは許せない。

っていうようなことなんですが、
まぁ、ようするに必要なメール以外のダウンロードに手間取って時間が掛かるんですね。
何とかならないでしょうか?
さて、写真ですが、わたしどもで発行する別冊特集として
「エコ住宅Q1.0~キューワン」を28日から発売するのですが、
なんと、当日の朝日新聞1面記事下の「雑誌広告」枠、
スペースとしては3段1/6というものなんですが、
そのスペースを確保することができまして、
全国向けにはじめての広告を発信することにいたしました。
北海道が長い年月をかけて蓄積してきた住宅建築技術を
集大成するような、実践的な「高性能住宅」のガイドにしたい、という本です。
取材地域も中部圏・関東圏を含めた全国的なものになったこともあり、
今回は首都圏地域に販売体制を拡大して行く考え。

出版に関連するものとして、
朝日新聞の1面の広告枠には独特の思い入れがあります。
若い頃は東京で広告の仕事をしていたので、
このスペースの取得の難しさは良く理解しています。
名だたる大出版社や、有名雑誌の広告枠として
出版の世界や、書店など流通の世界にとって一番の目抜き通りなのですね。
そういう意味では、ささやかですが、
ひとつの目標でもあったワケです、ちょっと恥ずかしいですが(笑)。
でも、率直にうれしいですね。
こういう地方出版社の申し入れに、快く対応していただけた
新聞社さん、広告代理店さんに感謝したいと思います。
ぜひみなさん、見ていただいて、
願わくば有名書店で手に取っていただきたいと念願しています。
どうぞよろしくお願いいたします。
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「エコ住宅 Q1.0」臨時増刊

2007年12月27日 07時08分19秒 | リプラン&事業

リプランでは、来月末28日に「東北版臨時増刊」として
「エコ住宅 Q1.0~キューワン」を発売いたします。
これは、このブログでも折に触れてご紹介している
北海道における高断熱高気密住宅の進化の現在時点をまとめたもの。
民間の木造住宅についての工法開発研究機関としての
新住協が進める、次世代省エネ基準を大きく超えるQ1.0住宅についての特集です。
で、この本を北海道東北地区ばかりではなく、
関東を中心に、広く日本全域で発売する予定です。
わたしどものリプラン誌は、全国流通可能な「雑誌コード」を取得しまして、
それを利用して、寒冷地でのリアルな「住宅性能向上」の現実の姿を
「ごく当たり前のモノ」として、
多くのユーザーのみなさんにお知らせしたいと考えています。
首都圏以南では、高断熱高気密住宅といえば
きわめて例外的な、高額で高級なものという認識、宣伝が
一般的に多いと思いますが、北海道東北では、
ごく一般的なコストの範囲内で、研究熱心な工務店によって、
驚くほど高性能な住宅が、一般ユーザーに提供されている。
そういう現実をありのままに、お伝えしたいと考えたのです。
これまで、リプラン誌面に掲載された室蘭工業大学・鎌田紀彦教授の
高性能住宅づくりの指針を集大成し、
同時に、日本各地・中部地区、関東地区・新潟・東北・北海道と
多くの地域で実践されている家づくり実例もご紹介します。
以下、内容紹介を抜粋。

はじめに

日本の伝統的な住まい・古民家などを見ると、「夏を旨」とした通風に配慮した造りが基本。
が、そうした住まいは、開拓期以降、北海道でその致命的な弱点をさらけ出しました。ようするに、防寒性能・室内居住環境性能という考えをまったく持っていなかった。
北欧・北米水準に相当する寒冷地域に対して、日本の建築技術・文化では、その地にふさわしいような性能の住まいを実現できなかったのです。

そういうなかで北海道では、実践的な工法の暖かい家づくりが、独自な省エネルギー住宅として発展してきました。厳しい気候条件で暮らす連帯意識を基盤としたこの住宅技術革新の運動は、日本の建築技術の歴史のなかでも、きわめて稀有なことだったと言えます。
その中核的な部分を担ってきたのが、この本で取り上げる新住協<新木造住宅技術研究協議会>です。新住協が築き上げてきた技術蓄積・きわめて実践的な家づくりの具体的ノウハウは、いまや日本の住宅性能の標準的な位置を占めています。

こんにち世界が、省エネルギーで持続可能な社会、「環境の世紀」に大きく向かっていこうとする中で、貴重なエネルギーを無駄なく、活かしきる住宅技術は、いまや、待ったなしで求められています。
ごくあたりまえの標準的な金額で、だれでもがエコロジカルで高性能な住宅を建てることができる。
この本は、そういう願いを実現させてきた多くの住宅実例と、家づくりの指針をご紹介します。
その目指すものと、実際の住宅の様子をありのままにお伝えし、全国のみなさんに、本物の高性能な家づくりの参考にしていただきたいと思います。


ということです。
発売は、新年1月28日。朝日新聞全国版1面記事下でも広告予定です。
現在、書店ルートでの販売折衝中ですが、
びっくりするほどの手応えで、首都圏を中心に配本予定。
北海道東北では、地域のそのもののテーマとして当然ですが、
その他、中部・関西などの大都市圏でも発売します。
省エネが時代のキーワードになり、
環境問題が待ったなしに緊迫してきた現代社会。
根源的な解決策に向かっての住宅分野での積極的な挑戦です。
わたしどもにとっても、未体験な販売エリアでのチャレンジ。
ぜひ、多くのユーザーのみなさんに読んでいただきたいと考えます。

なお、現在、「先行予約」を以下のURLで、受付中です。
価格は1,000円。オールカラー124P。銀色の目立つ表紙です。
どうぞよろしくお願いします。
「エコ住宅 Q1.0」臨時増刊
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空気を写真に写し撮る

2007年12月24日 08時09分07秒 | リプラン&事業

きのうは岩見沢の武部建設「結ホール」で開催中の
並木博夫さん写真によるイタリア在住の彫刻家・安田侃さんの写真展を見学。
っていうか、先日観に行ったので、写真家と会いに行ったというところ。
カメラマンさんって、仕事上いろいろに付き合いがあるのですが、
彫刻家・安田侃さんとの仕事について、じっくりと話を聞けました。
ローマで10日間滞在して多くの作品をファインダーに収めてきたのですが、
わたしが興味深かったのは、天候条件のこと。
多くの作品写真は、ふしぎと雨上がりの条件の中で撮影されていることでした。
そのあたりにフォーカスしてお話を振ると、
まるで、玉手箱のように撮影条件と手法について、
とめどない洪水のような思いが表出されてきていました。

お話の中で「やはり」と思えたのが「空気感」というフレーズ。
住宅の写真でも結局同じようなことを考えながら、工夫を凝らしていくのだけれど、
「平面的な意味」の構図を整えながら、
っていうのは、ようするに彫刻であれば、そのプロポーションの発見。
建築であれば、その構成要素への写し撮る側の「了解」を
一枚の写真の中に表現するということ。
その作業もそうたやすいことではない。
なかなか、たとえば「住宅性能」的なことというのは写し撮りにくい。
また、建築の意図、というものもそうは簡単には理解はできない部分がある。
しかし、いずれにせよそれは「感受する」という部分。
一方で、そうした受け身を超えて、その作品なり住宅なりに
真っ正面から写真家が向き合ったとき、
いちばん、求められるのは、臨場感とかいうように語られる部分。
もっといえば、やっぱり「空気感」なんですね。

空気はもちろん、無味無色の存在。
しかし、感受性をとぎすませていけば、その湿度は比較的簡単に理解できる。
ようするに雨とか、曇りとか、晴れとか。
そして、最大のファクターが太陽と、その日射が生み出す表現力。
「現実」という中では、まことに驚くべき多様な表現力を持って、
この太陽光はわれわれに、実に多彩な感動的ビジュアルの一瞬、一瞬を見せている。
さらに風であるとか、水の表現力とか、
そうしたさまざまな要素を「わきまえながら」写真家は与えられたテーマに向き合っている。
それが、写真家・並木博夫さんが撮った安田侃さんの彫刻写真では
まるで、七人の侍のクライマックスシーンのように、雨を利用しているのです。
それも雨が上がったときの、色々な素材の乾燥スピードの違いがもたらす
一瞬の表情が、みごとに感光されているのですね。

というようなことなのですが、
まぁ、わたしのヘタな解説を読むよりは、やはり実際の写真に触れるのがいちばん。
まだ写真展は開催されていますので、
ぜひ、見に行かれることをオススメいたします。

■並木博夫「時間の風景」写真展 
安田侃ローマ野外彫刻展「時に触れる」

(2007年12月14日(金)~2008年1月13日(日)10:00~16:00)
開催期間 2007年12月14日(金)~2008年1月13日(日)
 12/23・24日は並木博夫氏自ら接客します (12/29~1/7は休館します)
時間   10:00~16:00
場所   武部建設(株)「結ホール」
     岩見沢市5条東18丁目31
      0126-22-2202
料金   無料

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